家庭菜園初心者でも大量の枝豆を収穫しよう!植える時期から収穫まで
枝豆は収穫後時間が経つにつれて糖度が落ちていきます。収穫したての美味しい枝豆を食べるために、自分で育ててみたいですよね。ここでは、枝豆の栽培方法や栽培時の注意点などを初心者にもわかりやすく解説していきたいと思います。枝豆栽培のポイントをおさえ、枝豆をたくさん収穫しましょう!
家庭菜園での枝豆栽培のはじめ方
畑でもプランターでも育てられる!
プランターで育てる場合、小さい鉢でも栽培することはできますが、枝豆はちょっとしか収穫できないでしょう。目安として8号鉢に枝豆の苗を1株、横幅が65cmの菜園プランターの場合は3〜4株くらいがちょうどよいようです。
畑は市民農園など小さな畑を貸してくれる場所が近所にあるかもしれません。枝豆以外にもいろいろな野菜を育ててみたいと思うのであれば、探してみるとよいでしょう。畑に植える場合は、幅80cm、高さ10cm位の畝(うね)を作ります。そこに苗を植え付けるか種をまき、育ててくださいね。
枝豆の種まきは「春」にしよう
枝豆(大豆)の昼の栽培適温は25〜30℃と高く、寒冷地で早く種をまいてしまっても発芽しなかったり、うまく育たなかったりすることがあります。
種をまく場合は深さ2cmくらいの所に3〜4粒ずつまきます。その後、子葉の次に出る初生葉(しょせいよう)が2枚出てきたら生育のよい1〜2本を残して間引きます。
間引きをするときは引っこぬいてしまうと残しておくほうの根っこを傷つけてしまう危険性があるので、ハサミを使って根本を切って間引きをするようにしましょう。
枝豆の苗の植え方と選び方
枝豆の苗を選ぶときのポイントは、子葉と呼ばれる発芽のときに出てくる小さな葉と次に出てくる初生葉と呼ばれる葉の間の茎が太くてしっかりした苗を選ぶことです。苗を植えつける時期は、初生葉が2枚出た頃といわれています。育ちすぎている苗は避けましょう。
苗を植える2週間前には畑に肥料などをまいて耕し、枝豆栽培に適した土を作っておきます。枝豆の苗と苗の間(株間)は20〜30cm空けるようにして植えつけましょう。
苗がスポッと入る位の穴を堀り、植える前に土に水をたっぷりとかけ、苗を植えます。植えてからもたっぷりと水をあげましょう。
枝豆をうまく栽培するために注意すること
枝豆の弱点の「乾燥」に要注意
土が露出したままだと乾燥しやすくなってしまいます。畑では、マルチと呼ばれるプラスチックを、土作りを終えた後に畝の上からカバーしたり、藁を根本に敷き詰めたりすることで乾燥を防ぐことができるでしょう。
プランターで栽培する場合は畑よりも土が乾燥しやすいので注意が必要です。日当たりがよい場所に置いている場合、真夏で雨が降らないような日は、早朝と夕方の2回水をあげるようにしてくださいね。
肥料は少なめにしよう
マメ科植物の根っこには根粒菌(こんりゅうきん)と呼ばれる菌が寄生し、この土壌微生物がチッソ分を供給してくれます。枝豆を栽培するときは、肥料の中でもチッソを少なめにすることがポイントです。また、枝豆は酸性の土を嫌うので石灰などをまいて調節しましょう。
肥料は堆肥(動物の糞、生ゴミ、腐葉土など)と化成肥料と呼ばれる工場などで合成されて作られたものなどを混ぜて施すことが一般的な育て方ですが、化成肥料を使わずに育てることもできます。
鳥に種を取られないように注意
枝豆の種を買ってくると、病気から守るために色付きのコーティング剤が塗られていることがあります。とはいえ基本的には私達が普段食べている乾燥大豆と同じです。種をまいてから発芽したての豆もやし状態になっているあいだは、鳥に食べられてしまうことがあるので注意が必要です。
種まきしてからしばらくは寒冷紗(かんれいしゃ)とよばれる不織布のようなものをかぶせておくと鳥から種を守ることができるでしょう。まずはトンネル用のアーチ型をした支柱を立て、その上から寒冷紗をかぶせます。なるべくたるみがでないように整えてからクリップで止めれば完成です。