
乳児の急な発熱に慌てない!病院受診の目安と自宅ケアの方法
子どもはいろいろな病気を経験して体を強く成長させていきます。特に発熱は体に入った悪い菌やウイルスと戦っている証拠だともいいますが、実際に熱が出た乳児をみるとママはとても心配になりますよね。今回は乳児の急な発熱に慌てないために病院受診の目安や自宅ケアの方法をまとめてみました。

目次
- 病気以外にも!乳児が熱を出す理由
- 着せすぎや水分不足でも熱が出る
- 6カ月~1歳の乳児なら突発性発疹かも
- 38℃以上の熱は病気の可能性が高い
- 乳児の熱で受診するかどうかの判断の方法
- 食欲もあって元気なときは様子を見て
- 診療時間内なら38℃以上は受診がおすすめ
- 夜間で眠れていれば診療時間まで待っても
- 夜間でも受診する?すぐに診察が必要な症状
- 3カ月未満で38℃以上の熱があるとき
- 熱以外にけいれんなどの症状が出たとき
- 受診に迷うときは小児救急相談に電話を
- 発熱時に自宅で様子を見るときにすること
- 受診時に役立つ!熱を測ったら記録する
- 暑そうなら室温調節して薄着にしてみる
- 発熱以外の症状が出ていないか確認する
- 乳児が発熱したときの自宅ケアの方法
- 汗をかいたらこまめに着替えて
- 脱水状態にならないように水分補給を
- お風呂は機嫌がよければシャワーで
- 乳児の発熱時の体の冷やし方のポイント
- 冷やすのは手足が温かくなってから
- 嫌がらないなら脇や足の付け根を冷やす
- 冷えぴたを使うときはかぶれや事故に注意
- 発熱時の過ごし方と乳児の薬について
- 外出は控えて自宅で安静に過ごす
- 乳児は市販薬よりも処方された薬を
- 解熱剤は使い方に気をつける
- 急な乳児の発熱で慌てないためのポイント
- 赤ちゃんの普段の平熱を知っておこう
- 普段から発熱時に必要なものを備えておこう
- ママの直感も大事!不安なときは相談しよう
- まとめ
病気以外にも!乳児が熱を出す理由

着せすぎや水分不足でも熱が出る
大人であれば暑い、寒いと訴えることができますし、状況に応じて服を脱いだり着たりすることもできますよね。しかし、乳児の場合には自分の気持ちをママに伝えることができません。特に寒い時期になると子どもが寒いのではないかと思い何枚も服を着せていることがあります。
まるで着ぐるみのように服を着せられた乳児の体は汗でびっしょりだったということもめずらしくありません。乳児は体温調節もまだまだ未熟ですし、大量に汗をかくと水分不足になり脱水状態になる恐れもあります。
こうした症状が続いたときに発熱する場合もあるのです。
6カ月~1歳の乳児なら突発性発疹かも
このときにヒトヘルペスウイルスに感染すると突発性発疹を発症します。38℃から39℃前後の高い熱が3日から5日ほど続きます。
熱が高くても機嫌や元気がある場合が多いようです。解熱後には全身に赤いポツポツが広がりますのでこの時点で突発性発疹の診断が確定します。
解熱後に赤ちゃんの機嫌が悪い日が続いて大変だったというママの声も多くありますが、それ以外には特に気をつけることはなく、発疹を治す治療薬の必要もありません。
38℃以上の熱は病気の可能性が高い
ただ、少し様子を見て体の熱が取れれば発熱とはいいません。しばらくの間様子をみていても38℃以上の熱が続くときには病気のせいで熱が出ている可能性が高いので注意が必要です。
突発性発疹をするまでは風邪などの病気にならないと勘違いしているママも多くいますが、絶対に病気にならないというわけではありません。
乳児の熱で受診するかどうかの判断の方法

食欲もあって元気なときは様子を見て
そんなときには子どもの様子をしっかりと観察してみて受診の判断をしてみましょう。まずチェックしておきたいのが食欲があるかどうかです。
一番よいのは食事が普段と変わらないくらい食べられる、もしくは少し食欲は落ちているけれどある程度なら食べることができているということです。
もう一つは元気があるかどうかです。家の中で走り回ったり遊ぶことができていればすぐに病院を受診せずに様子を見てもよいかもしれません。
診療時間内なら38℃以上は受診がおすすめ
初めての発熱では解熱するまでは心配で仕方がないというママも多いでしょうし、とにかく病院を受診しなくてはと焦ることもあるでしょう。しかし、発熱する経験を重ねるごとにすぐ病院に行くべきか、様子を見るべきか迷うようになることが増えてきます。
元気があって食欲がある場合には、緊急性はない場合がほとんどですが、38℃以上の発熱が確認された時点でかかりつけの病院が診療時間内である場合には念のために受診しておくことをおすすめします。発熱してすぐは大丈夫そうであってもその日の夜に症状が悪化しては大変ですからね。
夜間で眠れていれば診療時間まで待っても
ただ、発熱した場合が夕方の診療が終わった後や深夜の場合にはどうしたらよいのか困ってしまいますよね。近くに24時間365日診療をしている救急外来のある病院があればそちらを受診するべきか悩むところです。
こんなときには子どもが眠れているかという点をチェックしてみてください。発熱をしていても眠ることができていれば次の日の診療時間まで待ってもよいかもしれません。
逆に、眠れない場合には体が辛いサインなので救急外来を受診してみましょう。
夜間でも受診する?すぐに診察が必要な症状

3カ月未満で38℃以上の熱があるとき
しかし、風邪などの症状でも重症化する恐れもあることや、重篤な病気が隠れていることもあります。発熱以外の症状がない場合やしっかりと眠れている場合でもすぐに病院を受診しましょう。
また、場合によっては診察後にそのまま入院治療になるときがあります。母子手帳、おむつや着替えと普段よりも少し多めのお金を持っていくことをおすすめします。
3カ月未満の赤ちゃんが発熱するとパパもママもパニックになりがちですが、冷静に状況を判断することを心がけましょうね。