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へその緒は海外では保管しない?日本とは違う産後の処理や扱い方

へその緒は海外では保管しない?日本とは違う産後の処理や扱い方

保管をせずに土に埋める国も

日本のようにへその緒を保管する習慣はフィリピンやラオスといった東南アジアにもあるそうですが、保管するのではなく土に埋める国もあるようです。

インドやパキスタンではお祈りをしたあと、へその緒を土に埋める風習があるといわれています。日本では「胎盤を土に埋める」という地域があったようですが、へその緒を埋める風習はありません。

また、ニュージーランドのマオリ族には、へその緒と胎盤を土に埋めるという風習があるそうです。胎盤やへその緒を土に埋めることで子どもと大地の絆が結ばれ、故郷となる場所を得ることができるといわれています。

現在ではマオリ系の人々の間でもこの風習が取り入れられるようになり、へその緒を埋めた場所に木を植える人もいるそうですよ。

へその緒をスープにする習慣も

漢方発祥の地である中国では「医食同源」という思想があり、日本の漢方で使われる「生薬」を料理に使う「薬膳」が根づいています。

薬膳に使われる生薬としてはクコの実やナツメなどが有名ですが、へその緒も薬膳に使用される「中薬」として知られており、スープにして食べる習慣がある地域もあるようです。

そのため、日本で出産した中国人女性が「産後すぐにへその緒をもらえないのは、病院スタッフが食べようとしているからだ」と思って大騒ぎになったという話もあります。

ただし、へその緒を食べる習慣は中国全土にあるわけではないため、中国人留学生の間でも「食べる」「食べない」で意見が分かれるようです。大陸文化ならではといえるかもしれませんね。

まとめ

日本では桐箱に入れて大切に保管されるへその緒ですが、国によっては保管せず捨ててしまうこともありますので、海外での出産を考えているママは保管を依頼しておくとよいでしょう。

また、バースプランでは産後にへその緒や胎盤の処理方法を選べることがあります。パパにへその緒を切ってもらいたいときや、ロータスバースを希望するときは病院で確認してください。

へその緒はママと子どもが繋がっていた証しです。思い出の品として大切に取っておけるとよいですね。
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