子どもとの車内でエアコンの使い方とは?上手に使って熱中症を防ごう
夏の日のドライブにエアコンはなくてはならない存在ですね。冷房の効いた涼しい車内は快適そのものです。そんな便利なエアコンですが、意外なリスクがあることをご存知でしたか?特に子どもは熱中症に要注意です。ではどのようにすれば、子どもを熱中症から守ることができるのでしょうか。詳しく見てみましょう。
子どもが車内で熱中症になりやすい原因とは
後部座席は冷気が届きにくくて暑くなりがち
3列シートの車では一番後ろは日が当たりやすくかなり暑いので、年齢の低い子どもほど前に近い席に乗せるようにしましょう。
東を向いて走る時間が多いなら左側、西なら右側に子どもを乗せることで日の当たり方を軽減できます。
またチャイルドシートは体に密着している部分が多いので汗をかきやすく、寝てしまうと体温を下げるためさらにたくさん汗をかくので特に注意が必要です。
チャイルドシートにタオルを敷いて通気性をよくしておく、頭の部分には保冷剤をタオルで巻いたものを置くなどの対策が必要ですね。
エアコンが効いた車内は脱水になりやすい
子どもは大人と比べて体の水分量に対する水分の出入りが大きく、失われる水分が多いのが特徴です。大人では体重1kgあたり15ml程度ですが、新生児や乳児では体重1kgあたり15~25ml程度の水分が失われています。
暑く感じないからと水分を摂らなければ、当然脱水症状になります。エアコンが効いていても安心は禁物で、やはり水分補給をこまめにする必要があります。
特にドライバーや子ども、高齢者は脱水になりやすいので、水分補給をする際には、水分だけでなく電解質(塩分)もしっかり補給するようにしましょう。
直射日光が当たる場所は高温になる
エアコンを効かせて車内を涼しくしていても、直射日光の当たる場所は高温になるので熱中症の危険が考えられるレベルに達するおそれがあります。赤ちゃんに直射日光が当たらないように車の進行方向と太陽の方角に注意して、チャイルドシートの位置を変えたりサンシェードを使ったりするなどの対策をとる必要があります。
またダッシュボードは常に日差しを浴びているのでかなり高温で、そのためエアコンを止めると車内温度は急激に高温になります。涼しいのはエアコンをつけているときだけだと考えましょう。
夏場にエアコンの上手な使い方とは
エアコンをつける前に少しでも暑さを逃がす
ダッシュボードに日光を当てないようサンシェードでフロントガラスを覆うように設置したり、濡れたタオルをダッシュボードの上に置いておいたりするのも効果があります。
またエアコンをつける前に少しでも暑さを逃がすには、助手席の窓を開けて運転席側のドアを普通の強さで5回ほど開け閉めする方法があります。時間がないときには前後の窓を全開にして室内の空気を出しながら走行し、そのあとでエアコンをつけると早く温度を下げることができます。
「車内循環」で効率よく車内を冷やそう
「外気導入」は車内に外の風を入れてくれるので、外の新鮮な空気や香りを楽しんだり車内の空気の悪化を解消したりするのに役立ちます。その反面、外気導入により前を走るトラックなどのディーゼル排気や蒸し暑さ、夏の高温になった外気も入ってきてしまいます。
そのような環境ではエアコンが効かないため設けられているのが「車内循環」です。外気と車内を遮断して、悪臭や外の熱気も入ってこなくなります。エアコンも効率よく働いて素早く車内の温度や湿度を下げるため、より少ないエアコンの働きで車内環境を一定の状態に保つことができて燃費もよくなりますね!
温度設定と送風で燃費も向上
これはエアコンをつけると車の仕事量が最大限になり、その後エンジンから発生する熱と冷たい空気を混合させることで温度調節を行うようになっているからなのです。
つまり温度を上げると逆にもったいないことをしていることになるのです。したがって、最も燃費をよくするエアコンの上手な使い方はつぎのとおりです。
・設定温度を最低にする。
・車内が冷えたらエアコンスイッチを手動でOFFにしてから送風状態にする。
ぜひ試してみましょう。
エアコンと併用したいアイテムのご紹介
直射日光を防ぐシェードやカーテン
ただフロントガラスに吸盤で取り付けるタイプのサンシェードは剥がれ落ちやすいので、最近は違うタイプのものが人気になっているようです。
フロントガラスを外から覆ってサイドミラーに引っ掛けるものや車窓全体を覆うもの、ドアを開けて被せるだけのものなどがありますが、いずれも簡単に取り付けられます。遮光カーテンは走行中に前の席で使用すると違反になりますが、駐車中は使用しても問題はありません。