乳児がのけぞる理由が知りたい!原因と対策、病気との関係について
抱っこや授乳しているときなどに、赤ちゃんがのけぞると「なぜだろう?」と気になりますよね。乳児期ののけぞりは病気が関係あるかもしれないという話を聞いて、不安になっているママもいるのではないでしょうか。ここでは、のけぞる原因や病気との関係性を中心に説明していきますので、参考にしてください。
乳児の「のけぞり」について知ろう
いつからいつまで続くもの?
首がすわる3、4カ月の頃から、今までよりも自分の体を自由に動かせるようになってくるため、のけぞりがよく見られるようになります。
その後、5、6カ月になると、体の動きをコントロールできるようになり、のけぞりをすることが減っていき、1歳を過ぎる頃にはほとんど治まるとされています。
1歳を過ぎてののけぞりは、自分の意思表示をするためにすることが多く、自分の思いどおりにいかないときなどに見られるようになります。
また、のけぞりが癖になってしまい、年齢に関係なくのけぞりを続ける子がいます。
不快感や反射が原因と考えられている
のけぞりながらグズグズしていたり、不機嫌そうにしたりしていたら、なにかしらの不快感があると考えられます。不快な原因を見つけて取り除いてあげると、のけぞりが治まることがありますよ。
また、赤ちゃんは、抱っこしたときや寝かせたときなどに、体へ刺激を受けることにより、反射的にのけぞるとも考えられています。
このような反射によるのけぞりは、新生児にも見られるので、のけぞりは生理的な現象ともいえるようです。通常、反射的なのけぞりは、長く続かず、新しい体勢に慣れると自然に治まります。
健康な乳児にもよく見られる行動
しかし、のけぞりは赤ちゃんなら自然に現れる行動の一つで、珍しいものではありません。のけぞりは反射的なもの、自分の意思表示をするための行動なので、心配のない場合がほとんどです。
のけぞりが多いと、問題や障害があるのではないかと考えてしまうママもいるかと思いますが、健康な乳児にもよく見られる行動です。
問題がある場合は、のけぞりに加えて気になる行動や症状が目につくことが多くなります。不快に感じている可能性のあるものを一つずつ排除していくうちに、のけぞりが治まるようなら、あまり心配する必要はありませんよ。
【シーン別】のけぞるときの対処方法
「抱っこのとき」抱きかたを変えてみよう
赤ちゃんにも抱っこの仕方の好き嫌いがありますので、横抱き・縦抱きや、赤ちゃんの背中を丸くして包み込むようにして抱く方法など、色々な抱っこを試してみましょう。
また、成長するにつれ、今まで好きだった抱っこでも体に合わなくなってくる場合もあります。首がすわる前までは横抱きのほうがよくても、首がすわると縦抱きのほうが体のバランスがとりやすくなります。
赤ちゃんの成長に合わせた抱きかたに変えると、のけぞりが治まることがありますよ。
「寝転んでいるとき」不快の原因を探そう
不快の原因を探るために、まずは赤ちゃんを抱き起こし、背中が熱くなったり冷たくなったりしていないか、シーツが濡れていないかなどを確かめましょう。
また、いつものベッドではないところに寝転がせ、背中の感触がいつもと違うときや、抱っこしていて欲しいのに寝かされたときも、ぐずりながらのけぞることがあります。
このようなときは、何をやっても背中が床につくとのけぞってしまうので、抱っこしながら寝かせたり工夫してくださいね。
「ミルクや授乳中」もうお腹がいっぱいかも
向きたい方向へ体を向けようとのけぞっているときや、のけぞる行動自体を楽しむ赤ちゃんもいます。そのようなときは、泣いたりぐずったりせず、機嫌のよいときもあるのです。
怒りながらのけぞるときは、母乳が足りていなかったり、哺乳瓶がうまく飲めなかったりしている可能性があり、顔を横にそむけてのけぞるときは「もうお腹いっぱい!」という合図かもしれません。
ミルクやおっぱいを飲みながら、眠くなってきている場合などもありますので、赤ちゃんの様子を見ながら対処してあげてくださいね。