刺繍の基本をおさえて小物作り!道具やいろいろ役立つ刺繍の刺し方
子どものためにハンドメイドをしてみたいママ。刺繍でワンポイント加えられると、より個性的で素敵な作品に仕上がりますよ。特にこれから入園・入学を控えているママにはおすすめの手芸です。今回は、刺繍初心者のママが揃えるべき道具や、基本のステッチなどを紹介していきます。
刺繍を始めるまえに用意するもの
刺繍に必要な基本の道具をそろえる
・刺繍枠…刺繍する布をピンと張るための大小一組になった枠。もちろんなくてもできますが、あるとないとでは仕上がりの美しさに大きな違いが出ます。初心者は、直径8~15cmくらいの小さな枠を選ぶとよいでしょう。
・刺繍針…通常の縫い針よりも太く、糸通し穴が大きいのが特長。使う布や糸の種類や太さによって、針も太さが変わります。
・糸切りバサミ…細かい糸を始末するのに必要です。
・刺繍糸…一般的に使われているのは「25番」という太さの糸。細い6本の糸が束になっています。
・チャコペン…先端が細くて、細かく描き込めるタイプがよいでしょう。
どれも比較的手ごろな値段で買い揃えることができますよ。
刺繍をするときにあると便利なアイテム
このような道具があると、よりスムーズに作業を進められますよ。
・糸通し…太い刺繍糸が簡単に通ります。
・チャコペーパー…ボールペンや鉛筆でなぞると図案が写ります。細かい図案を写すのに便利。
・トレーシングペーパー…気に入ったイラストなどを写し取ることで、図案として活用できます。
色々な作品にチャレンジしてみたいと思うなら、これらの道具があると作品の幅が広がりますよ。最初から揃えるというよりは、やりながら必要に応じて道具を増やしていくのがよいでしょう。
コスパがよい100均アイテムもチェック
先ほど紹介した、基本の道具はすべて100均で揃うと考えてよいでしょう。コストパフォーマンスは最高です。ただ、刺繍糸の色合いはあまり選べません。ほとんどが数色セットになったものです。
道具や材料は、練習がてら100均で買い揃えて、ある程度上達してから、ランクを上げた道具や糸を使うのがよいですよ。初心者なら、100均の道具でも十分に刺繍を楽しむことができるでしょう。
入園入学準備に使える!刺繍の基本の刺し方
基本中の基本であるバックステッチ
【バックステッチの刺し方】
1.模様の一目分先から針を出す。
2.出した針を模様の先端部分に戻って刺す。
3.最初に刺したところよりさらに一目先から針を出す。
4.最初に針を出したところに戻って刺す。
5.3~4の繰り返し。
戻って進む、戻って進むの繰り返しなので、慣れれば簡単にできます。曲線を描くときは、目を細かくするときれいに仕上がりますよ。細い糸を使えば、細かい絵柄も自在に描くことができるでしょう。
名入れにも使えるアウトラインステッチ
【アウトラインステッチの刺し方】
※左から右方向に指し進むのが基本。
1.先端から一目先に針を刺す。
2.半目戻ったところから針を出す。
3.1~2を繰り返し、ステッチが重なるように刺し進む。
重なりが多いほど太い線になります。また、時間はかかりますが、一目が細かいほど仕上がりが美しくなるでしょう。太く、はっきりとした線になるので、名入れにも適しています。幼稚園や小学校の小物などに、ママのハンドメイドで刺繍の名前を入れられたら、きっと子どもも嬉しいですよ。
子どもの好きな図案でチェーンステッチ
【チェーンステッチの刺し方】
1.針を出し、糸もすべて引き出す。
2.糸が出ているところのすぐ隣に針の先端を刺し、一目分先から針先を出す。
3.出した針の下に糸をくぐらせ、「輪」をつくる。
4.そっと針を引き抜く。
5.1~4の繰り返し。
輪の大きさ(目の長さ)によって仕上がりのイメージは大きく変わります。コツは、引き抜くときに力を入れすぎないこと。柔らかな線が可愛らしいのが特長です。子どもの好きな図柄をチェーンステッチで刺してみましょう。
刺繍の基本を教えてくれる本やキットの紹介
「イチバン親切な刺しゅうの教科書」
そんな刺繍初心者ママに、始めに手にしてほしい本が「イチバン親切な刺しゅうの教科書」です。先ほど紹介したような基本となるステッチの刺し方が、とても分かりやすく解説されています。文字通り「教科書」となりえる基本の一冊なのです。
また、いろいろな作家さんの図案が載っているので、好みの図案が見つかりやすいのも嬉しい点です。どれも初心者向けの簡単なものなので、ひとつひとつ完成させていくごとに上達するのを感じられるでしょう。