非常食に賞味期限はあるの?非常食の上手な備蓄方法を知ろう
地震や台風、大雨などの災害によって避難を余儀なくされたり、ライフラインが断絶されたりしたときのために、備えはしておきたいもの。しかし非常食は普段はしまい込んでいて、知らぬ間に賞味期限が切れてしまいがちですよね。今回は、非常食の賞味期限や保管方法、備蓄する量の目安についてご説明します。
非常食と賞味期限の関係について
非常食の保存期間は約2~5年
しかし、非常食はあくまでなにかあったときの備えです。賞味期間内に保存食が必要となる出来事が起こらないと、消費する機会がなく無駄にしてしまうことになりますよね。
無駄になるだけならまだしも、非常食が必要となる場面が訪れたときに、賞味期限切れに気づかずうっかり食べてしまったら大変です。災害時に体調を崩してしまうと、すぐに病院にかかることができないかもしれません。
まずは非常食の賞味期限を知って、管理することを意識してみましょう。そうすることが、有事の際に自分や愛する家族を守ることにつながるのです。
25年の長期保存が可能な非常食もある
一般的な非常食が一食約300円なのに対し、サバイバルフーズは高度なフリーズドライ技術を用いているため、約400円とやや値は張ります。その分、味や栄養バランスなどに配慮されており、災害時にも美味しく食べられるようになっています。
また、長い目で見た場合の購入コストが低く抑えられます。サバイバルフーズの賞味期限内に、一般的な非常食は5年保存のものでも5回は買い替えなければいけないため、結果的には半額以下の購入コストで済ませることができるのです。
買い替えの手間をぐっと減らせるのも魅力的ですね。
賞味期限が近づいたら寄付することもできる
一般家庭で購入する缶詰・レトルト食品などの加工食品、防災備蓄品はほとんどすべて寄付することができると考えて問題ありません。ただし、賞味期限切れのものや開封済みのものは、安全上の問題で受けとってもらえないため注意してくださいね。
非常食に限らず、お中元やお歳暮などでいただいた食品や、米・パンといった穀物、野菜や果物、冷凍食品も寄付が可能です。一言でフードバンクといってもいくつかの団体があるので、一度検索してみてはいかがでしょうか。
家族を守る非常食について知りたいこと
家庭で準備したい非常食はどんなもの?
意外かもしれませんが、開封するだけで即カロリー補給ができる栄養補助食品も立派な非常食といえます。賞味期限の長いお菓子、レトルト食品やフリーズドライ食品といった簡単に調理できる商品を少しずつ備蓄していくとよいですね。
長期に非常食が必要となる状況に陥った場合のことを考えると、簡易栄養食では味気ないため、ご飯(アルファ米)やレトルト食品もあればよいでしょう。不安なときでも、温かいものを食べるとホッとするのでおすすめですよ。
1週間分の非常食の備蓄をしておくと安心
大規模災害が発生すると道路が断絶し物資が届かない、ライフラインが長期間供給されないことがあるため、非常食は1週間分の備蓄をしておくとよいでしょう。とくに水は飲料としてだけではなく、手を洗ったりトイレの排水に使ったりと、なにかと使用頻度が高いため、多めに備蓄しておくのが安心です。
1週間分の備蓄となると場所を取るため、災害発生から3日目までは買い置きしている冷蔵庫の食材を使い、4日目以降から非常食を活用する方法をとるのもよいでしょう。
不足しやすい乳幼児向け非常食も忘れずに
まだ離乳食が始まっていない乳児がいると、粉ミルクを常備している家庭も多いでしょうが、避難することになるとミルク缶は重く不便ですよね。キューブ・スティックタイプの使い切りミルクがあれば、必要量を持ち出せ、簡単に衛生的なミルクを作れます。
離乳食が食べられる時期であれば、瓶入りの離乳食と使い捨てスプーンをいくつか備蓄しておくとよいでしょう。使った食器を洗う必要がないため、節水にもなるのは嬉しいですね。
アルファ米のおかゆもおすすめです。白がゆだけでなく梅がゆなどラインナップが豊かで、アレルギー対応している商品も多いため便利に使えます。
賞味期限切れを防ぐローリングストックとは
ローリングストックについての基本知識
まず、備蓄した非常食を毎月1食ずつ食べる日を設けます。1日2食(朝食・夕食)分を非常食として備蓄しているとすると、3日分の備蓄なら6カ月、1週間分の備蓄でも14カ月ですべてのストックが入れ替わることになります。
定期的に非常食を消費し、消費した分をすぐに買い足すようにすれば、賞味期限が切れることはなくなるはずです。また、家族の好きな味の非常食をストックしておくことができたり、手際よく非常食を調理できたりと、メリットがたくさんですね。