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幼児の地震のストレスは大人以上!ストレスの症状とケア方法とは

幼児の地震のストレスは大人以上!ストレスの症状とケア方法とは

地震が起きると大人でも恐怖を感じたり、不安になったりしますね。大人でもそうなのですら、子どもはもっと心細く、怖い思いをするものでしょう。その体験が子どもの心の傷になり、気づかないうちに大きくなってしまうかもしれません。そこで、地震に遭ってしまったあとの子どものケアなどをご紹介します。

こんな症状が地震による幼児のストレス反応

感情の起伏が激しく感情が動かない

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、突然起こった出来事(事故、犯罪、天災、虐待など)により精神的に強い衝撃を受けたことが原因で心身に支障をきたすことです。

地震もこのなかに含まれ、それによりさまざまな症状が現れるようになります。その一つに感情の動きがあります。

子どもは、自分がストレスを感じていることを理解できていない場合が多いです。そのため、近くにいるママやパパが子どもの様子がいつもと違うことに早めに気づく必要があるでしょう。

突然、怒りだしたり、泣き出したり、テンションが高くなったりしたときは、気持ちを受け止めてあげましょう。逆に感情が動かずボーっと過ごしていたら、日常生活のなかで体を動かすようなことをさせてみてくださいね。

パパとママからいつも以上に離れない

地震のショックからママやパパが近くにいないと不安になり、そばを離れなくなることがあります。日常生活のなかでも、怖かったり、不安になったりしたときはママやパパにそばにいてほしくて甘えてきたりしませんか?そのことからも、このような反応になるのはごく自然な反応でしょう。

テレビを見て怖かったときなどは一時的なものですが、地震はそれを凌駕するほどの恐怖心が植えつけらます。不安で、心配でたまらなくなるのでしょう。

そんなときは、十分甘えさせてください。目を合わせて話を聞いたり、話したり、抱きしめたりするなどのスキンシップもとって、「大丈夫よ」と伝えます。また、一緒の活動や行動もし、常にママやパパがいてくれると安心感を与えるとよいですね。

眠りが浅くなり食欲も落ちる

大人でも心配ごとなどがあると眠れなかったり、食欲が落ちたりすることがありますね。子どもの場合もストレスによりこのような症状が現れるものです。

眠りに入っても、眠りが浅くすぐに目覚めてしまったり、怖い夢を見て夜中に泣き出したりすることもあるでしょう。寝るまでそばにいてくれたはずのママが目覚めたときにおらず、パニックになって叫んだり、泣き出したりするなどもあるようですね。

目が覚めてママがいなかったり、部屋が暗かったりすると怖さも増すようです。寝つくまではそばにいて、添い寝や絵本を読んであげ、部屋の明るさは、明るすぎず、暗すぎないように調光しましょう。

また、食欲が落ちているときは無理に食べさせず、十分な水分と消化のよいものを少しずつ与えましょう。

幼児が地震後ストレスを感じやすい状況とは

地震の話をすると幼児は過敏に反応する

大人にとっても恐ろしい地震は、子どもにとってはなおさら恐怖の元となります。ましてや自分や家族が怪我をしたり、亡くなったりなど被害はさまざまです。

大人ならなんとか乗り越えられることでも、子どもは悲しみやつらい気持ちをうまく周りに伝えることができません。そのうえ、パパやママも傷ついている状態のため、子どものストレスに気づく余裕がないこともありますね。

そのようななかで、日常に飛び交う地震の話を耳にしたくないため、逃げ出して心を防御する反応に出ることがあるのです。PTSDは小さい子どもほど深刻になる傾向があるため、周りもつらい状況ですが、できるだけ早く気持ちに気づいて専門医を受診するようにしましょう。

パパとママのストレスも幼児に比例する

自分たちが住んでいる地域が地震の被害に遭ったということは、子どもだけでなくパパやママも同じように被害に遭っているということですね。住居が崩壊したり、職場が被害に遭ったり、家族が犠牲になったりなど家庭によりさまざまでしょう。被害によってはパパとママが精神的につらくなり、暗い表情になっていることもあるかもしれません。

子どもは、パパやママの様子に敏感です。なにが大変なのかはっきり理解することはできなくても、パパやママのつらそうな暗い顔を見ていれば気づいてしまいますし、それが伝染してしまうでしょう。

「こんな状態のときに笑顔でいることはできない」と思うかもしれませんが、子どもの心を守るのも親の役目です。できるだけ、笑顔と愛情を注ぐようにしましょう。

家族が揃っていないときにストレスが強まる

地震による恐怖体験によりママやパパがいない、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいないなどの状態になると不安感が増してしまうようです。症状には、地震から1カ月以内に症状が消える「急性ストレス反応」と1カ月以上継続する「PTSD」の二つがあります。

ママやパパにわがままを言って甘えるなど、赤ちゃん返りをする退行現象もみられます。ひとりでトイレに行くのが怖い、ママが一緒でないと眠れない、少しでも家族の顔が見えなくなると恐怖で泣き出してしまうなど、子どもによりさまざまな症状が出てくるようですね。

このような症状が出たら、甘えてくるときは甘えてあげさせたり、家族で一緒にいられる時間をできるだけ多く作ったりすることが大切となるでしょう。

地震後に幼児のストレスをケアするには

パパとママが作る「安心感」で包んであげる

地震を体験した子どもは、多かれ少なかれ不安定になるものですね。それが一時的なものか、長く続くものになるかは傷の深さ、心の強さなど個人差があるものです。

しかし、その後のパパとママの対応の仕方や早さによっても傷の残り方が変わってくるものでしょう。「ママ(パパ)はここにいるから大丈夫」と抱きしめてあげるだけでも子どもは落ち着くことができます。

また、抱きしめるのと同じように、目を見て語りかけて安心させてあげることも大切です。言葉は、優しく、簡単なものを穏やかな口調で話しましょう。

ママやパパからは語りかけをし、子どもからの質問には答えるという日常でもするようなことを、いっそう丁寧にしていくとよいのではないでしょうか。
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