新生児でも産毛で毛深いのはなぜ?その理由と将来的な毛深さについて
赤ちゃんといえばお肌がツルツルなイメージですが、新生児は思いのほか産毛が多く、我が子の毛深さに不安になるママもいるでしょう。しかし、この産毛には大切な役割があるだけでなく、ある時期から目立たなくなっていくとされるのだから不思議ですよね。今回は、新生児と産毛の関係について解説していきます。
目次
- 新生児の背中やおでこに産毛が生えてる理由
- 赤ちゃんが毛深いのは当たり前のこと
- 毛穴の数は大人と同じ!小さいから毛が密集
- お腹にいるときに体がふやけないための胎毛
- 汚れた羊水の刺激から身体を守るため
- 早産の赤ちゃんは毛深い傾向がある
- こんなときは小児科の先生に相談してみよう
- 毛が太く産毛が毛深いだけの状態ではない
- ステロイド剤の使用後に産毛が濃くなった
- 新生児の産毛が抜けてなくなる時期
- 服の着脱や沐浴の際に自然に抜けていく
- 1歳頃には体毛は目立たなくなることが多い
- 気になる新生児の産毛は処理してもいいの?
- 皮膚を守る大事な役割、自然にそのままに
- かみそりでの処理は小学校くらいまで待って
- 台湾の文化では新生児を剃毛する儀式も
- 新生児の産毛の多さと将来の毛深さとの関連
- 新生児の産毛はママの生活習慣の影響も
- 毛深さは遺伝もあるが成長とともに変化する
- 気になるなら健康的な生活で毛深さを改善
- まとめ
新生児の背中やおでこに産毛が生えてる理由
赤ちゃんが毛深いのは当たり前のこと
ただし、毛深さには個人差があります。ほかの赤ちゃんより毛が薄かったり毛深かったりしても、心配はいりませんよ。
毛穴の数は大人と同じ!小さいから毛が密集
毛穴の数は大人と一緒ですが、赤ちゃんは大人より体が小さいですよね。そのため、大人よりも毛穴が密集し、毛深くなるのです。
赤ちゃんのときに毛深いとずっと毛深いのでは、と不安になるかもしれませんが、体が大きくなっていくことで次第に毛深さが解消されていきますので、安心してくださいね。
お腹にいるときに体がふやけないための胎毛
胎毛はママのお腹から外に出てくれば不要になりますので、布団や洋服などにこすれたりすることで自然に抜け落ちます。そして一般的に1歳半頃、遅い子でも3歳頃になると、胎毛はほとんど目立たなくなります。
汚れた羊水の刺激から身体を守るため
例えば、ママが受動喫煙をしてしまった場合、ママの血管が収縮して、赤ちゃんに十分な酸素がいきわたらなくなることがあります。そうすると赤ちゃんは反射的にうんちをします。
うんちで汚れた羊水を飲んでしまうと赤ちゃんの身体に深刻な影響を及ぼすことがあり、汚れた羊水に浸かった状態だと、胎毛が抜けにくくなることがあるのです。
早産の赤ちゃんは毛深い傾向がある
妊娠22週~妊娠36週で赤ちゃんが生まれると「早産」と呼ぶのですが、この時期に生まれると、胎毛がまだ抜け落ちていないため、比較的毛深い傾向があります。
しかし、先ほどご紹介したとおり、早産であるかどうかにかかわらず、胎毛は生まれてから自然に抜け落ちますので、あまり心配しないでくださいね。
こんなときは小児科の先生に相談してみよう
毛が太く産毛が毛深いだけの状態ではない
というのも、毛の濃さにはさまざまなホルモンが影響しています。そのため、ホルモンバランスが崩れていると、毛が太く濃くなってしまうことがあるのです。
その中でも特に「男性ホルモン」と「女性ホルモン」が与える影響は大きく、一般的に男性ホルモンが増えると毛が濃くなり、女性ホルモンが増えると毛が薄くなります。
女の子で毛が太く濃い場合は、「多毛症」という病気の可能性があります。
多毛症は卵巣や副腎の病気などがきっかけで男性ホルモンの過剰分泌が起こり、女の子にも関わらず、ヒゲや胸など、主に成人男性にしか生えないような部位にムダ毛が生えてくる病気です。ただし、女の子といっても赤ちゃんにみられることはほぼありません。
また、病気ではありませんが、遺伝が原因で毛が濃い場合があります。しかし、先ほどご紹介したとおり毛穴の数は変わらないため、この場合は成長とともに薄くなっていきます。
ステロイド剤の使用後に産毛が濃くなった
というのも、ステロイド剤というのは、副腎皮質ホルモンというホルモンの一つで、男性ホルモンと似た働きをします。そのため、ステロイド剤を使うと毛が濃くなることがあるのです。
ステロイド剤といっても、薬の種類によって作用の強さがいくつかあります。
赤ちゃんが使用するステロイド剤は比較的作用が弱いものであることがほとんどなので、副作用は出にくいのですが、ステロイド剤を長期的に使用する場合や、市販のステロイド剤を使用する場合、副作用が出て産毛が濃くなってしまうことがあるのです。
一般的にステロイド剤の使用をやめれば副作用は落ち着きます。しかし、長期的にステロイド剤を使用しなければならない場合は、別のステロイド剤に変更できないかなど、かかりつけのお医者さんに相談してみましょう。