就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン

就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン[teniteo]

気をつけたい子どもの肥満。肥満の原因と今から始める予防策

気をつけたい子どもの肥満。肥満の原因と今から始める予防策

ぽっちゃりした赤ちゃん、かわいらしいですね。でも、ふくよかすぎるまま成長すること、ある年齢から急激に太りはじめることは、子どもの健康にとってよいことではありません。どのくらい太ると問題なのか、解消するにはどんな解決法があるのか、さらに太らないための予防策も学んでおきましょう。

知っておきたい子どもの肥満について

日本では子どもの1割以上が肥満傾向

日本人はもともと太りにくく、世界の基準からみても痩せ型の人の割合は多くなっています。子どもの肥満率も、アメリカの42.0%に比べると日本は14.0%と低いのです。

ですが、約40年前の日本の子どもの肥満率は10.0%に満たない程度だったので、徐々に肥満の子どもは増加傾向にあるとみることもできます。肥満率が1割以上あるということは、小学校の1クラスが30人程度だとすると肥満の子どもが3人以上いることになります。

世界基準でみればまだまだ肥満率が高いとはいえませんが、肥満となってしまった子どもに世界の基準は関係ありませんよね。子どもの健康を守るのは社会と親の責任です。

太りすぎ、痩せすぎの子どもが適正体重を取り戻せるような取り組みが必要です。

乳幼児期の肥満はカウプ指数で表す

肥満の定義として、身長と体重のバランスから導き出した値が一定の数値を超えると「肥満」となります。「BMI」という言葉を聞いたことがあるママも多いのではないでしょうか。

ただ、大人の肥満度を測定する「BMI」は子どもの肥満測定に使うことはできません。生後3カ月から6歳までの幼児の肥満度を表すのが「カウプ指数」です。

カウプ指数=体重(kg)÷〔身長(cm)×身長(cm)〕×10000

導き出された数値が20.0以上で肥満と判定され、18.0から19.9ではやや肥満傾向にあるとされます。この指標に当てはめて、肥満傾向、肥満と判断できた場合は、成長期でもありますので無理のない範囲の正しい体重コントロールが必要です。

小児メタボリックシンドロームも問題に

「ちょっとくらい太っていてもかわいいからいいじゃない」。太めの子どもをもつママなら、こうした声を聞くこともあるかもしれません。

おじいちゃんやおばあちゃんにとっては本当にかわいいので「お腹いっぱい好きなものを食べさせてあげたい、逆に細い子どもはかわいそう」と思ってしまうこともあります。ですが、本当に子どもの健康を考えるなら適正体重をキープすることはとても大切です。

肥満にもタイプがありますが、子どもであるのに内臓脂肪がたまってしまう小児メタボリックシンドロームになると、将来生活習慣病になるリスクが高まります。それだけでなく、子どものうちから高血圧や糖尿病に悩む可能性もないとは言い切れません。

肥満の原因として考えられること

食生活の変化や高カロリーのおやつ

食の欧米化は最近の話ではありませんので、現代の子どもたちの親世代ではすでに洋食ばかりを食べていたというママも多いのではないでしょうか。そうなれば必然的に、子どもたちの食生活も欧米化していきます。

ファストフードやデリバリーフードなどもさらに身近になることで、簡単にカロリーを摂取できるようになりました。子どもの栄養補給に欠かせないおやつも、手作りのもの、芋などの素朴なものよりも高カロリーのスナック菓子や砂糖がたっぷり使われたお菓子やジュースなどに頼りがちです。

子どもは、大人と違って健康を考えて自分で食べるものをコントロールすることが、まだ難しいです。親がきちんと、なにをどれだけ食べるのかを考えて与えることが必要です。

運動不足や乗り物での移動が増えた

ぽっちゃりしていた赤ちゃんが1歳を超えたころからほっそりとしてくるのは、立って歩きはじめるということが大きな要因になります。身体を動かすことはカロリー消費の基本になりますので、毎日散歩に行くことや、定期的に運動を取り入れることは適正体重をキープするためには大切なことです。

幼稚園や保育園に入園する前は、ママとのお散歩や外出が主な運動になりますが、いつでもどこでもベビーカー、遠出をするときは車、ということはないでしょうか。赤ちゃんが歩き出すとどこに行ってしまうかわからないので、しっかり目の届く移動方法を選んでしまいがちですね。

