産後の骨盤ベルトで痛みが!骨盤ベルトの正しい装着方法と注意点
骨盤矯正は産後いつからいつまでが目安?
正常分娩なら産後1カ月ころ~6カ月くらい
正常分娩をしたママが骨盤ベルトを着用する際の期間の目安は、産後1カ月ころ~6カ月までとなります。特に大切なのは、悪露が落ち着いているかどうかです。悪露が続いている間は、排出を妨げないことが先決です。ママの体調によって産後2カ月から着用を始めても大丈夫ですよ。
産後1カ月ころ~6カ月くらいという目安ですが、産後1カ月間は子宮の収縮により内臓も元の位置に戻ろうとする身体の変化が大きな時期です。そして産後6カ月ころを過ぎると、妊娠中から分泌されていた「リラキシン」というホルモンの分泌が減り、靭帯が固くなり骨盤矯正の効果が現れにくくなると考えられているからです。
帝王切開なら産後2カ月ころ~6カ月くらい
骨盤ベルトをしたことで傷口の圧迫や炎症が起こってしまうと、痒みが出たり傷痕が残ったりする可能性もあります。骨盤矯正は産後6カ月以内であれば効果も現れやすいので、まずは焦らずに傷口の回復を待ちましょう。
骨盤ベルトの着用を始めたら、少しずつ着用時間を延ばしていくという方法がおすすめです。傷口に負担がかからないように、最初の数日~1週間は2時間程度から始めて、後から痛みや張りなどの違和感が出ないかを確認して、数日ごとに着用時間を増やしていくとよいですね。
寝るときは骨盤ベルトは外した方がよい
この疑問についての答えですが、寝るときには骨盤ベルトは外した方がよいでしょう。骨盤ベルトをつけて寝た方が「授乳などで身体を起こす動作が楽に感じた」というママの声もあるのですが、骨盤矯正では「ずれてしまった骨盤ベルトは逆効果」というのが医師や看護師の共通の意見として挙がっています。
寝返りなどで骨盤ベルトがずれてほかの部分を圧迫し、身体に負担がかかることもあるようです。ですから、就寝時には外した方が安心ですし、締めつけがない方が質のよい睡眠が取れるメリットもあります。
骨盤ベルトを使うときに注意すること
サイズ選びが重要なポイント
骨盤ベルトには色々なサイズがあるため、自分に合ったものを選ぶ必要があります。サイズが合わないまま着用を続けると、骨盤の歪みやずれがひどくなるケースもありますよ。
骨盤ベルトによっては、妊娠中から活用できるものもあります。妊娠中~産後まで使用できるものならサイズの微調整が自分でできるため、ベルトを締める位置を変えて調整しましょう。産後に骨盤ベルトを購入する場合は、産後に自分のヒップサイズを測ってそのサイズに合ったものを買うのがおすすめです。
体調が悪いときは使用をストップしよう
骨盤ベルトを締めた際に痛みを感じる、気分が悪くなるなどの症状が現れたときはすぐに外すことが大切です。無理に使用を続けると体調が悪化する可能性があるので、しばらく休み回復してから着用してくださいね。
産後は、ママが思っているよりも身体がボロボロの状態になっているケースも多いです。「早く骨盤を引き締めたい」というママの気持ちも分かりますが、自分の身体と相談しながら焦らず進めるのがママの回復への近道ではないでしょうか。
お肌ケアをしてお腹周りがかぶれないように
特に、骨盤ベルトを毎日使用していると、同じ位置で固定するため骨盤ベルトに触れているお肌が荒れるケースが多いです。産後はママのお肌がデリケートになっているため、お腹周りがかぶれないように注意してくださいね。
お風呂上がりや骨盤ベルトを使用する前などに、ボディクリームやボディミルクを塗って保湿しましょう。毎日お肌ケアをすると皮膚のバリア機能が高まり、骨盤ベルトの刺激にも負けないお肌作りができますよ。
まとめ
正常分娩のママは悪露が落ち着く産後1カ月以降から骨盤矯正を始め、上前腸骨棘、恥骨結合、大転子の3点を意識して骨盤ベルトで固定をしましょう。
帝王切開で分娩をしたママは産後2カ月以降、悪露が落ち着き切、開部の傷が回復してから「傷に当たらない細めの骨盤ベルトを使用し、恥骨結合の位置に掛かるように骨盤矯正をする」のがポイントです。
効果を高めるためにも正しい位置、正しい巻き方で骨盤矯正をしましょう。