1歳の子の性格はどうして決まる?育て方の工夫や性格診断の方法
子どもの性格によって工夫したい育て方
おとなしい性格の子にはたくさんの経験を
しかし、おとなしい子は元気がなく物事に対して消極的だったり、自分の意見をしっかり言えず友だちをなかなか作れなかったりと、育てていくにつれ不安になってしまう面もあるでしょう。
そんなおとなしい子は、できるだけたくさんの経験をするとよいでしょう。経験といっても大がかりなことに挑戦するのではなく、着替えや食事など日常の中での経験でかまいません。大切なのはできたことをたくさんほめることです。成功体験を積むことで、自信をつけることができます。
かんしゃくの激しい子には大らかな態度で
成長過程ではよくあることですが、あまりにもかんしゃくがひどいと「うちの子は怒りっぽい性格なのかな」と思ってしまいますね。泣き叫んで暴れるわが子にうんざりしてしまうこともあるかと思いますが、かんしゃくをよく起こすということは、それだけ感受性が高く人の気持ちに敏感なことの表れなのです。
子どもにとって一番身近にいるママ・パパがイライラしていると、どうしてもその空気が子どもに伝わり激しいかんしゃくになってしまうこともあります。ママ・パパは心に余裕を持っておおらかな気持ちで子どもと接するとよいでしょう。
よく泣く子は思いっきり泣かせてあげて
このような場合は無理に泣き止ませようとせず、見守る姿勢も大切です。泣くことはその子にとって会話と同じで、自分の気持ちを一番身近な相手にぶつけているのです。そのため、本人の気がすむまで思いきり泣かせてあげることが、その子の気持ちを汲むことにつながります。
また、常に泣く子の相手を長時間していると、育児をしているママのストレスも相当溜まってしまいます。子どもにイライラしないためにもパパや周囲の人々の協力を得て、適度に息抜きできる環境を作りましょう。
子どもの性格が決まるのはいつ?
「三つ子の魂百まで」というけれど
確かに人間の脳は、3歳ごろまでに約80%が完成するといわれています。しかし性格の大部分もこのころに決まるのかといわれれば、そうとは言い切れません。なぜなら子どもは大きくなるにつれて、ママ・パパ以外の人と触れ合う機会が多くなり、入園や入学で環境も目まぐるしく変わるからです。
様々な影響を受け、色々な経験を積むことで、幼児期に引っ込み思案だった子がリーダーシップを発揮する子に変わったという話も、珍しくありません。
しかし3歳ごろが、他人を信頼する心や、自尊心を育むための大切な時期であることに間違いはありません。性格のすべてが決まるわけではないけれど、性格の根底に影響を与えるという意味では、「三つ子の魂百まで」もあながち間違いとは言い切れないのかもしれませんね。
愛情のシャワーをたくさん浴びせて
自分に自信がある子は、失敗を恐れずにチャレンジする力があり、もし失敗しても何度でも立ち上がることができるでしょう。そして自分を大切に思う気持ちがある子は、周りの意見に流されず、よりよい人生のために自分で考えて行動することができます。
ママやパパは抱きしめたり頭をなでたりなど、意識して子どもとスキンシップをとりましょう。そして、できるだけ声に出して、子どもに「大好きだよ」「大切だよ」と伝えてください。1歳でまだお喋りが上手でない子でも、言われている意味はわかっていることが多いですよ。
子どものお手本になる行動を心がけて
周りから愛されるまっすぐな子に育ってほしいなら、ママやパパの行動も見直してみましょう。子どもは親の背中を見て育ちますから、ママやパパがしていることは自分もしてよいことなのだと学びます。
例えば、子どもの前でママ友やお姑さんの悪口を言うママの子は、ちょっとしたことですぐ友だちの悪口を言うようになるかもしれません。感謝の気持ちをきちんと口に出して伝えないパパの子は、「ありがとう」が言えない子に育ってしまうかもしれません。
自分たちの行動や言動が、子どもの性格に大きな影響を与えるのだということを念頭に置いて、日々の行動を見直してみてくださいね。
まとめ
自分たちの遺伝子を持って生まれたとしても、子どもは親のコピーではなくあくまで一人の人間として個性を持って生きています。持って生まれた性格を無理矢理変えるというのは、ママ・パパだけでなく子ども自身にも多くの負担がかかります。
その子の本来の性格をやさしく受け止めて、上手につき合っていけるとよいですね。