1歳の子の性格はどうして決まる?育て方の工夫や性格診断の方法
1歳ともなると、生まれたばかりの泣いているだけだった赤ちゃんのころと比べ感情も豊かになり、笑ったり怒ったりとその子なりの性格が見え隠れしてきます。子どもの性格とは、いつから、どのような形で決まるのでしょうか。今回は1歳の子どもの性格について、タイプや育て方の工夫など詳しく見ていきましょう。
1歳の性格形成に影響を与えているもの
遺伝など生まれ持った先天的な要因
では、どのくらいの割合で両親の遺伝が子どもの性格に影響するのかというと、およそ50%の確率といわれています。この遺伝による性格は先天的なもので、とくにまだ脳がきちんと完成されていない幼少期によくみられます。
子どもがまだ幼いうちは直感的に本能のまま行動することが多いので、表面に出てくる性格も元々備わっている先天的なものが表れやすくなるのです。
育て方や家庭環境など後天的な要因
子どもの遺伝子は、ママとパパの遺伝子が半々ずついり交じり新たな遺伝子として誕生するため、厳密にいえば完璧に両親の性格を受け継ぐとはいえません。
せっかちな両親にずっと育てられていれば、日常生活でも常に急かされる環境にいるため自然と子どももせかせかした気質になっていきます。また、神経質な両親と一緒にいれば細かいことに気を使う性格になるでしょう。このように環境で性格が形成されることもあるのです。
保育園での刺激など社会的な要因
子どもそれぞれで個人差もあるため一概にはいえませんが、小さなころより保育園で集団生活に慣れている子は、そうでない子に比べて、人見知りが少なく落ち着きのある子になるということもあるそうです。
保育園は基本的に、両親が就労のため日中の保育に欠ける子どもが預けられています。ママ・パパがフルタイムで働いていれば、平日の昼間は保育園で過ごす時間の方が圧倒的に多くなるので、子どもの性格にも影響すると考えて然るべきでしょう。
性格診断でわが子のタイプを知ろう
様子や行動パターンから診断する方法
例えば夜眠るときや食事のとき、知らない人に抱かれたときやおもちゃで遊ぶとき、わが子はどのような反応を見せるでしょうか。何にでも順応するタイプの子もいれば、一筋縄ではいかないタイプの子もいるでしょう。こういった行動で大まかに子どもの個性を分類することもできます。
ちなみに子どもの行動や様子を当てはめてみる際は、ママ一人ではなくパパやおじいちゃん、おばあちゃんなどと一緒にやってみることをおすすめします。ママ一人だと偏った答えになりがちですので、子どものことをよく知る人が複数いる方がより子どもの性格を詳しく診断できますよ。
名前や生年月日から診断する方法
「赤ちゃんともち」というサイトでは、会員になり名前・生年月日・出生時間などを入力すると無料で子ども自身の性格と元より持っている才能を診断することができます。子どもの長所やその子に合った育て方を導きだすのがこのサイトの特徴です。
実際に名前や誕生日で性格が確実に決まるということは、まずありえないことでしょう。しかし、子どもの性格がいまいち掴めず接し方に悩んでいるのでしたら、こうした診断結果を一つの目安とするのもよいかと思います。わが子がどのような資質をもっているのか、一度気軽に診断してみてはいかがでしょうか。
心理テストでチェックする方法
子どもの目の前にマシュマロ(好物の菓子)を一つおき「今すぐに食べても構わないけど、一定時間我慢できたらもう1個あげる」と約束し、子どもがどこまでがまんできるかを見るというものです。提示されたルールを理解し、目先のものにとらわれずがまんした先にある利益を見出だしているか、という子どもの自制心を問うテストです。
ちなみにこのテストに一番適している年齢は4歳です。3歳以下だとルールを理解できない場合が多く、逆に5歳以上では我慢できる知恵がつきすぎているため、本来の資質を見るためには4歳児がベストといわれています。