かんしゃくを起こす6歳の子ども!その原因とママができる対応法
子どものかんしゃくに悩んでいるというママの声を聞くことがあります。かんしゃくは、子どもに自我が芽生え始めるころから見られます。幼い子ほどかんしゃくを起こしやすいのですが、6歳になっても起こすことがあります。今回は、6歳の子どもがかんしゃくを起こす原因とママができる対応法について考えてみましょう。
子どものかんしゃくは表現方法のひとつ
手がつけられないほど泣いたり暴れたりする
子どもが起こすかんしゃくには次のようなものがあります。
・壁や床を叩いて泣く、暴れる
・床にひっくり返って泣きわめく
・物を投げる、壊す
・周りの人を叩く、蹴る
・自分を叩く
自宅でかんしゃくを起こしたときは、子どもの気持ちに寄り添って対応しようと心がけるママも、スーパーなどの外出先だと周りへの迷惑を考えてしまい「早く落ち着かせなくては」と焦ってしまいますよね。
自分の思いをとおしたいという感情の爆発
例えば、まだ上手に話すことができなくて自分の思いが相手に伝わらなかったり、やりたいことが思うようにできなかったりするとかんしゃくを起こします。もどかしい感情やイライラする気持ちをどうすればよいのか分からず、泣き叫んだり物を投げたりしてしまうのです。
ママにとっては、ただのわがままのように見えるかんしゃくも、子どもにとっては、自分の気持ちを一生懸命表現するための方法なのです。ママはそんな子どもの気持ちに寄り添えるよき理解者になりたいものですね。
子どもは感情のコントロールがまだ苦手
その原因は脳の発達が関係しているともいわれています。人は、脳の前頭前野という部分で欲求や感情をコントロールをしています。子どもはこの部分の発達が未熟なため、衝動的な欲求や感情をコントロールすることができずに、かんしゃくを起こすことになるのです。
また、子どもは生活の中で不安や不快な気持ちになると「危機だ」と感じるそうです。そして、危機を感じている自分を周りに知らせるために、かんしゃくを起こして泣くのです。ママは、子どもの不安や不快な気持ちを取り除いてあげてくださいね。
6歳のかんしゃくの原因は反抗期かも
6歳ごろから始まる中間反抗期
中間反抗期の特徴として、ママが言うことに口答えをしたり、屁理屈を言ったりすることがあげられます。幼稚園や保育園での出来事を話さなくなることもあるそうです。
また、思いどおりにならないことや気に入らないことがあったときに、怒ったり泣いたりしてかんしゃくを起こすことも中間反抗期の特徴といえます。男の子は物を投げたり叩いたりして反抗心を示し、言語能力の発達が早い女の子は、泣きながらも言葉で反抗します。
子どもは甘えと自立の狭間で戦っている
そうすると、周りからしっかりしていると思われたり頑張り屋さんだと言われたりするので、その期待に応えようと頑張ります。しかし、6歳では失敗することもあります。そんなとき、暴れたり泣いたりすることでママに甘えているのです。子どもは甘えたい気持ちと、自立したい気持ちの狭間で戦っています。
ママは子どもがやりたいことには口を出さず、見守りましょう。そして子どもが甘えてきたときには、その思いを受け止めてあげましょう。
反抗期があるのは心が健全に発達している証
反抗期の子どもには、ママから自立したいという気持ちが芽生えます。それがモチベーションとなり、反抗しながらも意欲的に行動することができるのです。しかし、うまくいかないときは甘えることもあります。反抗と甘えを繰り返しながら心が成長していくのです。
中間反抗期を迎える時期に、我慢して自分の気持ちを抑えてしまう子どもがいます。このような子どもの状態を「いい子症候群」というそうです。自分の気持ちを表に出さず言いたいことを我慢ばかりしていると、心の成長を妨げてしまいます。
反抗期は心が健全に発達している証なので、心配せずに子どもの成長を見守りましょう。
子どものかんしゃくへの上手な対応方法とは
パニックにならず冷静に対応しよう
ママが子どもにイライラした気持ちで返してしまうと、子どものかんしゃくがさらに酷くなってしまいますよ。また、子どもに理由を聞かずに頭ごなしに叱ると、子どもは萎縮するだけで、なぜ叱られたのかを理解できません。そのため、再び同じ行動を取ることがあります。
どんなときでもママが冷静に対応して、子どものかんしゃくが落ち着くように導きましょう。