赤ちゃんが添い乳で寝るのは大丈夫?始める時期ややめるポイントとは
いつも寝不足気味のママには、横になりながら授乳ができる添い乳は魅力的に感じるのではないでしょうか。しかし、「寝入って窒息させたらどうしよう?」「やめられなくなったら困る」など、たくさんの不安もあるでしょう。そこで、ここでは添い乳のメリットやデメリット、やめるコツなどをご紹介します。
添い乳はメリットもあるがデメリットも多い
添い乳にはどんなメリットがある?
・ママの体の負担が減る
寝ながら授乳できるので、ママは体を休められます。抱っこで寝かしつけるより、腱鞘炎や肩こりも軽くなるようです。
・寝かしつけが楽になる
添い乳をしながら赤ちゃんが寝てしまうことも多く、抱っこなどで寝かしつけする必要がなくなります。
・スキンシップが取れる
添い乳はスキンシップにもなります。
・夜中に起き上がらずに済む
夜中に赤ちゃんが泣いてもそのまま授乳できます。
・赤ちゃんがぐっすり眠れる
ママの体温を感じながら寝るので赤ちゃんが安心し、寝つきがよくなります。
添い乳のデメリットはどんなこと?
・添い乳が癖になる
寝転がるとおっぱいがもらえると赤ちゃんが思うため、ママ以外の寝かしつけを嫌がることがあります。
・乳腺炎の原因になる
いつも同じ角度で飲ませたり、片方のおっぱいを飲んだだけで赤ちゃんが寝たりすると、残った母乳が詰まり乳腺炎になる可能性があります。
・赤ちゃんが窒息する恐れがある
おっぱいで口と鼻が塞がる、吐き戻しが喉に詰まるなどで窒息する恐れがあります。
・虫歯になる可能性がある
寝る前に歯磨きをしないと、口に残った離乳食とおっぱいの糖分が合わさり、虫歯になる可能性があります。
デメリットの中には、工夫すれば予防できることもありますね。
よく理解をしてから始めよう
しかし、よい面だけを見て決めるのは避け、しっかりとデメリットについても調べましょう。例えば、窒息や赤ちゃんの耳におっぱいが流れて中耳炎になるなどの危険性があることや、乳腺炎の原因になるなど、赤ちゃんとママの両方にデメリットがあります。
ママが添い乳について理解し、納得した上で始めることが大切です。悩んだときは助産師さんなどに相談し、意見を聞くのもよいかもしれませんね。
添い乳での寝かしつけを始める時期と方法
いつから添い乳をしてもよいの?
新生児期は授乳の回数が多いので、添い乳ができるとママの体の負担が減るため早く始めたいママは多いかもしれません。しかし、新生児のうちはおっぱいを飲むこと自体が上手にできないので、なかなかうまくいかないことがあります。また、新生児期は特に、添い乳をしている間にママが寝てしまわないように注意をしたほうがよいでしょう。
少し大きくなってからも、夜中に何度も泣いておっぱいを欲しがる場合は、おっぱいを飲みながら寝るのが癖になっている可能性があります。赤ちゃんが本当にお腹が空いているときだけ与えるようにしてくださいね。
正しい添い乳の方法とポイント
・赤ちゃんとママの体勢を整える
添い乳は赤ちゃんとママが向かい合わせに寝ます。赤ちゃんの背中にクッションや座布団などを当てると、赤ちゃんの体を横向きの姿勢にうまく保つことができます。ママは足の間に、抱き枕やクッションなどをはさむと、楽に横向きの姿勢が取れますよ。
・おっぱいを左右交互に与える
赤ちゃんの口がおっぱいと同じ高さになるように体勢を整えます。片方のおっぱいを集中的に与えないように左右交互に授乳しましょう。
・げっぷをさせる
添い乳は赤ちゃんのお腹に入る空気が少ないといわれていますが、飲み終わった後は赤ちゃんの背中を軽く叩いてゲップが出すことが大切です。
添い乳をするときはここに気をつけて
・赤ちゃんが窒息しないように注意
赤ちゃんの口はおっぱいで塞がれている状態なので、鼻まで塞がれると窒息してしまいます。ママの体やブランケット、枕が赤ちゃんに覆いかぶさらないよう、ママは赤ちゃんと距離を取りブランケットや枕の位置に気をつけましょう。
・げっぷを出す
新生児期や吐き戻ししやすい赤ちゃんは、飲み終わったらゲップを出すことが大切です。吐き戻しが喉に詰まってしまうと窒息の危険性があります。
・おっぱいのこぼれに注意
赤ちゃんが寝入っておっぱいから口を離すと、母乳がこぼれ落ちてしまいます。こぼれた母乳が耳に入ると、赤ちゃんが中耳炎になる可能性がありますよ。