ですが、身体を動かすことが習慣にならないと筋肉も発達しないため、ますます運動が苦手になってしまいます。

睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ

「寝る子は育つ」といいますが、最近では「寝る子は太らない」ということも分かってきました。幼児に必要な睡眠時間は、1日のおよそ半分の10時間から13時間必要といわれています。

朝起きる時間から逆算すると、かなり早く布団に入らなくてはいけないことが分かります。ですが、テレビやスマホを見ているなどでなかなか寝つけない子どもが増えているようです。

寝不足になると、食欲を抑えるホルモンが減り、食欲を増進させるホルモンが多く分泌されるようになります。つまり、いくら食べても食べたりないと感じるようになってしまいます。

また、寝不足の状態では血糖値を下げるインスリンホルモンの分泌量も減るため、高血糖状態にもなりやすくなります。

子どもの肥満にはどんなリスクがある?

生活習慣病のリスクが高くなる

生活習慣病は大人だけが発症するものだと思われがちですが、子どものころの食生活や体型も大きな影響を与えます。生活習慣病とは高血圧や糖尿病、脂質異常症、心筋梗塞、脳梗塞などで、いずれも食生活や運動習慣などの日々の生活が原因で引き起こされやすい病気です。

子どものころから太っている人の方が、大人になってから太った人よりも心疾患での死亡率が高くなるというデータもあります。単に太っている期間が長いというだけでなく、子どものころからの生活習慣を改善するのが難しいからという見方もできますね。

子どもの肥満は将来の健康を大きく左右します。子どもが肥満になったときに対処ができるように、肥満への正しい知識を備えておくことが大事です。

太りやすく痩せにくい体質の原因に

子どもは代謝がいいので太ってもすぐに痩せることができると思うかもしれませんが、実は子ども時代に太っていることで痩せにくい体質になることがあります。肥満は、摂取カロリーが消費カロリーを上回ることで起こりますが、このとき余ったエネルギーが蓄えられるのが脂肪細胞です。

脂肪細胞は胎児期、乳児期、そして思春期に増えやすく、一度増えた脂肪細胞は大人になっても減ることはありません。大人になってから太る人は、もともとあった脂肪細胞が大きくなるだけなので、脂肪細胞を増やしながら太っていく子どもの肥満の仕組みとは違います。

脂肪細胞が多く、大きければ当然痩せにくい、痩せてもすぐ太る体質の原因になることがあるのです。

外見のコンプレックスや自信をもてなくなる

残念ながら、太っていることでからかわれたり、笑われたりすることが子どもの中ではよくあります。悪気はなくても「太ってるね」といわれたことで傷つき、コンプレックスに感じてしまうことも。

とくに女の子は外見に対して敏感ですので、太っていることで自分に自信がもてなくなるなど、本来であれば楽しいはずの子ども時代を台無しにしてしまう恐れもあります。

肥満であることにまったくなにも感じず食べ続けるのも問題ですが、太っていることで悲しい思いをしてしまうのは親としてとても切ないことです。ただ、子どもが太っていることをきちんと自覚していれば、スムーズにダイエットをはじめることができます。

心と身体の健康のためにも適正体重をキープしましょう。

食事内容や食べ方を見直して肥満を改善

和食を中心としたバランスのよい食事を

和食はとても栄養バランスがよく、海藻や豆類、根菜、きのこ、魚介などヘルシーな食材をふんだんに使うので必然的に多品目を摂取することができます。調理法によっては、まったく油分を使わずに料理を完成させることも可能です。

食の欧米化が大きな肥満の原因になっていることを考えると、家庭内だけでも普段から和食を作り食卓に並べることを心がけたいですね。和食は確かに作るのに手間のかかるものが多いですが、常備菜としても保存しておけるおかずも多くあります。

子どもにとっては洋食の方が慣れた味になっているかもしれませんが、普段の献立の中に1品だけでも和風おかずを入れていくなど、工夫して和食の味付けや食材に慣れていくようにしましょう。

大皿でなく個別盛りつけで食べ過ぎ回避

家族の人数が多い家庭などでは、大皿料理がメインになることも珍しくありません。ですが、大皿で出すと誰がどれだけ食べたか把握するのが難しく、本人も食べたい分だけ食べられるのでついつい食べ過ぎてしまうことにもつながります。

