産後はママにとって不安定になりやすい時期!産後うつの症状や対処法
「出産を待ち望んでいたのに、赤ちゃんを見ていると涙が出てきてやる気が出ない」と悩んでいるママはいませんか?赤ちゃんを生んだ後は心や体が不安定になりやすいので、ママが悪いわけではありませんよ。ここでは、産後のママの心が不安定になる理由や産後うつ、ママの負担が減るパパをイクメンにする方法をご紹介します。
ママの心と体が不安定な産後について知ろう
心が不安定になる、ホルモンバランスの乱れ
エストロゲンは子宮を大きくする、気持ちを安定させるという働きがあり、プロゲステロンは胎盤を作る、体温を上げるなどの役割があります。出産すると、2種類のホルモンは分泌する必要がなくなるので、分泌量が妊娠する前の状態に急激に戻ります。
女性ホルモンが減少することによってホルモンバランスが崩れ、不調やイライラが引き起こされてしまうのです。女性ホルモンが正常な状態に戻れば、様々な症状は改善するでしょう。ホルモンバランスが乱れると、体調や心も不安定になりやすいです。
慣れないことに戸惑う、新生児のお世話
初めて母乳を与えるときスムーズに母乳が出たらよいですが、なかなか出なかったり、乳首が切れたり、赤ちゃんの吸う力が弱くておっぱいが張ったりと、おっぱいだけでも戸惑うことがたくさんあるかもしれません。
ほかにも、おむつ交換や沐浴、着替え、寝かしつけなど、慣れないことに戸惑う毎日でしょう。今までは自分のペースで生活してきたママも、赤ちゃんのペースでの生活が始まります。「赤ちゃんをきちんと育てないといけない」というプレッシャーを感じる方もいます。新生児の慣れない育児は、精神面でも大変な時期といえるでしょう。
眠れずフラフラ、慢性的な睡眠不足
赤ちゃんは眠る、起きるを繰り返していればよいですが、ママはそうはいきませんよね。日常の家事に加えて、赤ちゃんの身の回りのこともこなす必要があるため本当に大変です。必然的に睡眠不足になるママがほとんどでしょう。
睡眠が十分に取れない日々が続き、慢性的な睡眠不足になるママもたくさんいます。睡眠不足は、脳の機能を低下させ心が不安定になりやすく、産後うつを助長するきっかけにもなってしまうのです。
放っておくと危ない、産後うつについて
産後うつとは?マタニティブルーとの違い
産後3~10日以内で症状が現れて、気分が落ち込む、何もしなくても涙が出る、眠れない、食欲がないなど、うつのような症状が出てきます。症状が出てから1カ月ほどで少しずつ安定するもので、産後7割のママが体験しているともいわれていますよ。
一方で、産後うつとは、産後2~3カ月後から症状が出ることが多いです。ホルモンの変化も影響しますが、出産による環境の変化、ママの性格特性などが要因で発症します。産後の睡眠不足、社会からの孤立などという環境の変化と、ママのまじめな性格、完璧主義などが影響するものです。
産後うつの特徴とよくある症状
まず、赤ちゃんの些細な行動などにイライラする、赤ちゃんを可愛いと思えない、そわそわして落ち着かずに常に何かに急かされているように感じる、何もやる気が出ない、何もなくても涙が出てくるといった心の不調があります。
ほかにも、食欲がない、横になって眠ろうとしても眠れない、疲れが取れずに常に体がだるい、頭痛やめまいがするといった体の不調もあります。
このような症状が2週間以上続くようでしたら、産後うつの可能性が高いといえるでしょう。産後の大変な状態は、出産したママなら誰でも体験していることでしょう。産後うつは、誰でもなりうる病気なのかもしれません。
産後うつかなと思ったらどうしたらよい?
症状が続くようであれば、病院や保健センターなどの専門機関に相談してみましょう。何もする気になれず疲労感が続いている状態であれば、相談に行くのは難しいかもしれません。しかし、ママや赤ちゃんのためにも、早めに周りに助けを求めることが大切です。
自分で相談機関を探すのが大変なママは、赤ちゃんの1カ月健診の際に今の状態を話してみましょう。話すことで、適した病院を紹介してもらえますよ。専門医であれば、症状に合ったケアと治療をしてもらえます。適切な治療を行えば、数カ月~1年で治るケースが多いですよ。
産後の不安定な時期を乗り越えるポイント
遠慮せず、周囲に助けを求めよう
それだけ産後のママは、心身ともに大変な状態といえます。そのことをママ自身も認めて、遠慮せずに周囲に助けを求めましょう。一番身近に助けてもらえる人としては、パパがいますよね。パパに話をして、育児や家事のサポート体制を整えてください。
実母に頼れる環境であれば頼る、ファミリーサポートを利用するなど、ママからSOSを出してみましょう。助けを求められた人は、自分を頼ってもらえたと嬉しく感じてくれるかもしれませんよ。