新生児の留守番はあり?留守中の危険性と新生児なしで外出する方法
新生児期の赤ちゃんは、1日のほとんどを寝て過ごします。寝てる間に少しならお出かけできるかも…と思うママもいるかもしれませんね。新生児期にどうしてもママがお出かけしなくてはならないとき、どのようにしてお留守番をしてもらえばよいのか、留守中に考えられる危険はどのようなものがあるのかをまとめました。
なかなか外出できない、新生児との生活
授乳と睡眠で3時間ごとにお世話が必要
また新生児期の赤ちゃんが1日にするおしっこの回数は10〜20回で、うんちは2〜6回が目安となります。おむつかぶれを防ぐためにも、頻繁におむつ替えをしてあげなくてはなりません。
慣れないお世話に追われていると、1日があっという間に過ぎてしまうように感じる方も多いでしょう。授乳やおむつ替えのタイミングによっては、1日中泣いてるように感じる赤ちゃんもいます。ママ1人での外出は、なかなか時間を作ることも難しいのではないでしょうか。
ママの外出は産後体調が戻ってから
産後1カ月ほどは産褥期といい、ママの体が元に戻るための大切な期間です。動けると思っていても、ママの体も予想以上にダメージを受けています。この時期はできるだけすぐに横になって休める環境にいることが理想的です。
それでも家にいてストレスが溜まってしまうようではいけませんよね。体調がよいときに、気分転換にごく短時間外出するくらいにしておきましょう。もちろん、人混みは避けてくださいね。
久しぶりの外出は、思った以上に疲れると思います。少しづつ体を回復させていき、赤ちゃんの1カ月健診ごろまでは、家でゆっくりしておきましょう。
留守番の法律もある!海外の留守番事情
さすがに新生児1人でお留守番させることは、日本でもなかなかないと思いますが、アメリカの一部の州では12歳以下の子どもを1人で外出させることが禁じられており、留守番も同様に法律違反となります。イギリスでも同じような条例があり、子どもだけでの留守番は違反となります。
日本では子どもの留守番に関する法律はありませんが、欧米の子どもの安全に関する考え方は、見習うことができる部分もあります。ちょっと違う国のことを知ると、自分の子育てに関する気持ちを見直すきっかけになるかもしれませんね。
新生児のひとり留守番はダメ!留守番の危険
前触れのない乳幼児突然死症候群の危険
「乳幼児突然死症候群(SIDS)」というのをご存知でしょうか。名前だけでも怖く感じるこの病気は、元気だった赤ちゃんがなんの前触れもなく睡眠中に亡くなってしまう病気です。
病院の原因はまだ解明されていませんが、SIDSは睡眠中に起こります。まだ呼吸の弱い赤ちゃんが睡眠中に無呼吸の状態となり、覚醒反応が起きずにそのまま亡くなってしまうのです。予防するためにも寝ているときにうつぶせ寝にしないことが推奨されています。
新生児に多い窒息の危険
新生児期に一番多いといわれているのは、授乳後の吐き戻しが原因の嘔吐物による窒息です。授乳後やミルクを飲んだ後は赤ちゃんの背中を撫でてゲップをさせてあげます。このゲップがうまくできていないと、寝かせた時に口から吐き戻しをすることがあります。
吐き戻し自体は珍しいことではないので、すぐに拭いてあげて、体を少し横向きに固定して様子を見てあげれば大丈夫です。
また、布団による窒息も多く報告されています。大人用のふかふかの布団は赤ちゃんには危険がともないます。赤ちゃんが足を動かしているうちに、顔にかかって窒息の原因になるかもしれません。
新生児でも、足を動かす力は意外とあります。授乳後に吐き戻ししないように少し頭を上げてソファーにのせていたり、ベッドの端の方に寝かせているときは要注意です。ほんの少し目を離した隙に、滑って落ちる可能性があります。赤ちゃんがよく寝ているから、今のうちにゴミ捨てに…などの短時間でも気をつけましょう。
赤ちゃんから目を離す可能性がある場合は、ベビーベッドの柵を上げる、高いところに寝かせないなどの工夫をするとよいですね。