幼児期の詰め込み教育は効果的?メリットやデメリットをご紹介
子どもの脳は発達途上であり、スポンジのようにさまざまなことを素早く吸収するとよく聞きますよね!子どもの将来のために、今のうちからできることがあるならやってあげたいと思うのが親心ではないでしょうか?そこで今回は、そんな幼児期の詰め込み教育のメリットやデメリットについて詳しくご紹介します。
幼児期の詰め込み教育のメリットは?
子どもの脳の発達を促すことができる
特に3~4歳頃までの脳は、柔軟性や吸収力、容量が一番優れている時期で、ここで良質な刺激が得られると、子どもの能力がよく発揮されるようになるといわれています。
さらに、赤ちゃんの頃は脳の回線の役割をもつシナプスがほとんどない状態なので、低月齢であるほど知的刺激をたくさん受けることによって、このシナプスが増え、脳の発達がどんどん促されるのです。詰め込み教育で子どもがたくさんの知的刺激を受けられる状況を整えることによって、子どもの能力が最大限引き出されるといえるのではないでしょうか。
記憶力や理解力アップを高めることができる
これによって、必然的に電話番号などの数字や国旗と国名を一致させて覚えておくなどのワーキングメモリーが活発化します。このワーキングメモリーの能力が高いほど、理解力や考える力、決断力や会話力などが高い子に育つと考えられます。
お手伝いの中で「パパのお皿はこれだよ」などの指示を覚えてもらうことを通しても、ワーキングメモリーを鍛えることができますよ。日記をつけることも、1日のできごとを意識的に覚えようとするため効果的です。
豊かな想像や創造を高める土台になる
何かを創っていく上で、選択肢がたくさんあることは重要なことだと思います。想像力も同じです。知識が多ければ多いほど、頭の中にあるその情報がぶつかりあって、ひらめきが起こることもあります。
このように、さまざまなことをきちんと『知っている』ということは、想像力や創造力を高める土台になるといえるのではないでしょうか。
幼児期の詰め込み教育のデメリットは?
勉強嫌いになるリスクが高くなりやすい
1度勉強嫌いになってしまうと、子どもは嫌なものには興味を失い、覚えられなくなったり、覚える意識が低くなったりしてしまいます。もし、子どもが嫌がる素振りをみせたら少し休憩することも大切です。
ママも子どものために頑張りすぎて疲れていませんか?そんなときは、ぜひ1度立ち止まってゆっくりすることも考えてみてくださいね。
ストレスを受けて心の問題が起きやすい
例えば、「〇〇しちゃダメ」などの否定の言葉を使ったり、悪い部分を直したいと思って注意したり、ほかの子どもと比べたりすると、子どもは「私はダメなんだ」と思うようになってしまいます。
もし注意をする場合は、「〇〇するといいよ」などのポジティブな言葉かけをしたり、比べるならほかの子とではなく、前のその子と比べて成長した部分を見つけたり、悪い部分ではなくよい部分をみつけて褒めることも大切なのではないでしょうか?
子どもの心が弱っているときには、ぜひ子どもの気持ちに寄り添い、共感してあげてください。
協調性やコミュニケーションが低下しやすい
このようにお友達や地域の人・お店の人などの周囲の人たちとの関わりが少なくなってしまうことによって、協調性やコミュニケーション力が低下してしまう危険性があります。さらに、普段1人で作業をすることが多くなってしまうと周囲の人との共同作業や会話が面倒、苦手だと感じるようになる可能性も。
そのため、子どもの教育にどれくらいの時間をかけるのかがポイントになってくるといえます。各ご家庭ごとに環境が違いますので、子どもの様子を見ながらママが判断してあげてくださいね!
詰め込み教育をするときに気をつけたいこと
子どもが自由に遊び学べる環境作ること
例えば、子どもが動物に興味があるのであれば、図鑑を手に入れたり、動物園に連れていってあげましょう。子どもは、実際の動物をみることによってこれを識別・暗記・把握していきます。このとき、脳の性能は飛躍的に高まっています。
親としては、動物ではなくほかに覚えさせたいこともあるかもしれませんが、興味の対象である動物を通じて子どもは「学び」の土台を築くことができるのです。