夏に出産すると特に気になる室温!エアコンの上手な使い方と注意点
赤ちゃんは体が小さく体の機能も未熟なので、暑い日の室温管理には気を使いますよね。最近の夏は猛暑日になる日も多く、そのような日に赤ちゃんが寝ている部屋にはエアコンが欠かせません。しかし、エアコンを使用するには、いくつかの注意点もあります。上手な使い方で、赤ちゃんが快適に過ごせる環境作りをしましょう。
夏にエアコンを使う理由とメリット
赤ちゃんは体温の調節が苦手
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは、この組織が未発達なので、体温調節をスムーズに行うことができません。そのため、気温や室温が高くなれば体温も上がり、低くなれば体温も下がってしまうのです。
体温調節ができるようになってくるのは、活発に動きまわるようになる生後8カ月ごろからです。しかし、まだまだ体も小さく、大人のように体温調節ができるわけではないので、2歳ぐらいになるまでは、温度の管理に十分気を配る必要があります。
熱中症の予防ができる
大人でさえこまめに水分や塩分を補給していないと、熱中症にかかることがありますよね。赤ちゃんは体が小さく、体温調節機能も未熟なので、さらにその危険度が高まります。
赤ちゃんは、体温調節が苦手なだけでなく、自分で水分を補給することもできません。短時間に汗をたくさんかくことで脱水症状を起こし、熱中症を重症化させてしまうこともあります。
そのようなときに、活躍してくれるのがエアコンです。エアコンで室温を管理することで、熱中症の予防ができ、暑い日でも快適に過ごすことができるのです。
汗を抑えられてあせもの予防になる
あせもは汗が通る汗管がつまることで発生しますが、大人と同じ数の汗腺があるにもかかわらず、赤ちゃんの体の機能は未熟で汗管がつまりやすく、あせもができやすいのです。特に、寝返りができない赤ちゃんは、同じ体勢で眠っている時間が長いので、布団と接している背中やおしりの部分にあせもができやすくなります。
あせもを予防するためには、素肌を清潔に保つ必要があります。汗をかいたらすぐに拭くことももちろん大切ですが、エアコンを活用して室温を管理し、汗をかかないような環境作りも重要といえるでしょう。
エアコンの最適な設定温度と注意点
室内の温度は27℃前後が理想
外が暑いと、エアコンの設定温度はできるだけ低くしたほうがよいと思われがちですが、外気との温度差が大きいと、外出する際に身体への負担が大きくなります。また、赤ちゃんは気温や室温の影響を受けやすいので、設定温度が低いと体が冷えすぎてしまいます。
27℃の設定では、パパやママは少し暑いと感じることもあるかもしれません。しかし、冷たい空気は下にたまりやすいので、大人が快適に感じる温度よりも少し高めに設定したほうが、寝ている赤ちゃんにとっては丁度よいようです。
赤ちゃんに風が直接あたらないようにする
エアコンの風に長時間あたると体の水分が奪われ、脱水症状を引き起こしたり、肌や喉が乾燥したりする原因になります。また、風邪をひいたり、お腹をこわしたりする危険性もあります。
赤ちゃんが寝る布団やベビーベッドの位置は、エアコンの風が直接あたらない場所を選ぶようにしましょう。寝ているときだけでなく、起きている時間に過ごす場所も、風があたらない場所を選んでください。風向きを変えることで、直接風があたるのを防ぐこともできますよ。
意外と盲点な「湿度」について
同じ室温でも、湿度が高いと蒸し暑く感じられることがあります。逆に、室温を多少高めに設定していたとしても、湿度が低ければ涼しく感じられるでしょう。
赤ちゃんが快適に過ごせる湿度の目安は約50%程度です。約60%以上になると、ジメジメして不快に感じることが多いようなので、注意が必要です。もし赤ちゃんの寝ている部屋の湿度が高い場合には、除湿器やエアコンの除湿機能を活用するとよいでしょう。
エアコンと併用して涼しく過ごす方法
汗を吸収する肌着で体温の上昇をおさえる
肌着は汗を吸収し効率よく乾燥させることで、赤ちゃんの体温が上がるのを防いだり、ベタつきなどの不快感を軽減してくれたりします。それだけでなく、万が一エアコンの設定温度が低すぎたとしても、肌着をつけていれば、急な冷えを防いでくれるでしょう。
肌着は吸汗性がよいだけでなく、熱がこもらないように通気性のよいものを選ぶとよいですね。エアコンを使用することで、お腹が冷えてしまうことが心配であれば、ロンパースタイプの肌着がおすすめですよ。