非常食3人分の目安や必要なもの。必要な量や保管方法について
災害はいつ起きるかわからないもの。前もって防災グッズを準備するのは大切なことですよね。自然災害のニュースを目にする機会も多く、非常食の備蓄を考えているママもいるのではないでしょうか。今回は家族3人分を目安に、必要な量や準備したいもの、保管方法などをご紹介します。
3人分の非常食は何を用意すればよい?
確保しておきたい水の量や必要カロリー
飲料水として必要な量は1日1L、飲料水以外も加えると1日3Lが目安です。子どもは水分を多く必要とするため、大人と同じように用意しましょう。
1日に必要な摂取カロリーは、性別や年齢によって違いますが、活動量の少ない女性は1,400~2,000kcal、男性で2,200~2,400kcalです。
食事から栄養を摂っている子どもの場合は、1歳半~2歳で約1,000kcal、3~5歳で1,250~1,400kcal、それ以上の子どもは1,400kcal以上です。体重や栄養状態で必要カロリーは変わってくるので調整してくださいね。
主食と主菜の組み合わせで用意
炭水化物の主食とたんぱく質を摂るための主菜の組合せを基本とし、1日3食用意します。主食は、ご飯やうどん、そば、パスタなどの乾麺、餅、即席麺などから選びます。乾パンやパンの缶詰、シリアルもあると便利です。
主食は、魚や肉、豆の缶詰やレトルト食品を中心に、ロングライフ牛乳やかつお節、煮干しなども揃えましょう。
そのほかに、梅干しや海苔、乾燥野菜やインスタント味噌汁、フルーツの缶詰などもあると、ビタミンやミネラル、食物繊維も摂取することができ、栄養バランスがよくなります。
子どもは年齢によって必要なものを
乳児がいる場合は、普段飲んでいる量に合わせた粉ミルクを用意します。母乳で育てているママも環境の変化やストレスで母乳が出にくくなることもあるので、粉ミルクはあったほうが安心ですよ。月齢に合わせた飲み物や離乳食も必要に応じて準備しましょう。
普段大人と同じものを食べている幼児は、非常食も子どもも食べやすいものを選べば大丈夫です。しかし、いつもと違う環境に不安やストレスを感じ、食欲がなくなることがあります。
子どもが食べたいと思えるような、いつも食べているお菓子や子どもの好きなキャラクターのレトルト食品なども準備しましょう。
用意しておきたい3人分の非常食の量
最低3日分の非常食の準備を目安に
被害の大きさにもよりますが、二次災害や安全の確認には1~2日はかかります。その間は自宅や避難場所で避難生活を送ることになるので、最低でも3日分の非常食を目安に準備しましょう。
3日分の非常食は防災バッグに入れておくと、いざというときに持ち出すことができます。心配だからと詰め過ぎて、重くて運べないということがないよう注意してくださいね。
3日分の非常食のほかに多めの飲料水やおやつ代わりに食べられるものも準備しておくと、さらに安心ですよ。
余裕があれば救援物資が届くまでの7日分
通常、非常食の備蓄は3日間分以上といわれていますが、大規模災害発生時を想定すると7日分の備蓄が必要になるとされています。
余裕があれば7日分の非常食を備蓄することが望ましいですが、7日分の食料はかなりの量になります。7日分の食料を災害直後に持ち出すことは難しいので、3日分だけ持ち出し用にバッグに詰め、残りは家や倉庫などに分散させましょう。
完璧を目指すと大変です。3日分は必要なものをしっかり準備し、残りは飲料水や主食中心に揃えるなどの工夫をしてもよいかもしれません。
市販の3人分セットを活用しても
セットの中身もたくさんの種類があり、お好みのものから選べます。パンやおやつ代わりにもなるクラッカーやクッキー、飲料水が含まれているセットもありますよ。3日や7日、10日分など量や賞味期限など様々にあるので、自分たちに合ったものを探してくださいね。
大人と同じものが食べられない子どもには、子ども用セットもあります。アレルゲンフリーやおやつが充実しているセットもあるので、必要に応じで選ぶことができますよ。
3人分の非常食の上手な保管方法
玄関や2階など家庭で持ち出しやすい場所に
しかし、いざというときに取り出しづらい場所では困ります。数日分の非常食を含む、貴重品や救急箱、懐中電灯などすぐに持ち出したいものは、玄関や寝室など持ち出しやすい場所に保管しましょう。
洪水などで家が浸水する可能性を考え、2階にも置いておくと安心です。大切な書類などは、2階のほうが浸水によるダメージを避けられるかもしれません。
玄関であれば靴箱の中の1番下の段の手に取りやすいところや、2階であればいる可能性の高い寝室や階段に近い部屋などに保管しましょう。保管するときは、高温になる場所や湿気の多い場所は避けましょう。