赤ちゃんが腹ばいで回るのは成長の証!ずりばい前の行動と習得の流れ
赤ちゃんが立って、歩いて移動する前の行動で有名なのは「はいはい」ですね。一般的に、ずりばい、はいはい、高ばいの順にできるようになるといわれていますが、赤ちゃんによってしなかったり順番が違ったりします。今回は、最初にすることの多いずりばいの前行動や練習方法などをご紹介します。
ずりばい目前の赤ちゃんがする行動は?
うつぶせで飛行機ポーズや手足バタバタ
生後5カ月ころになると寝返りを打てるようになります。寝返りができるようになれば、うつぶせ状態で頭を上げ始めますね。そうするとお腹を床につけたまま手足を浮かせる「飛行機ポーズ」もできるようになります。
この飛行機ポーズをして手足をバタバタすることで骨盤と胸部、背中の筋力を鍛え発達させることができます。このポーズはずりばいをする前の動きといわれますが、赤ちゃんみんながするわけではありませんので、我が子がしなくても心配はいりませんよ。
方向転換しておもちゃを取ろうとすることも
寝返りをしてから飛行機ポーズができるようになるまでの期間も、飛行機ポーズから方向転換して楽しめるようになるまでも赤ちゃんによってかかる時間が違います。飛行機ポーズや方向転換をせずにずりばいをしたりはいはいをしたりする赤ちゃんもいますから、このようなことをしなくても心配しないようにしましょう。
腹ばいのままその場で回るのも成長の過程
うつぶせができて、ずりばいに移行する段階で、その場でクルクル回ってしまう赤ちゃんがいます。なぜそうなるかというと、前に進みたいけれど、腕の筋力が左右で違うため思ったように前に真っすぐ進めず同じ位置で回ってしまうからです。
手漕ぎボートで考えれば分かるのではないでしょうか。左右均等の力でオールを漕げば真っすぐに進みますが、片方だけで漕いだり、片方の力が極端に弱かったりすると回転してしまいますね。それと同じ原理なのです。
ずりばいを習得するために大切なこと
うつぶせに慣れて筋力をつける
腕に比べて足の筋力が弱いと、前に進まず後ろに進んでしまう赤ちゃんもいるようですよ。そのため、きれいにほふく前進のように進むには、腕と足の筋力がバランスよくついていることが必要となります。
ずりばいが上手になるためにも、基本姿勢であるうつぶせに慣れて筋力をつけるとよいですね。ただし、長時間のうつぶせは窒息や乳幼児突然死症候群の原因となる恐れがあります。それを防ぐためにもママは赤ちゃんから目を離さず、疲れてきたらもとの体勢に戻しましょう。
足で地面を蹴って進む感覚を覚える
うつぶせに慣れてきたころがチャンスです。足の裏で床を蹴る感覚を楽しんでもらいましょう。自分でできないようなら、両足を持って交互に動かしたり、足の裏にパパやママが手を当てて蹴りやすいようにしたりしてその感覚を教えてもよいですね。
また、手の届く範囲より少しだけ遠いところにおもちゃやお気に入りのものを置くと、取りたいという気持ちが高まっていくうちに前に進むことがありますよ。ほかには、ママが少し離れて声掛けをして赤ちゃんを呼ぶのもよいですね。
ずりばいしやすい服装や環境づくりも大切
ずりばいを始めたときに危険なものが床にあったり、たんすや机の角がそのままだったり、コンセント口がむき出しだったりすると危険です。口に物を入れたり、角で頭を打ちつけたり、指を入れたりなどを回避するためにも、ずりばいで移動し始める前に部屋の点検をしましょう。
また階段やキッチン、お風呂などにゲートをつけることやフローリング自体に危ないところがないかの点検もしましょう。赤ちゃんがバランスを崩したときのために、ジョイントマットを敷いておくと安心かもしれませんね。