瞑想でマタニティ期間も心身ともにリラックス。方法や注意点を紹介
自分の体でありながらなかなか思うように動けず、ストレスや疲労を抱えやすいマタニティ期間。瞑想をして心身ともにリラックスしてみましょう。今回はマタニティ向けの瞑想とその効果、瞑想のやり方、気をつけたいポイントについてお話しします。ぜひ参考にしてみてください。
マタニティ向けの瞑想とその効果
普通の瞑想とは何が違うの?
妊娠中の瞑想は基本的には普通の瞑想と同じですが、違う点は、お腹の中の赤ちゃんに意識を向けてその様子をイメージすることで、ママと赤ちゃんが一体になっているような感覚が味わえることです。赤ちゃんを育んでいる体はホルモンバランスが変化し、五感が敏感になったり自由に動けなかったりして、感情もちょっとしたことで揺れることが多いです。
ある意味自分の内面を見つめざるを得ない状態といえるでしょう。そんなときに瞑想すると、通常では何年もかかる感覚の境地にすぐに到達できることがあるといわれます。
瞑想がもたらす効果とは
人の脳内には自分の体験を処理する「内側前頭前皮質」があり、そこは身体感覚や恐怖や動揺を感じる「恐怖中枢」という場所と神経経路で強く結びついています。けれども瞑想をすると、この神経経路の結びつきが弱まり過剰反応しないので、不安が和らぎ冷静な判断ができるようになるのです。
また赤ちゃんを感じることができて安心感が増します。ママが赤ちゃんを守っているのと同様に、お腹の赤ちゃんがママを包み込んでいる気持ちになるかもしれません。
睡眠と同じくらいの疲労回復効果もあるので、疲れやすい妊娠中に瞑想はうってつけですね。
運動に制限がある妊婦さんでも気軽に行える
そんなときには体に負担の少なく気軽に行える瞑想でリラックスできるとよいですね。瞑想は座って行うイメージですが寝たままでもできます。
数分でも自分の内面に目を向けいろいろな感情を観察したり赤ちゃんと会話したりすると、心が軽くなり、ネガティブな気持ちを消化することができるでしょう。お腹の中で小さな命が育っていく妊娠中は特別な期間です。
まだ見ぬ赤ちゃんをイメージしながら、赤ちゃんとママとの密かな触れ合いを楽しめるとよいですね。
これでばっちり!瞑想のやり方を知ろう
心身をリラックスさせる瞑想の手順
1.背筋を伸ばして楽な姿勢で座ります
2.お腹の赤ちゃんを包むようにお腹に手を当てます
3.リラックスしゆっくりと呼吸しながら、お腹の赤ちゃんを感じてみます
4.いつも一緒にいてくれる赤ちゃんと自分の体に感謝して終わります
ときには瞑想中にいろいろな感情が浮かぶことがありますが、無理に封じ込めず風景を眺めるように「客観的」に観察すると、感情に振り回されにくいです。そして「起こっていないことをいつも心配している」「悲しかったんだね」など、自分の奥底の気持ちを自覚すると、再び赤ちゃんに意識が戻りやすくなりますよ。
瞑想中はどんなことをイメージすればよい?
たとえば子宮の中が海だとすると、赤ちゃんは月が見守る温かな夜の海でプカプカと浮いています。ママの呼吸は波の音で、赤ちゃんはそれを聞きながらすっかり安心して眠ったり、自由に楽しく泳ぎ回ったりしています。
赤ちゃんは大きくなって、子宮を蹴ってママとお話しようとしたりおっぱいを飲む練習で指をくわえたりして、会える日を心待ちにしています。
「お腹の中はどう?」「今あくびしたのかな?」などと赤ちゃんとお話する気持ちで瞑想すると、イメージしやすいですよ。出産をイメージしながら「一緒にがんばろうね」と声をかければ、赤ちゃんと一緒にお産をするという気持ちが深まります。
音楽やアロマを利用するのも
ただ、深く聞き入ってしまう音楽は瞑想しづらい場合があるので注意しましょう。そのためには歌詞やはっきりしたメロディーがない方がよいかもしれません。
アロマの心身をリラックスさせる効果は深い瞑想をしやすくします。古来からインドやエジプトなどの文明において、瞑想のような儀式にはアロマが使われてきました。
ただし、妊娠中には使ってはいけないアロマがあるのでよく確認し、精油を体につけるのは避けましょう。また、妊娠中に使えるアロマでも気分がよくないようなら使用を中止します。