赤ちゃんの帰宅後の手洗いはいつから?手洗いの始め方とポイント
赤ちゃんは色々なものを手で触りたがります。好奇心旺盛はよいことですが、外出先などで不特定の人が使うものにはばい菌やウイルスが付着していることがあり、抵抗力の弱い赤ちゃんが触れると感染して病気になってしまうこともあります。そこで今回は赤ちゃんの健康に欠かせない手洗いについてご紹介します。
外出から帰宅後に手洗いが大切な理由とは
手についた見えない菌を洗い流すため
とくに赤ちゃんは好奇心が旺盛で、気になるものに触れて感触を確かめようとします。外出先でママやパパが目を離した隙に、菌がたくさん付着したものに触れているということも少なくありません。
帰宅した赤ちゃんが手洗をしなでいると、やがて食べ物を触ったりおもちゃで遊んだりすることで菌をばらまいてしまいます。菌によっては病気になってしまうことも。
帰宅後すぐに手洗いをして菌を洗い流せば、家の中に菌が広まるのを予防することができます。感染経路は色々ありますが、手からの菌の感染を防ぐことは予防効果が高いといわれています。
ばい菌やウイルスは手指から周りに感染する
例えば、風邪をひいて咳やくしゃみをしたときに手で口をおおうと、手には風邪のウイルスがついてしまいます。その手でおもちゃを触るとウイルスが付着してしまうのです。
健康な大人であれば抵抗力があるので感染するとは限りません。しかしウイルスの付着したおもちゃを赤ちゃんがつかみ、その手で鼻や口の周りをこするなどすると、抵抗力が弱いため風邪に感染する可能性が高いのです。
感染が心配されるのは風邪だけではありません。冬に猛威を振るうインフルエンザやノロウイルスは手指を介して感染することで知られています。
赤ちゃんを守るためにも家族全員の手洗いが大切です。
正しい手洗いの方法を身につけることが大切
正しい手洗いは、ハンドソープで手を洗ったら流水でしっかりすすぎ、きれいなタオルで水を拭きとることが基本です。
まずハンドソープの泡でしっかり手を洗います。洗う場所は5カ所です。
・手のひら
・手の甲
・指を1本ずつ
・指の間(指を組んで)
・手首
順番に洗っていくと洗い残しがなくてよいですよ。すすぐときも同じように、流水で5カ所をきれいに流します。
拭きとるときは吸水性のよい清潔なタオルを使用してください。手が湿ったままだったり、共用の湿ったタオルを使ったりすると菌が繁殖しやすくなります。
赤ちゃんの手洗いを始める時期と方法
1人立ちできたら手洗いデビューの時期
1人立ちできるのであれば、台を使うと洗面台の蛇口にも手が届きますね。はじめは上手にできなくても大丈夫。ママやパパがフォローしながら習慣づけていきましょう。
手洗いは、外出先から帰宅したときや、ご飯を食べる前など、「清潔にすることが必要」だと感じる場面で促します。「手をきれいにしようね」など声かけしながら洗面台に連れて行ってあげましょう。
トイレトレーニングをはじめたらトイレのあとも手洗いの習慣に加えるとよいですね。
まずは帰宅後の手洗いから始めよう
洗面所では「あわあわで洗ってバイバイしようね!」と、ハンドソープを手に取ります。洗い残しがないように、手洗いポイントの5カ所をすべてを洗うようにしましょう。
手洗いの順番は、ママやパパがリズムをつけて歌ってあげるのも楽しいです。手洗いは「楽しいもの」と思えるようにしてあげましょう。
初めての手洗いは、手洗いの習慣をつけるための大切な第一歩です。赤ちゃんが「やりたい」と感じるように、ママやパパが手洗いの方法を楽しく教えてあげてくださいね。
最初はママやパパがだっこして洗ってあげて
1人立ちできなくても、腰がすわった赤ちゃんであればママやパパが抱っこして手洗いをさせてあげることもできます。抱っこはママ(またはパパ)のお腹と赤ちゃんの背中をくっつけて、片腕で赤ちゃんを抱え込むように持ち上げます。
空いているほうの手で赤ちゃんの手を洗ってあげます。ママやパパにはちょっとつらい体勢ですが、だっこで手洗いをするため赤ちゃんも安心できるようです。1人手洗いの準備にはちょうどよいかもしれませんね。
帰宅後手洗いを習慣にするコツと必要なもの
離乳食を始める前から手を清潔にする習慣を
手をきれいにする習慣があれば、離乳食が始まってからも「食べる前に手をきれいにしようね」といって自然な流れで手を拭いてあげることができます。離乳食で口が汚れることもあるので、手だけでなく「お口をきれいにしようね」といいながら拭いてあげましょう。
「きれいにする」行動を続けることで、その後の1人での手洗いに自然に移行することができます。将来の手洗いの習慣のためにも、月齢の低いうちから手を清潔にする必要性を教えてあげてくださいね。