困ってしまういつまでも泣く子ども!泣く理由と成長に合わせた対応策
一度泣き始めるとなかなか泣き止まない子に、ママは困り果ててしまうときがありますよね。ときには逃げ出したくなるほどで、なんとか早く泣き止んでほしいと切実に思いますよね。今回は、子どもの年齢別の泣く理由、小さい子への対応方法と、泣くのを我慢できるようになった子への対応方法についてご紹介します。
年齢ごとにみる「泣く」意味や理由は?
0歳頃は快適と不快を表現する生理的なもの
また、赤ちゃんは無意識ですが、呼吸をしたり声帯を鍛えたりするためにも泣いているそうですよ。子宮の中で暗くゆらゆら揺れていた環境が大きく変化したことに慣れずに、泣いていることもあるといわれます。
およそ6カ月くらいでは、恐怖や怒りなど、1歳くらいまでには悲しみ、喜び、愛情などの感情も芽生え始めるので、月齢が上がるとママに甘えたり、人見知りして泣いたりすることも増えることが多いです。
1~2歳はママへの甘えの表現や自己主張
しかし、だいたい1歳半以降になると、自我が芽生えなんでも自分でやりたがる時期がきます。今まではママのいうこと、してくれることがすべてでした。しかしこの頃から、自分の気持ちとママがしてくれることが食い違い、自分をとおそうとするようになるのです。
しかし、気持ちを言葉で表現できず、子ども自身イライラして大泣きしてしまいます。ママは大変ですよね。
とはいえ、自我が芽生えてもまだ赤ちゃんの部分も多く、相変わらず甘えて泣くこともあります。ママはなるべく抱っこして応え、落ち着かせられるとよいですね。
3~4歳は感情のセーブがまだ難しいため
また、イヤイヤ期の最中であることが多いです。体力がつき、十分とはいえなくても言葉が達者になり知恵もつくので、ママは長時間泣きわめかれたり、子どもなりの屁理屈をこねられたりしてギブアップ寸前になることがあります。
1歳半から3歳頃までの脳は、大人の約7倍激しく活動しているので、その頃の脳は興奮状態になることが多いそうですよ。ですからかんしゃくや反抗的態度は、脳の成長段階といえるかもしれませんね。
幼稚園など集団に入る時期でもあり、お友だちに対して「遊んでくれない」「横入りされた」と泣くことも多くなってきます。
「イヤイヤ泣き」や「甘え泣き」への対応策
まずは環境を変えたり、ほかへ興味をそらす
【環境や気分を変える】
・抱っこして、隣の部屋や外に行って場所を変える
・顔にフーッと息を吹きかける
・入浴、ベビーマッサージをする
・優しくこちょこちょとくすぐって一緒に遊ぶ
・犬や猫などがいたら注意を向けたり、歌や絵本を使ったりして気持ちをそらす
以下は特に低月齢の子に効果的といわれる方法です。
【胎内環境に似た状態を作る】
・ビニールのシャカシャカ音やYouTubeなどでドライヤーの音、心音を聞かせる
・スリングなどを使い、丸まった姿勢で抱っこする
落ち着くまで泣かせたままにしておく
そんなとき、いい聞かせても泣き止まない場合は、泣かせたままにしておいても大丈夫ですよ。してはいけない理由を、言葉で冷静にきちんと説明することは必要です。
しかし、中途半端に「やりたかったよね」「悲しいよね」などとなだめ過ぎると、子どもは「もしかしたらやってよいことなのかな?」「もうちょっとがんばればさせてもらえるかも」と勘違いする場合があります。
だめなことはいくら泣いてもだめだとわかってもらうために、相手にしないことも必要です。泣き止んだら優しく抱きしめて「自分で泣き止んで偉かったね」と褒めるとよいですよ。
「言葉」で伝えられることを教えてみる
たとえば、お友だちと遊べずに大泣きしたとき「お友だちと遊びたかったんだよね。遊べなくて悲しいよね。」と、ママは子どもの気持ちを代弁します。すると子どもは安心し納得できるのです。
そして、ママを真似して言葉で気持ちを伝えることを学びます。自分の気持ちを言葉で伝えられるようになると、大泣きが減ってくることが多いですよ。また、お友だちとコミュニケーションを取りやすくなります。
「泣く」を我慢できる頃の対応策
やさしく声をかけて安心させる
幼稚園など外の世界やお友だちに対してもがまんしたり、理不尽に思ったり、多くのことを感じるので、その気持ちがあふれると大泣きしてしまうこともあります。そんなとき、「悲しんでいいんだよ」「泣いていいよ」「わかっているよ」「あなたのことを見ているよ」と声をかけると子どもは安心して落ち着いてきます。
ほかのことに気をそらせるのはもう難しい年齢です。子どもが自分の感情をコントロールする力を身につけるためには、まず共感してもらうことが必要なのです。