子どもの歌がうるさく感じる。大きな声で歌う原因と対応法
子どもの歌声が気になったことはありませんか?騒音問題で保育園が建てられないというニュースもありますし、実際に自分の子どもの声で困った経験のあるママもいることでしょう。また、大声の出し方によっては自閉症などの発達障害が心配になるママもいますよね。今回は子どもが大声で歌う原因と対処法を紹介します。
子どもの声がうるさくて困った事例
子どもの声が原因で建設が進まない保育園
2014年の東京都の調査では、約7割の市区町村が子どもの声に対する苦情を受けたとのことです。また、2016年の朝日新聞の調査では、4月に開園予定だった保育園のうち、住民との問題による開園中止や延期が、15自治体で13園あったという結果も。
家を買う立場に立ってみると「閑静な住宅街」という言葉は心惹かれませんか?しかし子どもの声が騒音に聞こえる人にとって保育園の近所は「閑静」とはいえませんよね。
防音を考えた建設や園庭で遊ぶ時間の限定など、保育園側が配慮をしても、共存が難しいのが現実なのです。
子どもの歌声が耳障りに感じる音量
朝から上機嫌な息子が大声で歌っていました。音量は大きく音程はめちゃくちゃで、それは両親にとって不快なものでしかありません。しかし幼稚園に通う妹は「お兄ちゃんが笑っていてくれて嬉しい」といったのです。
両親は、機嫌がよくて心地よさそうに歌う息子と、それを見て喜んでいる娘がいることだけで十分幸せだと考えました。すると息子の声を不快に感じなくなったのです。
子どもの声が耳障りに聞こえるかどうかには、子どもに対するその人の考えが影響している場合もあるようです。
静かな場所でも気にせず大きな声で歌う
ママが「静かにして」といっても声が小さくならない子どももいることでしょう。静かになっても、再び大声で歌いだすこともありますよね。また、「やめなさい」と怒ったら不機嫌になって暴れてしまい、歌うよりも大騒ぎになって収拾がつかなくなってしまった経験を持つママもいるのではないでしょうか。
ママがきちんと子どもをしつけしても、すぐに結果が出るわけではありません。子育ては、1回注意すれば大丈夫という簡単なものではありませんよね。
しかし、ママが大声で歌う子どもを放置するのはよくありません。ママがきちんと対応しているかで周りの人の不快感も変わるのです。
子どもが大きな声で歌う原因は?
子どもは本来大きな声で歌うのが楽しい
また、子どもは歌うことが大好きです。小さい頃からママと歌い、幼稚園や保育園に入ったらみんなで歌うようになります。
手拍子をしたり体を動かしたりしながら歌い、大きな声で歌えたら先生が褒めてくれますよね。そして褒められると子どもはもっと歌いたくなります。
歌が好きな人が、思いっきり声が出せるカラオケで気持ちよく歌うように、子どもも大きな声で歌うことが気持ちよいと感じているのです。
声の調整や言葉の発音が難しいため
会話ができるようになっても、大きすぎたり小さすぎたりと声の調整ができていない場合は、専門家に相談してみましょう。
声の調整や発音がうまくできないと、話していることが周りの人に伝わりません。意味のない言葉は意味のある言葉より目立ってしまい、大きな声に思えることもあります。
また、自閉症や発達障害のある子は、静かにしなければならない状況を理解するのが難しいといわれています。静かにする場所で声をセーブできないと目立ってしまい、必要以上に大声に聞こえてしまうのです。
無意識に出る歌声はコミュニケーション手段
大きな声を出している人がいたら見てしまうのが普通の反応ですよね。自閉症の子はみんながおしゃべりしているのと同じ感覚で話しているのに、場にそぐわない大声を出すために周囲の人はびっくりしてしまいます。
中には、このように周りの人に見られるうちに、わざと大きな声を出して周囲の反応を楽しむことで、コミュニケーションを取っている子もいるようですよ。