喪中に入学祝いをして大丈夫?正しいマナーを知ってお祝いしよう
祖父母や親兄弟が亡くなった場合、喪中や忌中の間はお祝いなどには参加しないことがマナーです。それでは、入学祝いはどのようにすればよいのでしょうか。このような悩みをお持ちのママのために、喪中や忌中についての正しい考え方と入学祝いを贈る方法についてご紹介します。
喪中のとき避けておくことと大丈夫なこと
喪中と忌中の違いを把握しておく
喪中とは、祖父母や親兄弟などの近親者が亡くなったときに、その死を悲しんで身を慎む期間のことをいいます。年末に喪中ハガキを受け取ることがよくありますよね。喪に服する期間は故人との関係によって異なりますが、一般的には最大で死後一年間とされています。
忌中は故人のために家にこもってお祈りし、穢れを祓う期間のことをいいます。喪中よりも厳しく喪に服する期間が、忌中だと考えてもよいでしょう。期間は仏式では四十九日、神式では五十日が一般的です。
パーティーや派手なお祝いは避ける
一般的には、喪中は慶事を避けた方がよいといわれています。ママ友を大勢呼んで派手なパーティーを開いたり、ホテルなどで大規模なお祝いをしたりするのは控えた方がよいでしょう。
しかし、喪中に対する考え方もおおらかになり、厳格さをあまり求められなくなってきています。地域や家族によって考え方がそれぞれ違っているようですが、小規模であれば家族や親しいお友だちを呼んでお誕生日のお祝いをしてもよいと考える人が増えてきています。結婚式に出席しても、問題はないでしょう。
節分やお歳暮などは大丈夫
節分とは「季節を分ける」という意味で、立春や立夏、立秋、立冬の前日のことをいいます。今では2月3日だけが節分として定着していますが、本来は季節の変わり目に生じた邪気を祓って無病息災を祈る儀式でした。このように節分はお祝い事ではないので、問題ありません。
また、お中元やお歳暮は日頃お世話になっている人に感謝を伝える贈り物です。したがって、喪中に贈っても大丈夫ですよ。もし気になるようでしたら、時期をずらして「暑中御伺」「寒中御伺」として贈ってもよいかもしれません。
入学祝いについて知っておくとよいマナー
入学祝いは入学式の一週間前までには贈る
入学祝いを渡すタイミングは、3月初旬から中旬ごろがふさわしい時期です。事情がある場合でも、入学式の一週間前までには贈るようにしましょう。
入学祝いを渡すときのマナーは、基本的には入学する本人に直接手渡しすることになっています。しかし、小学校への入学祝いについてはご両親に渡すのが一般的です。
もし遠くに住んでいてなかなか会えないときには、年末年始などで集まったときに渡しても失礼にはなりません。
のしや水引は用途に合わせて
入学祝いでは、のし袋に現金を入れて渡すことがあります。のし袋の種類はたくさんあって、紅白や白黒の紐が結ばれていたり印刷されていたりするので、用途に合わせて用意しましょう。
のし袋の紐のことを水引と呼び、お祝いのときには紅白の水引を使います。水引の結び方には「蝶結び」「結び切り」「あわじ結び」の3種類がありますが、入学祝いは「蝶結び」を使いましょう。蝶結びは結び目を何度でも結び直せることから、何度あってもよいお祝いのときに使う水引です。
贈って喜ばれる入学祝いとは
入学祝いでは、現金が喜ばれるようです。小学校への入学準備で出費が多くなってしまうので、現金は素直に嬉しいですよね。もし現金が贈りづらいときには、図書カードやクオカードでもよいでしょう。
また、小学校で毎日使う文房具セットも人気です。小学校入学と同時に我が子に自分で起きる習慣をつけようと考えているママが多いので、目覚まし時計も喜ばれるかもしれません。
そのほかにも、男の子には図鑑、女の子にはハンカチが喜ばれるようです。一般的には、実用的でいくつあっても邪魔にならないものが好まれています。