夜間断乳に失敗しないコツとは?事前準備とスケジュ―ル調整が重要
離乳食が進むと次にやってくるのがいよいよ断乳の時期です。しかしこれがパパやママには辛いんですよね。母乳やミルクを欲しがって大泣きする赤ちゃんを、ただ見ていることしかできません。「何かしてあげられることはないのかな?」と思うママも多いでしょう。そこで、夜間断乳をうまく成功させるコツを紹介します。
夜間断乳を始める時期とメリット
離乳が進み夜の授乳回数が減ってきたら
ある先輩ママは「保育園では三回食でないとお昼の離乳食はあげられないと言われて、よく食べる子どもだったので8カ月から三回食にしてみたら全然ミルクを飲まなくなって、夜も6〜7時には寝て朝まで起きないので、そのまま卒乳になりました」という体験談を紹介しています。このように保育園への入園が断乳のきっかけになる人もいます。
ほかにも「仕事復帰が近いから」といった理由や「ママが病気にかかってしまって」という例もあります。赤ちゃんのタイミングだったりママのタイミングだったり、理由もそれぞれですね。
赤ちゃんが夜に長時間眠りやすくなる
最も大きなメリットは、赤ちゃんがぐっすりと眠れるようになることです。成長ホルモンは寝ている間に最も多く分泌されるといわれていますので、赤ちゃんの睡眠時間が長くなると、それだけ成長が促進されやすいということです。
またよく眠ることで赤ちゃんのご機嫌がよくなります。「あんなに泣いていた赤ちゃんがしっかり眠るようになったらあまり大泣きしないようになった」というのはよく聞く話です。
そして夜中に起きないとなると赤ちゃんを預けやすくなります。「おじいちゃんやおばあちゃんに赤ちゃんを見てもらって、パパとママはお出かけ」なんてこともできるようになりますよ。
ママも睡眠がとれ体調が整いやすくなる
睡眠不足は思考の低下を招き、疲れやストレスが溜まりやすい体質を誘発します。そのままにしておくと、やがて「赤ちゃんに向かい合う気力が湧いてこない」といった負の要因も出てきます。ですから夜間断乳でママの睡眠不足が解消されると、十分な睡眠がとれて体調のよい状態で育児に臨めるようになるのです。
夜間断乳がうまくいけば、昼間の断乳もスムーズになります。本格的な卒乳の日も見えてくるようになるでしょう。そうなるとゴールはもうすぐそこです。
スムーズに夜間断乳を進めるためには?
早寝早起きの生活リズムを
「早寝」が難しいときには「早起き」から始めるとよいですよ。朝早く起きたら夜は早い時間に眠くなります。朝早めの時間に赤ちゃんの好きな曲をかけたり、お気に入りのおもちゃをそばに並べたりして、赤ちゃんが自然に目覚めるような工夫をしてみましょう。
同時に食事の時間も決めておくとよいでしょう。毎日同じ時間にお腹がすくようになりますので、離乳食の量が増え、授乳やミルクの回数を減らすことができます。
昼間にたくさん体を動かして遊ぶ
またお風呂の時間を少し長めにすると、リラックスしてよく眠るようになります。体中の力が抜けてさらに昼間の遊び疲れも重なりますので、睡眠導入効果としては抜群です。
寝る直前に激しい刺激を与えると赤ちゃんが興奮して眠れなくなってしまいますので、部屋を暗くしたり、静かな部屋で寝かしつけたりするなどの配慮も必要です。心が穏やかになる絵本の読み聞かせなどもおすすめです。
授乳やミルク以外で眠れる方法をつくる
色々試して赤ちゃんが寝つきやすい方法を探っていきましょう。最初は試行錯誤するかもしれませんが、慣れてきたらスムーズに眠るようになります。
また抱っこやおんぶで寝かしつけをする場合は、眠ってから数分は密着させたままの状態にしておきましょう。赤ちゃんはお腹が温まっていると安心して眠りにつけます。
夜間断乳の初日に「今日から夜のおっぱいはナイナイだよ」と赤ちゃんに言い聞かせるのも効果的です。これですんなり理解してくれる赤ちゃんもいます。
スケジュールを組みパパにも協力してもらう
ママを見ると母乳やミルクを欲しがる子も
しかし断乳では、今まであたりまえのようにもらえていた母乳やミルクが突然もらえなくなるので、赤ちゃんは急に不安になり「なんで飲ませてくれないの?」と全身で訴えかけてきます。心のよりどころにしていた母乳やミルクがなくなることで、精神的に不安定になっているのです。
ママにとっては辛い時間ですが、だからといって夜間断乳は悪いことではないので、授乳やミルク以外で愛情を伝えましょう。今まで以上にぎゅーっと抱きしめたり、笑いかける回数を増やしたりして「大好きだよ」と伝えてあげるとよいですね。