気をつけたい子どもの肥満。肥満の原因と今から始める予防策
太りやすく痩せにくい体質の原因に
脂肪細胞は胎児期、乳児期、そして思春期に増えやすく、一度増えた脂肪細胞は大人になっても減ることはありません。大人になってから太る人は、もともとあった脂肪細胞が大きくなるだけなので、脂肪細胞を増やしながら太っていく子どもの肥満の仕組みとは違います。
脂肪細胞が多く、大きければ当然痩せにくい、痩せてもすぐ太る体質の原因になることがあるのです。
外見のコンプレックスや自信をもてなくなる
とくに女の子は外見に対して敏感ですので、太っていることで自分に自信がもてなくなるなど、本来であれば楽しいはずの子ども時代を台無しにしてしまう恐れもあります。
肥満であることにまったくなにも感じず食べ続けるのも問題ですが、太っていることで悲しい思いをしてしまうのは親としてとても切ないことです。ただ、子どもが太っていることをきちんと自覚していれば、スムーズにダイエットをはじめることができます。
心と身体の健康のためにも適正体重をキープしましょう。
食事内容や食べ方を見直して肥満を改善
和食を中心としたバランスのよい食事を
食の欧米化が大きな肥満の原因になっていることを考えると、家庭内だけでも普段から和食を作り食卓に並べることを心がけたいですね。和食は確かに作るのに手間のかかるものが多いですが、常備菜としても保存しておけるおかずも多くあります。
子どもにとっては洋食の方が慣れた味になっているかもしれませんが、普段の献立の中に1品だけでも和風おかずを入れていくなど、工夫して和食の味付けや食材に慣れていくようにしましょう。
大皿でなく個別盛りつけで食べ過ぎ回避
よく食べる子どもがいるほど大皿料理がメインになりがちなので、ママは少し面倒かもしれませんが家庭での食事は個別に取り分けてから出すよう心がけましょう。子ども用のワンプレート皿や、ランチョンマットなどを使って個別のスペースに献立を配置するとおしゃれにみえて子どもも喜んでくれるかもしれません。
最初は好きなものだけ食べられないことに不満を感じるかもしれませんが、少しずつでもバランスよく食べられるように練習しましょう。
外食や総菜に頼るときも食材の品目に注目
栄養学に自信がなくても、食材の数が多くなるように食べるものを選ぶとバランスが良くなりますので覚えておきましょう。目安は1日30品目といわれていますが、より健康を意識した食事を目指すなら「まごは(わ)やさしい」の豆、ごま、わかめ(海藻類)、やさい、魚、しいたけ(きのこ類)、いも、を食べているか日々の食事を見直すようにしてみましょう。
生活習慣を見直して子どもの肥満を防ごう
習い事など運動する習慣をつける
公園や広場が少なくなってきたこと、治安や生活環境の変化など外で遊ばない原因はいろいろありますが、本来であればしっかり身体を動かして肥満を予防したいものですね。自由に外で遊ばせることができない場合は、習い事などで運動することを習慣化するのがおすすめです。
サッカーや野球、ダンス、水泳などが習いごととして子どもに人気です。休日は、パパやママと一緒に身体を動かすのもよいですね。
就寝時間を早めて寝不足を防ごう
寝かしつけは子育ての悩みでもしばしば話題になりますが、就寝時間になって寝かせようと思ってもなかなか難しいのは事実です。寝かしつけを成功させるためには、朝起きる瞬間から準備をすることが大事になってきます。
朝日を浴びて目覚める、日中に運動をする、お昼寝は3時までに起こす、夕食は早めに、寝る2時間前にお風呂に入る、この日常の心がけで、徐々に就寝する時間を早めていけます。
毎日体重を量るなど、モチベーションUP
子どもに合った方法でダイエットに取り組むことも大事ですが、やる気を継続するための工夫をすることもポイントです。毎日体重を量ってグラフに記入していく、ママやパパとダイエット競争をする、甘いお菓子を我慢したらポイントがたまる、など、ゲーム感覚でできる方法を考えてみましょう。
もちろん、パパとママに褒められることが1番のモチベーションUPになりますので、できたことはたくさん褒めるようにしてくださいね。