幼児期に文字の読み書きを始める。楽しく覚える方法と年齢別の教え方
小学校入学前にひらがなやカタカナを読んだり書いたりできる子どもが増えています。ですが、無理に覚えさせようとすると、子どもは読み書きが嫌いになってしまうかもしれません。子どもが楽しく読み書きを覚えられるようにすることが大切です。読み書きを楽しく覚える方法をを取り入れてみましょう。
読み書きを覚えたら楽しみが増えていく
読み書きを始めるのに適した時期とは?
文字を読むことや書くことも、子どもが興味を持ち始めたときが、読み書きを始めるのに適した時期となります。いつ文字に興味を持ち「なんて書いてあるんだろう」「自分でも書いてみたい」と思うかは、子どもによって違いがあります。
無理に文字に興味を持たせようとしても、興味がないことを押し付けられてしまうと嫌がります。結果として文字自体を嫌がってしまうかもしれませんので、普段の生活の中で文字に興味があるかをそっと見守りましょう。興味が出てきたと感じたときこそ、始める時期です。
文字が読めると楽しいことが増えていく
まだ読める文字が少ない場合でも、出かけたときに読める文字を発見するという新しい遊びにつなげていけます。「あ」が読めるようなら、「あ」の文字が出てくる看板を探してみようといった探偵ごっこのような遊びもできますね。
小さな発見を繰り返す遊びは、子どもの好奇心も成長させますし、読めたという自信が自己肯定感も高めます。文字が読めるというだけで、楽しい遊びにつなげることができますよ。次々に読める文字も増えていきそうですよね。
手紙を交換すると書くことが楽しくなる
自分の想いを絵やシールではなく、文字で伝えたいと思うようになると、積極的に文字を使って手紙を書くようになります。自分の気持ちが相手に伝わるという経験を積み重ねると、文字を書くことが楽しくなってきます。
この時期は友だちに触発されて文字を書きたいと思う子どもも増えてきて、文字を書くことを勉強ではなく遊びの一環でお手紙交換を楽しむ様子も見られますよ。ママには読めないような文字でも、まずは書くことを楽しんでくれるとよいですよね。
年齢別、読み書きの教え方のコツ
2歳以下は文字に触れる機会を増やそう
絵本を読むときに文字を指さしながら読んだり、ひらがなが大きく書かれている看板などの文字を指さして読んだりします。教えるというよりは、文字に触れる機会を増やしていきましょう。だんだん「文字」の存在に気がつくようになりますよ。
文字が書かれているブロックや積み木のようなおもちゃを活用するのもおすすめです。意味は分からなくても文字が身の回りにあれば、それに触れる機会は増えますよね。文字というものがあることを、子どもが自然に感じられるようにしていくとよいでしょう。
3、4歳は文字に対する興味を引き出そう
絵本に書かれている文字を指でなぞりながら読んだり、ひらがなカードを使って子どもが好きな食べ物やキャラクターの名前の文字を探して並べるゲームをしたりして、遊びながら読める文字を増やしていきます。
文字を書きたいという欲求は4歳くらいから出てくる子どもが多いようです。最初は図形のような文字でも、ママがほめることで子どもは書くということ自体が楽しくなります。書き順や形は気にせず、子どもが楽しんで文字を書くようになるとよいですね。
5、6歳は文字でコミュニケーションを
ご飯の献立を文字で書いて、食事の横に添えるのもおすすめです。食事の内容と文字がリンクするので覚えやすいですよ。パパと夜ご飯の時間がずれるようでしたら、子どもにパパのために献立を書いてもらうのもよいですね。
文字がコミュニケーションツールであることが分かれば、文字を覚えようとする気持ちを引き出すことができるかもしれませんよ。
子どもが楽しみながら文字を覚える方法
「なんて書いてあるの?」は好奇心のサイン
子どもが「なんて書いてあるの?」と文字を気にする様子があれば、それは間違いなく文字に対して興味を持ち、好奇心がわいてきたサインといえます。文字を覚えるよいきっかけになりますよ。
ここで無理に机上でお勉強させるよりも、ボタンを押せばその文字の読みが音声で出てくるような知育玩具を活用しましょう。もちろん、興味を持ってくればひらがなカードやドリルを使うのもよいですね。
「なんて書いてあるの?」と聞かれたら「これはこう書いてあるのよ」と答えてあげてくださいね。