気になる乳児の寝言。知っておきたいその原因と対策
眠っていたはずの赤ちゃんが突然泣き出すこともよくあります。ママやパパからすると「夜泣き?」と思いがちですが、実は赤ちゃんの寝言かもしれません。そこで今回は、乳児の寝言の原因と寝言か夜泣きか見分ける方法、寝言への対処法についてお話しします。夜泣きと区別して上手に対応しましょう。
乳児の寝言とは?寝言の原因と睡眠リズム
乳児の睡眠リズムを知ろう
レム睡眠とは眠りが浅い状態のことで、「体は寝ているけれど、脳は起きている」という状態、ノンレム睡眠は深い眠りのことで、「体も脳も寝ている」という状態です。人は眠るとまずレム睡眠が現れ、徐々に眠りが深くなり、ノンレム睡眠へ移行していきます。そして、ノンレム睡眠から再びレム睡眠へ。大人であれば、これを90~120分の周期で繰り返しています。
しかし、赤ちゃんはこの周期が短く、新生児の場合は約40分周期、3カ月頃の赤ちゃんは約50分周期といわれています。レム睡眠は、ノンレム睡眠より長く続きます。赤ちゃんではレム睡眠が睡眠全体の半分以上を占めているのです。
睡眠と成長は関係する
生まれたばかりの頃は昼も夜も関係なく、お腹が空いたり、眠れなかったりと生理的欲求が満たされないときに泣き出します。しかし、生後2~3カ月頃になってくると、昼と夜の区別をし、生活リズムを整える準備ができてきます。こうして徐々に脳が発達し、2~3歳頃までにはレム睡眠とノンレム睡眠の周期が大人と一緒になるといわれています。
「いつまで夜泣きするのかしら」と頭を悩ませているママもたくさんいらっしゃると思います。そんなときは「これからどんどん成長していく証拠ね」と大らかな気持ちで赤ちゃんを見守りましょう。
寝言が起こる原因は?
レム睡眠のときに起きやすい…気づかれたママもいらっしゃると思います。そう、赤ちゃんの睡眠の大半はレム睡眠。ということは、必然的に赤ちゃんが寝言を言う機会も多くなるということです。
レム睡眠は体は寝ていますが、脳は起きている状態。夢はこのレム睡眠中に見るといわれています。そして赤ちゃんは、起きている間に体験したことを、レム睡眠中に脳内で整理しています。レム睡眠中にその体験が「夢」として現れ、興奮状態となって寝言泣きへとつながるのです。
ママは赤ちゃんが泣いていると心配になると思いますが、赤ちゃんは夢の中で泣いているつもりなのかもしれません。
夜泣きか寝言か見分けるポイント
乳児の寝言には色々な種類がある
同じ寝言なら、声を出して笑ってもらった方がいいなと思うママもいらっしゃると思います。その方がママやパパも和みますよね。でも、まだまだ経験が浅い赤ちゃんは泣いて表現することの方が多いのです。
寝言泣きなのか夜泣きなのかを見分けて、それぞれ対応していく必要があります。「泣いてばかり」と思うのではなく、「今日は夜泣きかな?寝言泣きかな?」と赤ちゃんの様子をみてあげましょう。
夜泣きか寝言かの見分け方
先ほども述べましたが、赤ちゃんの寝言はレム睡眠中に起きます。なので、寝言泣きは赤ちゃんのレム睡眠、ノンレム睡眠のサイクルである40~60分周期で起きる可能性が高いということです。
赤ちゃんが泣き出したときに時間を確認し、前回泣いてから40~60分後であれば寝言泣きかもしれません。しかし、このサイクルではない場合や明らかにミルクや授乳の時間である場合は夜泣きの可能性が高いでしょう。
寝言泣きには一定のリズムがある?
そのため、それぞれの月齢で寝言泣きする間隔は違ってきますが、睡眠サイクルがあるのはどの段階でも同じ。なので、寝言泣きには一定のリズムがあると言えるでしょう。
赤ちゃんがどの月齢でどの成長段階であるのかということや、赤ちゃんの普段の生活リズムを考慮して「これくらいの時間間隔で寝言泣きがあるかもしれない」と前もって考えておくことが大切です。その方がママも寝言泣きや夜泣きに、余裕をもって対応できるのではないでしょうか。