6歳ごろのコミュニケーションの特徴は?中間反抗期について知ろう
もうすぐ小学校への入学を控えた6歳児。このころになると、いうことを聞かなくなって、手を焼くこともありますよね。もしかしたらそれは中間反抗期の始まりかもしれません。今回は6歳ごろの子どものコミュニケーションの特徴や中間反抗期をむかえたときの対処法をご紹介します。
6歳ってこんな時期!発達の特徴
6歳ごろの発達と社会性
この時期は集団で遊ぶことが好きなだけでなく、集団の中での自分の役割について考えはじめます。仲間意識も強くなり、友だちとの約束ごとを守ろうとする姿が見られますよ。
遊びの中では、より楽しくなるように自分たちで考えて工夫したり、友だちと意見を共有したりします。自分の意見を主張するだけでなく、ときには友だちの意見を受け入れるなど、互いの意見を尊重し合いながら遊びを発展させていきます。また、自意識が高まり、自分と他者の違いにも気づくようになりますよ。
口答えやいうこと聞かないことが増えてくる
ほかにも、「叱っても無視する」「小さなことでも怒り始める」「外面はよい」などは、この時期の子どもの特徴です。
毎日のように同じことで注意して、1度でいうことを聞かなくなり、ママもイライラしてしまいますよね。しかし、きつく叱りすぎて子どもの泣き顔を見ると、後になって大人げなかったと反省することも…。
罪悪感でいっぱいになって、「自分が悪いのかな」と思うママも多いのでは?この時期のコミュニケーションは難しいですよね。
それは中間反抗期のはじまりかも
一般に2~3歳ごろに訪れる反抗期を「第一次反抗期(イヤイヤ期)」、思春期のころに訪れる反抗期を「第二次反抗期」といいます。そして、第一、第二反抗期ほどではありませんが、小学校2~3年ごろに反抗的な態度が見られはじめることを「中間反抗期」といいます。
しかし、早い子どもでは5~6歳ごろから見られるようになります。6歳というと小学校入学を控えた時期ですよね。この時期になると周りとの違いや自分の思うようにいかないことに対して葛藤するようになります。そのイライラをうまく解消できないため、ママに対して反抗的な態度を取るようになっているのかもしれません。
こんなところに注意!中間反抗期の対処法
子どもの話は先に聞くようにする
大切なのはママの話を無理やり聞かせようとしないことです。まずはママが子どもの話を聞くようにしましょう。6歳は自分で考えて行動したい時期なので、指示されたことが嫌で反抗的な態度を取ってしまうかもしれません。
そのため、ママが話をする前にまずは子どもに「どうしたいのか・次に何をすればよいのか」を聞いてあげましょう。そうすると、子どもは自分の話を聞いてくれることに安心し、今度はママの話を聞く余裕がうまれ、スムーズに話ができるようになります。
頭ごなしに否定しない
例えば、「晩ご飯の時間だからおもちゃを片付けなさい!」と言うのではなく、「晩ご飯に間に合うためには何時になったらおもちゃを片付けはじめたらいいと思う?」と問いかけてみましょう。こうすることで、子どもは素直にママの言葉を聞き入れることができるだけでなく、子どもの自主性を育むことができます。
また、お願いするときも「⃝⃝してくれると助かるな」と柔らかい言葉を選びましょう。反抗的な言葉が返ってきたときも叱るのではなく、「ママ、傷つくな」などママの気持ちを考えられるような言い方をするとよいですよ。
規則正しい生活リズムを身につけよう
夜遅くまでゲームをしていたり、寝る前に長時間テレビを見ていたりすると、電磁波・ブルーライトの影響で睡眠の質が悪くなってしまいます。さらに、朝起きるのが遅くなり、朝ご飯を食べることができないと体を目覚めさせるセロトニンというホルモンが活性化されません。
セロトニンが活性化しないと自律神経が乱れてしまい、意欲が低下したり、小さなことでイライラしてしまったり。このような悪循環は生活リズムを見直すことで改善することができます。まずは良質な睡眠が取れる環境を整えていきましょう。
広い心でうけとめて育児を楽しもう
口答えも成長の証と思って見守って
しかし、子どもはママのことが嫌いだから反抗的になるのではなく、自分で考えてしないといけないのはわかっているのに、指示されて自分の思いどおりにいかないことに戸惑い、反抗的になっているのです。
そのため、口答えも子どもの成長の証と思って見守ってあげましょう。また、子どもの反抗的な態度に対して叱りつけると、子どもは責められていると感じ、精神的に不安定になって余計に反抗的になることもあります。口答えされたときは深呼吸して、ママの気持ちも落ち着かせましょう。