仕事を続けながら安定期を過ごす!ママと赤ちゃんを守るためのヒント
妊娠も安定期に入ると、少しほっとできますね。ただ、仕事を続けているとちょっとした体調の変化に気がついても、すぐさま休めず不安になることがあります。安定期のママの体調と赤ちゃんの状態を学んで、仕事を続けながらも安定期を安心して過ごすためのヒントをご紹介します。
お腹が大きくなり始める安定期の特徴
安定期のママとお腹の赤ちゃんの状態
妊娠20週はちょうど妊娠の折り返し地点です。このころに初めて赤ちゃんの胎動を感じるママが多いようです。お腹の中の赤ちゃんの動きを実際に感じることができるので、出産への現実味やママになる実感を大いに感じられる時期です。
お腹の中の赤ちゃんは指しゃぶりを始めたり手足を伸ばしたりなど、体の動きも豊かになっていきます。妊娠6カ月ごろには耳も聞こえてくるようになるので、胎教のためにママが話しかけたり、一緒に綺麗な音楽を聴いたりしましょう。
安定期によくみられる不快症状
安定期によくある不快症状はお腹が大きくなることで発生してくるものが多くあります。腰痛や動機、息切れ、貧血からくるめまいなど、赤ちゃんがだんだんと大きくなることでママの姿勢や血液の成分、血流の変化が起こり素早い動きがしにくくなります。
また、妊娠すると新陳代謝が活発になるため汗を多くかき、ホルモン変化も起こるため皮膚トラブルも多くなることも。敏感肌になるママも多いので、化粧品などが肌に合わなくなることもあるかもしれません。ほかには便秘や肩こり、むくみなどがあります。
注意しなければならないトラブルも多い時期
ママは太りすぎが気になる時期ですが、急に太ることで「妊娠高血圧症候群」になるリスクが上がります。これまで高血圧とは無縁だったママでもなる可能性があり、重症になると母子ともに命の危険があります。
安定期は妊娠が安全に進む時期という意味ではありません。妊娠初期と同様に、体調管理をしながら安全に過ごしましょう。
安定期に仕事をするとき気をつけたいこと
体への負担が大きい立ち仕事の注意点
立ち仕事の内容にもよりますが、重い荷物を持ち上げたり、走ったりするような仕事は避けるようにしましょう。お腹が大きくなるとママの姿勢が変わり、立っているだけで腰に負担がかかってきます。立ちっぱなしは足がむくむ原因にもなるので、着圧ソックスを履いたり少し歩いたりするなどの対策も必要です。
また、お腹が張っても休めないなどの状況が続くと切迫早産などのリスクも上がりますので、職場と相談の上、お腹が張ったときには座って休めるような環境を整えておくと安心です。
ずっと同じ姿勢での座り仕事でよくある症状
お腹が大きくなってくると、座るだけでお腹が圧迫されて息苦しいと感じることがあります。血流が悪くなると肩こりや首の痛み、座る姿勢によっては腰痛が悪化なんてことにもなりかねません。
冷房が効いたオフィスでは体の冷えも気になります。体が冷えるとお腹の張りも出てくるので注意が必要です。座る姿勢を整えたり、就業時間内でも適度にストレッチしたり立ちあがって動いたりするなどの対策を取りましょう。
座っているから楽ということではないので、つらいときは了解を得て横になることもためらわないようにしましょう。
無理をしないでつらいときには休もう
職場の理解があるママも、上司に休むことを言い出しにくいというママもスムーズに休暇を申請できるように「母性健康管理指導事項連絡カード」を活用してみましょう。母性健康管理指導事項連絡カードには医師の診断や指導内容が書かれていて、会社はこの指導内容に従う義務があります。入院や自宅安静が必要な場合だけでなく、時短勤務や仕事内容の制限を求めることも可能です。
会社によっては妊婦への特別な休暇制度がある場合もあるようです。妊娠が分かったら、上司や総務に確認してみるとよいですね。
無事に出産するには会社とのよい関係が大切
会社への妊娠報告はタイミングを見極めて
一般的には妊娠中期の安定期に入ってから報告することが多いですが、職種や職務内容によっては早めに報告したほうがよい場合もあります。ママがつわりであまり体調がよくないことが続くようなら、誤解を生まないためにも早く報告をします。
運転や重いものを運ぶことが多い仕事、残業や夜勤などがある場合もママの体調を考えて報告するようにしましょう。ママの体調がよくても、あまりに遅いと引継ぎに間に合わないなど、会社も準備や人材確保が必要なので会社の立場になって考えることも必要です。