ほうじ茶に含まれるカフェイン量は?妊娠中や乳児が飲むときの注意点
香ばしい香りが魅力のほうじ茶を愛飲しているママもいることでしょう。しかしその効果や効能、そしてカフェインは含まれているのかなど気になりますよね。そこで今回は、ほうじ茶の特徴やその効能、含まれるカフェイン量や妊娠中や授乳中でも飲んでよいのか、また乳幼児に与えてもよいのかなどについてお話しします。
ほうじ茶の特徴や効能効果とカフェイン量
ほうじ茶はどんなお茶なの?
ほうじ茶は、煎茶と同じ茶葉を使って作られたお茶です。煎茶との違いは、煎茶は茶葉をお湯に煎じて飲むお茶ですが、ほうじ茶は茶葉を高温で焙じているお茶のことを指します。
高温で焙じることにより、煎茶よりも苦みや渋みが少ない、まろやかな風味になり、あの香ばしい香りを放つようになるのです。煎茶と同じ茶葉でも、その製造工程の違いにおいて、こんなに味や風味に違いが出ることにびっくりしたママもいるかもしれません。
ほうじ茶にはママに嬉しい効能効果も
ほうじ茶には、テアニンという成分が含まれており、テアニンは副交感神経を優位にする働きがあり、リラックス効果を得ることができます。また、PMSや更年期障害にも効果を発揮するといわれていますよ。
ビタミンCやビタミンEなども多く含まれているので、細胞を活性化し、ホルモンのバランスを整え、血行をよくするなどの効果もあることが知られています。
さらにほうじ茶に含まれるクロロフィルには消臭効果があるので、腸の中から体臭や口臭を改善することができますよ。このようにほうじ茶には様々な効能や効果があるので、できるだけ飲み続けるようにしたいですね。
ほうじ茶に含まれるカフェイン量について
ほうじ茶は100mlに対して約20mgのカフェインが含まれています。ちなみにコーヒー100mlには約60mgのカフェインが含まれているので、ほうじ茶に含まれるカフェインの量は同量のコーヒーの約1/3ということになります。
日本の食品安全委員会では、カフェインについて制限値を設けていませんが、海外の基準を見ると妊娠していない女性が摂取してよいカフェインの上限は、1日当たり250~300mgとされています。
ちなみに妊娠中の場合、1日当たり200mg以下が推奨されているので、ほうじ茶を飲むときは注意してくださいね。
ほうじ茶は妊娠中や授乳中でも飲めるの?
妊娠中や授乳中のママでもほうじ茶は飲める
ただ、同じ日にチョコレートを食べたりコーヒーを飲んだりしてカフェインを摂取した場合は、その日の総計でどれぐらいのカフェインを摂取したのか、意識しながら飲むようにしましょう。
授乳中のママの場合、母乳にどれぐらいのカフェインが移行するのか気になることでしょう。母乳には母体が摂取したカフェインの0.5~1.5%が含まれているので、注意したいですね。
しかし、過剰に飲まなければ健康に問題はないので安心しましょう。
妊娠中はほうじ茶ラテでカルシウムも摂れる
ほうじ茶の茶葉8gを50mlの水に入れて約3分間煮出し、そこに冷たい牛乳150mlを入れるだけで簡単に作ることができるので、試してみてくださいね。自分で作れば、砂糖の量も調節することができるので、妊娠中の糖分が気になるママでも安心です。
ほうじ茶ラテなら、妊娠中に不足しがちなカルシウムを牛乳から摂取することができるので、おすすめですよ。カルシウムはお腹の赤ちゃんの骨や歯を作るためにも必須なので、できるだけ摂るようにしてくださいね。
冷たいものや飲み過ぎには注意を
胃腸が冷えると、胃を温めようとしてそこに体内の血液が集中し、全身のだるさや授乳中なら母乳の出の悪さにもつながります。特に妊娠中は体全体の血流が悪くなりがちなので、気をつけたいですね。
どうしても冷たいものを飲みたいときは、少し口に含ませて温めてから飲み込むようにしましょう。胃腸への刺激を和らげることができますよ。できれば常温よりも冷たいものは避けるように心掛けたいですね。
ほうじ茶は乳幼児に与えても大丈夫?
赤ちゃん用や低カフェインなら与えてOK
乳幼児の体は、カフェインの分解機能がまだ未発達なため、一度カフェインを摂取すると分解するのに8時間ぐらいかかってしまいます。カフェインによって子どもの寝つきが悪くなったり、胃腸の具合が悪くなったりすることがあるので気をつけましょう。
赤ちゃん用のほうじ茶なら、カフェインもほとんど含まれていませんし、安心して飲ませることができます。お店の離乳食のコーナーに行くと、パウダーで溶かすタイプのほうじ茶なども売っているので探してみてくださいね。
赤ちゃん用のほうじ茶が見つからないときは、低カフェインのものを選ぶようにしましょう。