赤ちゃんに冬の散歩は大丈夫なの?散歩のメリットや注意点について
赤ちゃんにとって、散歩は楽しいものです。また、散歩をすると赤ちゃんのぐずりが治まったり、夜の寝つきがよくなったりと、ママにとっても嬉しいことがたくさんありますよね。しかし、寒い冬の散歩は「体調に悪影響かも?」と心配になることもあるでしょう。今回は、赤ちゃんとの冬の散歩のメリットや注意点を紹介します。
冬の散歩は赤ちゃんに悪いことがある?
親子でウイルスに気をつける必要がある
寒く乾燥している冬は、ウイルスが活発に動き、様々な感染症が流行する季節。ウイルスに感染しないためにも、まず第一に散歩の後は手洗いうがいをしっかり行いましょう。
手洗いうがいができない赤ちゃんの場合は、手洗いの代わりにぬるま湯で濡らしたタオルで手と手首を優しく拭きます。また、うがいの代わりには、口や喉を潤すために水分を取るようにしましょう。周りの大人がしっかりと手洗いうがいをすることでも、子どもへのウイルス感染率を下げることができますよ。
赤ちゃんが乾燥肌になる可能性も
赤ちゃんの肌は、とても薄くデリケート。散歩から帰ってきても鼻や頬が赤いままでカサカサしているときは、乾燥によって肌がダメージを受けているサインです。乾燥を起こすと肌のバリア機能が低下し、外からの刺激に敏感に反応してしまいます。悪化するとかゆみや湿疹が出てくることもあり、注意が必要です。
そのため、お散歩に出かける前は、保湿クリームを塗り乾燥を防ぎましょう。外気に直接触れる顔や手は、特に念入りに塗ります。また、日ごろから乾燥しないように気をつけることも大切です。お風呂上りや朝の着替えのときなど、こまめな保湿を心がけてください。
天気や時間を気にしなければいけない
冬は、雨でなくとも、北風の強い日や曇りで底冷えがする日など、散歩に向かない天気の日が意外と多くあります。また、晴れても朝夕の冷え込みは厳しいですよね。そのため、散歩ができるのは、日が昇って温かくなる昼すぎの時間帯に限られてしまいがちです。
忙しいママにとって、散歩の予定が立てにくいことや、時間に縛られてしまうことはストレスに感じるかもしれません。「行こうと思っていたのに行けなかった」が多くなるのが、冬の散歩ではよくあること。ママは無理せず、日によって室内で過ごすなど臨機応変に対応するようにしてみましょう。
赤ちゃんと冬に散歩するメリット
赤ちゃんの生活リズム改善に
最初のメリットは、赤ちゃんの生活リズムが改善し整うという点です。2~3カ月頃までの赤ちゃんには、昼夜の区別がまだなく、生活リズムもバラバラです。
しかし、日中起きている時間が長くなりだす3カ月以降は、散歩をすることで生活リズムが整いやすくなります。散歩で太陽の日差しをあび、明るさを感じることは、日中に起きて夜に寝るという体内リズムを作るのに役立つのです。
長時間の散歩など、刺激が強すぎると夜泣きの原因となることがあるので、月齢にあわせた散歩を取り入れるようにしましょう。
赤ちゃんの免疫力が高くなることも
赤ちゃんの皮膚や粘膜は、冬の冷たく乾燥した空気に触れることで防御反応が起こります。この反応は、体温を一定の温度に保つ自律神経の働きを促します。自律神経が発達すると、低体温になりにくいため免疫力が高まり、外からのウイルスに負けない強い体を作ることができるです。
また、冷たい空気を吸うことで、呼吸器官を鍛えることもできます。さらに、太陽光によって骨にカルシウムの吸収を助けるビタミンDが生成され、赤ちゃんの骨の成長を促す効果もあるのです。夏場と違い、紫外線が3分の1以下という冬は、太陽光を浴びるのにはもってこいの季節ですね。
散歩することで育児ママの気分転換に
太陽の光には、精神を安定させる「セロトニン」の分泌を促す効果があり、イライラやストレスを和らげてくれるといわれています。冬は日照時間短く、ほかの季節に比べて太陽の光に当たる機会が少なくなりがちです。そのため、散歩に出かけて太陽の光を浴びるようにしてみましょう。
また、冬場は温かな時間が短く、同じタイミングで散歩に出かけるママが多くなります。ママ同士が顔をあわせる機会も増え、育児の悩みやちょっとした会話をするだけでも、よい気分転換になりますよ。
赤ちゃんの冬の散歩で注意したいこと
寒くても着せすぎには気をつけて
冬は寒さで体が冷えないようにと、あれもこれも着せてモコモコにしてしまいがち。しかし、「大人より一枚薄いぐらいがちょうどよい」といわるように、寒くても着せすぎには気をつけましょう。顔色が赤みを帯びていたり、肌がしっとり汗で湿っていたりしたら、着せすぎのサインです。
また、抱っこ紐で散歩をするときは、ママと密着しているのでベビーカーより温かくなります。中綿入りのアウターを着せていると、気づけば汗だくになっていることも。赤ちゃんに厚手のアウターを着せるのではなく、抱っこ紐の外側からケープやブランケットなどで防寒する方が、調節しやすく便利ですよ。