保育園で怪我をしたときどうする?良好な関係を保ちながらの対処方法
保育園での生活で怪我をするのは避けて通れないこと。分かっていても怪我をした我が子を見ると、モヤモヤした気持ちになってしまうママもいるのではないでしょうか。怪我の原因や度合いによっては、しっかり保育園と話し合いたい場合もあります。今回は、保育園との関係をこじらせずにできる対処法などをご紹介します。
子どもが怪我をしたときに考えられる原因
子どもが自分でしてしまった怪我
自分で怪我をすることが多い子どもには、次のような特徴が見られます。
・衝動的に行動してしまう
・反抗的で攻撃的なため、よく喧嘩をする
・気分が変わりやすい
・他人に頼り、自分から行動しない
・年齢より幼稚な行動をとる
・動作が遅い
基本的に自分で怪我することが多い子は、元気で行動的です。保育士の言うことを聞かずに行動したり、走り回って転んだりします。逆に、ぼーっとして注意散漫な子も、物にぶつかって怪我をすることがあります。
発達障害の特有な動きで怪我をしてしまう子もいます。気になる行動があったら、専門医に相談しましょう。
他の子に怪我を負わされてしまう
・発達がゆっくり目でほかの子についていけない
・ほかの子が嫌がることをしてしまう
・仲のよい子がいて喧嘩になる
・おっとりしている
意外なのが、仲のよい子が多いと怪我をすることが多くなるということ。仲のよい子と長く遊んでいるうちに、おもちゃの取り合いやごっこ遊びがエスカレートして怪我を負わされる場合もあります。
大人しい子が気の強い子どもに巻き込まれ、引っ掻かれたり、押されて転んだりすることも少なくありません。上手に話ができず、ストレスから噛みつく子もいるようですよ。
保育士の目が行き届いていない場合
保育士は1対1で子どものお世話をしているわけではないので、まったく目を離さずに子どもを見るというのは不可能といえるでしょう。
さらに、最近では保育士不足が深刻な問題になっています。実際に子どもが重傷を負う事故も起きており、「保育士の目が届かなかった」と説明した保育園もあるようです。
子どもを通わせている保育園は充分な保育士の数が確保されているか、安全は守られているかなどを、親が確かめることも必要なのかもしれません。
年齢別に保育園で起こりうる怪我要因
0歳児は寝返りなどの窒息に気をつける
寝かせたときは仰向けでも、途中で寝返りを打つ子もいます。寝返りが打てても元に戻ることができない子は、長時間うつぶせになり窒息する可能性が出てきます。ママは子どもが寝がえりを打つようになったら、保育士に伝え気をつけてもらえるようお願いしましょう。
ほかにもミルクの吐き戻しや、喉に詰まりやすい食べ物も窒息につながる恐れがあります。手につかんだものをなんでも口に入れる時期なので注意が必要です。
1~2歳児は横転や衝突による怪我が多い
2歳ごろになると走れるようになります。夢中になって走り回っているうちに、お友だちと衝突することも。ぶつかられた子が後ろに転倒したり、おでこや頭同士がぶつかったりして思わぬ怪我に発展することがあります。
また、ハイハイのころには手の届かなかったところに手が届くようになるので、棚の上の物などにも気をつけなくてはいけません。知恵もついてきて、椅子に登って高いところにある物を取ろうとするなど、危険な行動も見られるようになります。
3~5歳児は遊具からの転倒や喧嘩に注意
遊具の順番をめぐって喧嘩になり、遊具の上で友だちを押してしまったというケースもあり、遊具の周りでは大人が見守ることが大切です。
4歳になると心が大きく成長します。人への関心が強くなり、友だちと遊ぶことが好きになります。「みんなと仲良く」というような社会性が発達する一方で、「この子が好き」という感覚も芽生えます。
お友だちと一緒にいる時間が増えると、揉めごとや喧嘩も増えるもの。うまく自分の気持ちが伝わらないストレスから、手を出してしまう子も少なくありません。
保育園側に責任がある場合の対処法
まずは怪我をした原因をしっかりと聞こう
保育園に責任がある場合は、園長を含め話し合いの場を設けられることが多くなります。そのときに、怪我の原因、怪我の処置やその後の対処法とともに、安全対策についても確認しましょう。
保育園としては、子どもの成長を妨げないために子どもの行動を管理しすぎないことも大事なことかもしれません。しかし、大きな怪我に繋がることは事前に回避する必要があります。
保育園を100%安全な場所にすることは難しいですが、どのような安全対策が取られているかを知り、親が安心できることは大切なことではないでしょうか。