よく食べる子どもがいるほど大皿料理がメインになりがちなので、ママは少し面倒かもしれませんが家庭での食事は個別に取り分けてから出すよう心がけましょう。子ども用のワンプレート皿や、ランチョンマットなどを使って個別のスペースに献立を配置するとおしゃれにみえて子どもも喜んでくれるかもしれません。

最初は好きなものだけ食べられないことに不満を感じるかもしれませんが、少しずつでもバランスよく食べられるように練習しましょう。

外食や総菜に頼るときも食材の品目に注目

外食やお総菜に頼る頻度が多いというママは、子どもに好きなものを選んでもらうだけでなく、足りない栄養素を補えるような1品を追加するようにしましょう。最近のレストランやスーパーではカロリーや栄養素を表示してあることも多いので、参考にしてなるべく偏りが少なくなるように工夫してください。

栄養学に自信がなくても、食材の数が多くなるように食べるものを選ぶとバランスが良くなりますので覚えておきましょう。目安は1日30品目といわれていますが、より健康を意識した食事を目指すなら「まごは(わ)やさしい」の豆、ごま、わかめ(海藻類)、やさい、魚、しいたけ(きのこ類)、いも、を食べているか日々の食事を見直すようにしてみましょう。

生活習慣を見直して子どもの肥満を防ごう

習い事など運動する習慣をつける

かつて、子どもは毎日泥んこになって遊び、汗だくになって走り回ることが当たり前でしたが、いつからか幼稚園や学校以外では家のなかだけで過ごす子どもも多くなってきました。そうなると必然的に消費カロリーが少なくなるので、子どもでも肥満に陥りやすくなってしまいます。

公園や広場が少なくなってきたこと、治安や生活環境の変化など外で遊ばない原因はいろいろありますが、本来であればしっかり身体を動かして肥満を予防したいものですね。自由に外で遊ばせることができない場合は、習い事などで運動することを習慣化するのがおすすめです。

サッカーや野球、ダンス、水泳などが習いごととして子どもに人気です。休日は、パパやママと一緒に身体を動かすのもよいですね。

就寝時間を早めて寝不足を防ごう

睡眠中には成長ホルモンがたくさん分泌されるため、子どもにとって「寝る」のはとても大事なことです。睡眠不足によってもたらされるホルモンの乱れが太る原因にもなるということですので、しっかり睡眠をとることが肥満を予防することにつながります。

寝かしつけは子育ての悩みでもしばしば話題になりますが、就寝時間になって寝かせようと思ってもなかなか難しいのは事実です。寝かしつけを成功させるためには、朝起きる瞬間から準備をすることが大事になってきます。

朝日を浴びて目覚める、日中に運動をする、お昼寝は3時までに起こす、夕食は早めに、寝る2時間前にお風呂に入る、この日常の心がけで、徐々に就寝する時間を早めていけます。

毎日体重を量るなど、モチベーションUP

子どもにとって太っていることになんの不都合もないなら、食事制限やきつい運動をともなうダイエットはただの嫌なことにしかなりません。いくら痩せたいと思っていても、続けるモチベーションがなければなかなかうまくいかないものです。

子どもに合った方法でダイエットに取り組むことも大事ですが、やる気を継続するための工夫をすることもポイントです。毎日体重を量ってグラフに記入していく、ママやパパとダイエット競争をする、甘いお菓子を我慢したらポイントがたまる、など、ゲーム感覚でできる方法を考えてみましょう。

もちろん、パパとママに褒められることが1番のモチベーションUPになりますので、できたことはたくさん褒めるようにしてくださいね。

まとめ

子どもの肥満は親として早く改善したいと思うものですが、子どもだけにその負担を押しつけないように注意しましょう。子どもの生活や食習慣を見直してみると、家族やママ自身が悪い見本になっている場合がよくあります。

子どもがダイエットをする場合は、家族みんなで一緒に協力して取り組むことが好ましく、適正体重になってからも元に戻ることのないような正しい生活習慣を身につけることが最終的な目標になります。そのためには、急ぎ過ぎず無理のない方法を選ぶことが大事です。

関連記事

この記事のキーワード

ライター紹介

teniteo WEB編集部

  • フリーペーパーテニテオ愛知・宮城版
  • teniteoWEAR
  • テニ-とテーオ
  • teniteoSHOP
  • teo's
  • ハロウィン2018
  • クリスマスプロジェクト2018