子どもが階段を上るのはいつから?時期や年齢に合わせた安全対策を
子どもはどのくらいの時期から階段を上れるようになるか、気になっているママは多いでしょう。実際に階段を上れるようになると、安全対策も考えなくてはなりません。この記事では、子どもが階段の上り下りを習得する時期はいつごろか、注意したい点とあわせて解説していきます。
階段の上り下りをマスターする流れ
1歳ごろには階段をよじ登るように
初めは階段に両手をつき寄りかかった状態から、片足を階段にのせて腕と足腰の力を使いよじ登ります。階段を上る動作には全身の筋肉を使うので、ハイハイやつかまり立ちなどのトレーニングが欠かせません。
そのため、ハイハイを始めるのが遅めだった赤ちゃんの場合、よじ登りの動作ができるようになるのも遅めの傾向にあるとされています。また、つかまり立ちができても、よじ登りに興味がなければできるようになる時期も遅めでしょう。
下りる動作ができるまでには時間がかかる
「下りる」という動作には、つたい歩きなどでしっかりと足で支えることができる筋力だけでなく、安定してしゃがめる筋力やバランス感覚などが必要です。
最初のうちは、下り方が分からずに頭から下りようとすることもあります。そのため親の見守りが欠かせませんが、階段の高さなどを把握する「認知力」が発達すると、危険を察知できるようになり足から下りられるようになるでしょう。
このように、筋力やバランス感覚、認知力が身につきコツをつかむことで、下りる動作が可能になるのです。
すべり台などの運動遊びも上達につながる
また、バランス感覚も磨かれますし、安全に上るにはどうすればよいかということを考えるので知育教育に役立ちます。お友だちが一緒にいれば、順番を譲り合うなどして社交性も育まれるでしょう。
階段を上るための練習になるのはもちろんのこと、楽しみながら全身を鍛えることができ、さらに子どもの脳によい刺激を与えられる運動遊びは積極的に取り入れていきたいですね。
小さな子どもがいる場合に気をつけたいこと
ベビーゲートなどで転落事故を防ごう
ママやパパ自身も、階段は家の中の危ない場所として認識している人が多いようです。階段の安全対策として手軽なのは、ベビーゲートなどの柵を取りつける方法ではないでしょうか?
赤ちゃんのうちは転がり落ちるリスクも高いので、ベビーゲートを設置しましょう。特に、階段の一番上からの転落は大変危険なので、赤ちゃんが下りられないようにしっかりと対策をしたいですね。ベビーゲートがあれば、ママが家事に専念しやすくなるでしょう。
階段下もよじ登り対策をすると安心
「まだ自分で上ることはないだろう」と思っていても、子どもはある日突然できるようになることがあるのです。子どものつたい歩きが上達してきたり、ひとりで歩けるようになったりしたら、早めに階段下もよじ登り対策をしておきましょう。
なお、子どもが階段に近づいたら「そこは危ないよ」などと声をかけることも大切です。言葉の意味が分からなくても、繰り返し声をかけることで「ここは危ない」と徐々に理解するでしょう。
もしも階段から落ちてしまったら
まず、子どもが転落した場合、頭を打っていないかが気になるところですが、ほかに怪我をしている可能性もあるので、出血や腫れなどがないか頭部を含め全身をしっかり確認してください。頭部は全体を手で触って確認すると、腫れやへこみを発見しやすいです。
頭を打った場合、嘔吐や痙攣など何らかの症状が出るとしたら6時間以内に出ることが多いとされています。その後も、1~2日程度はいつもと違う様子はないかをしっかり見守りましょう。
怪我の場合、特に顔や頭は血流が多く出血量が多いこともありますが、落ち着いて止血して医療機関を受診してください。
子どもが使いやすく安全な階段にするには
子どもが持ちやすい高さに手すりをつける
まず、階段を安全に上り下りするためには「手すり」が欠かせないでしょう。手すりはインテリアの邪魔になる、景観を損ねると感じる人もいるかもしれません。しかし、手すりがついていれば、いざというときに安心です。
手すりはプロに頼めば材料費込みで5万円~、自分で取りつけるなら材料費に数千円~4万円ほどかければできるでしょう。手すりをつける際は、家の構造や家族構成に応じて設置位置を考えたいですね。小さい子どもがいる場合、子どもが持ちやすい高さであるかどうかもチェックしながら取りつけましょう。