育児中の幼児への上手な叱り方!間違った叱り方とデメリット
わるさをしない子どもなんていません。育児中はただただ可愛がるだけではなく、子どもの成長とともに、叱らなければならない場面が出てきます。叱る目的や叱るべき理由、性別、年齢別における効果的な叱り方をするためのポイントや、避けたほうがよい叱り方などをまとめました。
育児中の幼児への上手な叱り方は?
育児中の1歳児の上手な叱り方
お友達や自分を傷つけるなど、危険につながるような行為を目にしたときには、その行為が誤っていることを理解させるために、きちんと叱ることが大事です。その際には、感情的になるのは避け、大きめの声と短い言葉で子どもの行為を止めるようにしましょう。
パパやママの大きな声にびっくりした様子でしたら、抱きしめて安心させてあげましょう。ほんの1歳でも、パパやママの言葉には反応します。叱られた理由を簡単に一つ、ゆっくり丁寧に言葉で伝えてあげましょう。
育児中の2歳児の上手な叱り方
愛情があるからこそ、わが子によい大人になってほしいと思うからこそ、叱る場面が出てきます。そのための大事なスタートになりますから、人とのふれあいにおける基本的なルールなどはやはりしっかりと伝えたいものです。
自分の意思も出てくる頃ですから、叱ってもまた同じことをすぐに繰り返したり、反発心から大きな声で泣いたりすることもあります。そんなときは、その場から離れて落ち着かせたり、一旦ほかのことに注意を向けさせたりした後に「○○だからXXはだめだよ」などと、さとしてあげましょう。
育児中の3歳児の上手な叱り方
その場の感情のままに怒鳴ったり、手をあげたりするのは避けましょう。これは“叱る”ではなく“怒る”です。子どもと目をしっかり合わせて、叱られている理由をていねいに説明することが大事です。
暴力はいけませんが、パパとママは本気で話しているということを子どもが理解するように、
毅然とした態度で接することもポイントです。ただ、長々と説明してもまだよく理解できない年齢ですから、端的にかつわかりやすい言葉を使って伝えるようにしましょう。
【男女別】幼児への上手な叱り方は?
女の子は優しく叱ると優しい子に育つ
ママと娘もつまりは女同士。その場の流れで感情的になってしまうことはあるでしょうが、そこで厳しい言葉を使って叱ると、繊細な子どもの心は傷ついてしまいます。
大人のいうことをしっかり理解できる女の子だからこそ、叱る場合の言葉使いには気をつけたいところです。女の子に対しては、同じ内容を伝えるにも、優しい言葉を選んで叱るようにしましょう。叱られたことを素直に受け止め、心優しい子どもに育ってくれるでしょう。
女の子は人との調和が大切なので隠れて叱る
女の子は周りと対等であることを望み、調和を大切にする傾向にあるので、人前で叱られると自分がほかと少しちがっている、という気持ちになってしまいます。調和を乱した自分を否定的なものと思い込んでしまうのです。
ですから、周りから少し隠れた空間で、何がいけなかったのかを静かに言い聞かせるようにしましょう。叱られている姿を見られていないという安心感が助けとなり、ママの言葉を素直に聞き入れやすくなるでしょう。
男の子はその場で目を見て短く説明して叱る
人目のあるところで子どもを叱るのはなかなか難しい場合もありますが、男の子の場合、わるいことをしたときにその場できちんと伝えることはとても大事です。ただし、大勢の前で叱られると子どものプライドも傷つきますから、言葉使いには注意しつつ、何がわるかったのかを簡潔に、目を見てしっかりと伝えるようにしましょう。
また、子どもが何かを達成したときや、お行儀がよかったときなどは言葉にしてほめましょう。子どもはほめられることで自信を持ちます。成長に失敗は不可欠ですから、失敗したからといって叱ることは避けましょう。
幼児への間違った叱り方とデメリットは?
叱るときの暴言や暴力は一時的な効果
暴言や暴力で子どもの行動を抑止すると、子どもは“怖れ”や“逃げ”のためだけにその行動をやめることになります。つまり、暴言や暴力の発生しない別の環境であれば、間違った行動を繰り返してしまうことになるのです。
同じ間違いを繰り返さないため、責任を持って行動できる人間を育てるために叱るのですから、そこを子どもにも理解してもらわないといけません。暴言や暴力では、“叱る”という行為の本来の意味を伝えられず、効果も期待できません。