新生児の声の種類は?声による赤ちゃんの要求や声かけの仕方を知ろう
出産と同時に聞いた新生児の産声は、ママにとって忘れられない光景でしょう。しかし、生活していくと赤ちゃんがさまざま声を出しているのが分かってきます。ママなら声の種類によって赤ちゃんの要求を理解したいと思うものです。そこで、赤ちゃんの声の種類や病気の可能性、声かけの仕方などをご紹介します。
目次
- 新生児の声について知っておこう
- 赤ちゃんの声はクーイングから喃語に発達
- 泣き声から声に変わるのは1カ月頃から
- 新生児特有のイルカのような可愛い声
- 泣く理由を理解して要求や病気を聞き分ける
- 新生児は泣くことで要求を伝える
- 泣き声の種類で要求を聞き分けよう
- 泣き方で病気がわかることも
- 新生児の声が枯れているときの原因や対処法
- 声が枯れる原因として考えられること
- 赤ちゃんの声枯れへの対処方法
- 下痢や発熱がある場合は早めに受診を
- 声の出し方が変だと不安を感じたときは?
- 唸るような声を出すときの原因と対処法
- 突然の奇声は新生児の成長のあかし
- 新生児の声が小さいのはよくあること
- 新生児への声かけの具体的な方法
- 新生児から声かけを始めて反応を促す
- 積極的に声かけして言葉の貯金を増やそう
- 声かけが苦手な人は実況しながらお世話を
- まとめ
新生児の声について知っておこう
赤ちゃんの声はクーイングから喃語に発達
新生児期は、やがて言葉を話すときのために、たくさん声を出して発声の練習をしている時期です。赤ちゃんは生まれてからしばらくすると「あー」「うー」など泣き声とは違う声を出すようになります。
これはクーイングといわれ、赤ちゃんが発声の練習や自分の声を楽しんでいるそうですよ。また、クーイングはプレジャーサインともいわれ、赤ちゃんがご機嫌のサインです。
クーイングはやがて「ばぶばぶ」などの喃語(なんご)へと発達します。喃語とは赤ちゃんがはっきりとした言葉を話す前段階の声で、母音を使うクーイングから発達したものです。
泣き声から声に変わるのは1カ月頃から
個人差はありますが、生まれてから泣いてばかりいる赤ちゃんも、早ければ生後1カ月頃からクーイングを始めます。クーイングが始まると、初めは自分の声に驚く赤ちゃんもいますが、だんだんと声を出すことや、自分の声を聞くことが楽しくなり、泣いてばかりいた赤ちゃんもご機嫌な時間を過ごすことが増えますよ。
赤ちゃんのクーイングは生後1~2カ月頃に多く、その後は喃語へと発達します。クーイングが始まる時期は赤ちゃんによって差があるので、なかなか始まらないからといって心配しすぎなくてよいですよ。
新生児特有のイルカのような可愛い声
なかには、「キューキュー」というイルカのような可愛い声を出す新生児もいるそうです。ママが想像している赤ちゃんの声とは違うので驚くかもしれませんね。
赤ちゃんの機嫌がよく、苦しそうでなければ、そのまま様子を見てよいですよ。赤ちゃんは、イルカのような可愛い声を楽しんでいるのかもしれません。
ほかにも「恐竜みたいな声」や「動物のような声」などと表現するママがいるようで、いずれも新生児特有の声だそうですよ。このような新生児特有の声を発する期間は短いので、ママも赤ちゃんと一緒に楽しみましょう。
泣く理由を理解して要求や病気を聞き分ける
新生児は泣くことで要求を伝える
新生児を含めた赤ちゃんは、お腹が空いている、おむつが汚れている、眠い、暑い、寒いと感じると泣くことがありますよ。また、感覚が敏感な赤ちゃんは、周囲の音がうるさかったり、光がまぶしかったりすると泣くことがあるそうです。
赤ちゃんによって差はありますが、生まれてから5カ月頃までは1日に泣く時間が多く、そのピークは2カ月頃だそうです。なかには理由もなく泣いている場合があり、日本では昔から「かんの虫」といわれていますよ。
5カ月を過ぎる頃には落ち着いてくる赤ちゃんが多いそうです。
泣き声の種類で要求を聞き分けよう
オーストラリアのプリシラ・ダンスタンという人が発見した「赤ちゃんの五つの泣き声で欲している物を見分ける方法」をご紹介します。すべての赤ちゃんがそうではないかもしれませんが、参考にしてくださいね。
【Neh ネェ】お腹が空いている
【Heh ヘェ】気持ちが悪い、不快に感じる
【Owh オォ】眠い、疲れた
【Eh エッ】げっぷがしたい
【Eairh エァー】おならを出したい
また、泣いている赤ちゃんのしぐさも要求を知るポイントになりますよ。
泣き方で病気がわかることも
赤ちゃんの泣き方がいつもと様子が違うなと感じた場合は、赤ちゃんの全身の様子をよく観察しましょう。基本的には、赤ちゃんの泣き方がいつもと違ったり、泣き続けたりすること以外に異常がなければ様子を見てよいでしょう。
なかには、泣き方で病気がわかることもあります。例えば、急に顔色が青白くなり、5~30分おきに激しく泣いて血便や嘔吐が見られる場合は、腸重積(腸の中に腸の一部が入っている状態)の可能性があります。
夜間に何かの症状が出る可能性もあるので、夜間救急などを事前に調べておくと安心ですよ。
新生児の声が枯れているときの原因や対処法
声が枯れる原因として考えられること
新生児はまだ言葉を話すことができず、たくさん泣くので声が枯れているとママは考えるかもしれません。しかし、原因はそれだけではありませんよ。
新生児も大人と同じように風邪をひきます。風邪によって喉が炎症を起こし、声が枯れている場合は喉に痛みをともないます。
また、部屋の乾燥により喉の水分が足りていない状態や、ミルクが熱すぎて喉がやけどを起こしている状態などでも声が枯れる原因になりますよ。
新生児の声帯はデリケートなので、外部からのちょっとした刺激でも炎症を起こしたり、機能が低下したりするのです。
赤ちゃんの声枯れへの対処方法
まず、声枯れ以外に鼻水や発熱など、風邪の症状が見られた場合は病院で診てもらいましょう。風邪の原因にもなる部屋の乾燥は、喉の粘膜が炎症を起こしやすいので、十分な加湿と水分補給を心がけましょう。
鼻づまりの場合は、耳鼻科などで鼻水を吸引してもらうとよいですよ。鼻がつまると、口呼吸になるため喉が乾燥したり、鼻水が喉に流れて炎症を起こしたりする可能性があります。
また、激しく泣くと赤ちゃんの声帯に負担がかかります。赤ちゃんがぐずり始めたなと感じた段階であやすようにしましょう。
下痢や発熱がある場合は早めに受診を
大人にとっては、ただの風邪と思っていても、抵抗力が弱い赤ちゃんにとっては注意が必要です。くしゃみや鼻水、咳などの一般的な風邪の症状であっても、炎症が気管支や肺に広まったり、下痢や腹痛、発疹などが見られることもあります。
特に3カ月未満や、症状が重い赤ちゃんは、風邪から合併症を起こしやすいので早めに受診をしましょう。発熱や鼻水、激しい咳、声枯れは急性喉頭炎、喉の痛みや頭痛、39~40℃の急な発熱は扁桃炎の可能性があります。
また、風邪と同時に中耳炎になる赤ちゃんも多いので気をつけましょう。