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日本はひとりっ子の子どもが多い?ママが2人目をためらう理由とは

日本はひとりっ子の子どもが多い?ママが2人目をためらう理由とは

ひとりっ子の家庭が増えていると聞きますが、本当でしょうか?1人目の子どもを育てるのが大変だった、本当はもう1人子どもが欲しかったけれどできなかった、など様々な理由からひとりっ子が多くなっているようです。ひとりっ子の現状とママが2人目を作ることをためらう理由についてご紹介します。

日本ではひとりっ子の家庭が多いの?

日本では年々ひとりっ子の家庭が増えている

厚生労働省が2018年に発表した「2017年国民生活基礎調査」の結果によると、18歳未満の子どものいる世帯は1,173万4千世帯であり、全世帯の23.3%です。1989年には全世帯の41.7%が子どものいる世帯であったことからも、その減少ぶりがわかります。

2017年の調査結果ではひとりっ子の世帯は520万2千世帯であり、全世帯の10.3%、子どもがいる世帯の44.3%を占めています。子どもがいる世帯のうち、子どもが2人いる世帯は42.1%、3人以上いる世帯は13.6%です。

1989年には子どもがいる世帯のうち、ひとりっ子世帯が37.2%、2人いる世帯は46.3%、3人以上いる世帯は16.4%でした。約30年間でひとりっ子世帯が増えてますね。

夫婦が一生のうちにもつ子の人数も減少

夫婦が一生のうちにもつ子どもの人数の平均は一体何人になるのでしょうか。これを知る物差しとして、1人の女性が一生に生む子どもの数である「合計特殊出生率」があります。ニュースなどで毎年取り上げられていますので、聞いたことのあるママもいるかもしれませんね。

総務省統計局が発表した合計特殊出生率によると、1947年は4.54人だったのが年々低下して2005年では1.26人と最も低く、2018年には1.42人と少し増加しましたが、2人に満たない数値になっています。ママが生涯で産む赤ちゃんの数が減っているというわけですね。

この数値からも夫婦が一生のうちにもつ子どもの平均人数が2人を切り、ひとりっ子が増えているのがわかりますね。

あえてひとりっ子を選択する夫婦も

夫婦で子どもの人数を相談して出産に臨む夫婦もいれば、子どもの人数は自然に任せている夫婦もいるでしょう。中には子どもが欲しいと思っていても断念したという夫婦もいるかもしれません。

色々な夫婦がいる中で、あえてひとりっ子を選択している夫婦もいます。子育てに余裕を持って取り組みたい、経済的に余裕がない、生まれた子が可愛いのでほかに欲しいと思わないなど、様々な理由があるようです。

子どもが多い・少ないにはそれぞれにメリットとデメリットがありますが、あえてひとりっ子を選択している夫婦はひとりっ子のメリットがデメリットを上回ると感じているのでしょう。そのときの時代背景も夫婦の考え方に影響を与えているようです。

2人目出産に踏み切れないママも多い

育児や家事が大変で2人目を考えられない

ひとりっ子のママには、2人目の出産に踏み切れないママもいるようです。その理由としては、育児や家事が大変で2人目を考えられないということがあるでしょう。

最近では核家族が増えており、ママとパパだけで育児も家事も仕事もすべてをしなくてはなりません。仕事が忙しいパパでほとんど家にいないとなれば、ママがひとりで育児と家事をすることになりますね。

育児は初めてのことばかりで不安な上に、夜も十分に眠れなければ疲れてしまうでしょう。こうした育児の大変さが2倍になると思ったら、2人目を作ることは考えられないのかもしれませんね。

もし、パパが育児や家事にも協力的であれば、ママのストレスは軽減されますから、2人目に踏み切れるかもしれませんね。

経済的な理由で2人目を断念することも多い

1人目の子どもを生んで、マイホームやファミリーカーを購入したり、ママが仕事を辞めたりなどと支出が増えることや収入が減ることがあるでしょう。もし、その状態で2人目を生むと考えたら、赤ちゃんの身の回りのものを揃える必要もありますから、より経済的な負担が増加します。

そのうえ、子ども1人が大学を卒業するまでに3,000万円ほど掛かるといわれていますから、子どもの養育費用のことを考えると1人と2人ではママとパパが用意するお金が違ってきます。2人目を出産することを躊躇しますよね。

これで2人目不妊であれば治療費も必要になりますから、さらに2人目を断念することも多いのかもしれません。ママとパパの経済的な事情や考え方が影響しているのでしょう。

ママが年齢や体力的に厳しいと諦めることも

最近では晩婚化や不妊治療の進歩から高齢出産が多くなり、40歳前後で初産という話も聞くようになりました。ママの年齢が高齢であればあるほど、2人目を生むときはさらに体力低下が考えられます。

興味があることに向かって走り始めた子どもを追いかけることや、子どもと一緒にボール遊びをすることも、ママが年齢を重ねるほど辛くなるでしょう。子ども1人の相手で大変ならば、2人の相手はさらに大変になるのではないかと諦めてしまうかもしれません。

例え若いママでも1人目の育児が思うようにいかずに大変だと思い、これ以上育児をすることは難しいと諦めることもあるでしょう。体や心が辛いときは前向きに考えることができないですから、2人目を考える余裕もないですね。

働くママは保活や会社の制度も出産の妨げに

職場の育児制度が不十分で2人目をためらう

働くママは1人目の子どもを生んだときに、職場の育児制度を利用していることでしょう。体験しているからこそ、職場の育児制度が不十分であれば2人目を生むのをためらうことがあるかもしれません。

出産するときに取得できる産休や育休を十分にとることができるのか、保育園の送り迎えに合わせて時短勤務ができるのか、など具体的なことが心配になりますね。子どもが1人のときは少々無理ができたとしても、2人目になると職場にも十分にサポートしてもらわないと働くことは難しいでしょう。

制度的なことだけでなく、職場の上司が理解を示してくれるかも大きな問題ですね。急な休みにも対応してくれる職場でなければ困るでしょう。職場の育児制度が2人目に影響するのですね。
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