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子どもの自己主張はどう受け止める?子どもに合わせた接し方のコツ

子どもの自己主張はどう受け止める?子どもに合わせた接し方のコツ

子どもが突然泣きだしたり無理な要求をしたりすると、どうしたらよいのか困ってしまいますよね。わがままを言って親を困らせているのではないかと、ついイライラしてしまいます。そこで、自分の考えを主張することの大切さやわがままとの違いについて解説するとともに、子どもに合わせた接し方についてご紹介します。

自己主張の大切さやわがままとの違い

「意思を伝える力」は社会生活に重要

子育てをしていると、我が子の突然のわがままにどうしてよいのか悩むことがありますよね。自分の思いどおりにならないと大声で泣きだしたり、自分の意思を通そうとしてママを困らせたりすることは珍しくないでしょう。

しかし、意思を伝える力は社会に出たときに求められます。もし子どもが自分の意思を上手に伝えられないと、幼稚園や保育園などの集団生活が始まったときに周りの子どもから都合のよいように使われてしまうことが考えられます。

また、子どもが自立した後に家庭や職場などで周りの人との人間関係を築いていくためには、自分の意思を伝える力が必要です。自分が伝えたいことを相手に正確に伝えることで、自分のことを理解してもらえるでしょう。

「イヤイヤ」は自己主張の芽生え

生まれてすぐの赤ちゃんは、日常生活のほとんどをママやパパに支えられています。やがて自分の力で動けるようになると、行動範囲が広がって自分以外の存在との関わりが増えていくでしょう。

個人差はありますが、1~2歳前後になると周りの人との関わりの中で「自我」を意識するようになり、自分の考えを訴えるようになる子どもが多いようです。「イヤイヤ期」ともいわれていて、自分ひとりではできないようなこともやろうとして周りの人を困らせることがあります。

ママやパパにとって苦労の多いイヤイヤ期は、子どもにとっては自立につながる大切な発達段階の一つです。自己主張をすることで自分以外の人とぶつかり合いながら、感情をコントロールする力が身についていくのです。

自分の気持ちを押し通すのがわがまま

自分の気持ちを伝える能力を我が子には身につけてほしいと願いつつも、わがままな子にはしたくないですよね。それでは、自分の考えを訴えることとわがままにはどのような違いがあるのでしょうか。

やりたいことや考えを周りの人に伝えることを自己主張といいます。お出かけ前にママが用意した服を着るのを嫌がるのは、自己主張といえるでしょう。

一方、わがままは相手の気持ちを考えようとせずに、無理にでも自分の主張を押し通すような行動のことをいいます。自分の思いどおりにならないと泣いてでも欲求を叶えようとするのが、わがままの特徴です。

ママやパパが子どもの訴えをすべてわがままだと抑えつけてしまうと、自分の意思を伝えることが苦手な子どもに育ってしまうかもしれません。

自己主張が強い子どもへの接し方

子どもの主張を聞き気持ちを受け止める

自己主張が増えてくる2歳前後の子どもは、自分の感情をコントロールする力が十分には身についていません。ときにはわがままにしか感じられないようなことでも、子どもの要求を一方的に抑え込まずに付き合うことも必要でしょう。

特に願いや考えを強く訴える子どもであれば、気持ちが高ぶったときにはママやパパが子どもの気持ちに寄り添うことで落ち着いていきます。子どもは自分の主張を聞いてくれた、受け止められたと感じることで、満足感が得られるようです。

そして、気持ちが落ち着いてきたらママやパパの考えを丁寧に説明しましょう。これを何度も繰り返すことで自分の考えを主張しても通ることと通らないことがあるということを理解し、我慢する力を身につけていくのです。

周りの意見を聞く経験を積む

幼稚園や保育園で生活するようになると、お友だちと意見が衝突して喧嘩になることがよくあります。自分の考えを周りのお友だちに伝えられるのはすばらしいことですが、良好な人間関係を築いていくためには歩み寄ることも必要です。

お友だちとの意見の対立は、自分とは考えていることや感じていることが違う人がいるということを知る大切な機会です。意見をぶつけ合うことで歩み寄ることを学び、お互いにとってのよりよい解決策を見つける方法を身につけていくのです。

自分の考えを強く訴える子どもには、お友だちの意見に耳を傾けるような機会を多く得られるようにするとよいでしょう。「お友だちの話は最後まで聞くようにしようね」と声をかけてみてください。

解決策を自分で考えるようリードして

自分の願いや考えをはっきり伝える子どもに対しては、ママやパパは解決策を自分で考えるようにリードしてみてはいかがでしょうか。

たとえば、子どもがおもちゃを買ってほしいとおねだりしたときに「欲しいからっておねだりするのはどうだろう。どうしたらよいと思う?」と聞いてみるのもよいでしょう。すると、子どもなりに考えて次の誕生日まで待つとか、お手伝いをするなどの解決策を提案してくるかもしれません。

子どもが自分の考えを強く訴えてきたときは、考える力を培う大きなチャンスです。わがままだと決めつけて一方的に退けてばかりいると、何を言っても無駄だと考えるようになって自分の願いや考えを言葉にしない子どもに育ってしまう可能性があります。

自己主張が苦手な子どもとの関わり方

「自分で決める」ことにトライしよう

お友だちとおもちゃで遊んでいるときに、自分が使いたいおもちゃを周りのお友だちに主張できずに残ったもので遊んでいる子どもがいます。このように自己主張が苦手な子どもには、家庭の中で子ども自身が決める機会を多く持つようにするとよいようです。

自分で決める機会を多くするといっても、子どもにとっては意思表示をするのは簡単ではありません。そこで、幾つかの選択肢を示すことで決めやすくなります。

たとえば、靴下を選ぶときに「今日はピンクと白い靴下のどちらを履きたいのかな?」と質問することで、子どもは自分が履きたい靴下を考えて伝えようとします。生活の中での小さな自己決定の場を多く経験することで、自己主張ができる子どもに育っていくでしょう。
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