子どもが夜中に号泣するのはなぜ?夜泣きの原因や対策を知ろう
夜中の授乳が終わってホッとしたのもつかの間、子どもが突然夜中に泣き出す「夜泣き」に悩まされるママは多いのではないでしょうか。大声や叫び声を上げるなど、ちょっと心配な号泣は夜泣きと同じものなのか気になりますよね。ここでは、親子の平和な睡眠を目指して、夜泣きの原因と対策をチェックしましょう。
子どもが夜中に起きて号泣する原因とは
昼間の刺激や興奮が強かった
夜泣きの原因は一つではありませんが、昼間の活動が脳を興奮させて夜泣きを起こしているとも考えられています。睡眠には体を休息させるだけでなく脳の情報を整理する役割も持っているため、日中の活動内容によっては脳の興奮状態が冷めずに夜に泣く原因にもなるようです。
強い刺激は恐怖や驚きだけでなく、知らない人に会ったり新しい場所に行ったりすることも含まれます。経験豊かな大人にとってはなんでもなくても、小さな子どもにとっては強い刺激となることを覚えておきましょう。
引越しや入園などの環境の変化
これらはきっかけがはっきりしている分、ママも理解しやすいかもしれませんね。新しい生活に慣れ落ち着いてくれば自然と夜泣きは治まりますので、ママは子どもが安心できるように戸惑っていることがあれば手伝うようにしましょう。
新しい環境はママにとっても疲れや心労が増えますが、これによって起きるイライラや不安な気持ちを子どもは敏感に感じ取ることがあります。ママが朗らかに笑顔で接していれば、子どもの気持ちも安定してくるはずですよ。
生活のリズムが整っていない
眠りが浅いと少しの物音で目が覚めてしまい、そのときの暗がりやそばに誰もいないことから泣いてしまう子も多いです。また、睡眠中に夢を見た、日中の記憶が蘇ったなどによって、号泣することも幼児にみられる現象です。
生活リズムの乱れがそのまま子どもの睡眠の質にも影響しますので、早寝早起きの習慣を作り、日中の過ごし方にも気をつけるようにしましょう。
子どもが夜中に泣くのは本当に夜泣き?
夜中のパニックは夜驚症の可能性も
毎日のように夜中に子どもがパニック状態になると、ママは子どもを寝かせるのが怖くなってしまうかもしれません。しかし、どんな様子で子どもが泣いているのかしっかりチェックする必要があります。毎日同じように号泣する、ママの制止も聞こえない、翌朝泣き叫んだことを覚えていないなどの症状があれば「夜驚症(やきょうしょう)」の可能性もあります。
夜驚症は3~7歳くらいの幼児に起きる睡眠障害で夜泣きと混同されやすいため、パニック状態の子どもの様子をよく観察することが大切です。
夜泣きと夜驚症の違いについて
ですが、泣いている子どもの脳の状態はまったく違うようです。夜泣きは眠りの浅い状態で乳幼児の目が覚め、寂しさなどから親を求めて泣くものだと考えられています。
一方の夜驚症は、眠りの深い「レム睡眠」の状態で起きます。睡眠中は浅い眠りのノンレム睡眠とレム睡眠を約3時間ごとに繰り返しますが、レム睡眠に到達したときに夜驚症の症状が出るため寝入ってから3時間以内に決められたように泣き出すことが多くなります。
また、子ども自身は眠った状態のため覚醒しておらず、泣き叫んでいても記憶には残らないようです。
夜驚症の場合に気をつけたいこと
ただ、心配ごとや不安な気持ちがあると夜驚症につながることがあるので、心当たりがあればそれらを取り除くように努めましょう。夜驚症で泣き叫ぶのは5分程度が多いですが、それを見るママにとっては長い時間に感じ辛いですよね。
子どもは眠っている状態なので、「どうしたの!しっかりして」などと子どもを刺激せず見守るようにしましょう。動き回るタイプの子の場合は、ケガをしないように触れると危ないものは片づけておくのがポイントですよ。