赤ちゃんの母乳の飲み過ぎのサインは?観察ポイントと対応方法
母乳で育てるママは、赤ちゃんにとって母乳が足りているか否かが気になりますよね。なかなか体重が増えない場合も心配ですが、体重が増えすぎや赤ちゃんのお腹がパンパンな状態が続くときは母乳の飲み過ぎかも知れません。今回は母乳の飲み過ぎているときに観察できるサインと対処方法についてお伝えします。
赤ちゃんの母乳の飲み過ぎのサイン
授乳後に母乳を吐き出す
産院でも母乳の場合は、授乳が軌道に乗るまで赤ちゃんが欲しがるだけ授乳してよいと指導を受けることがあります。けれども軌道に乗っているかどうか分からない場合もありますよね。
母乳育児が軌道に乗った目安としてはおっぱいが柔らかい差し乳と呼ばれる状態になり、授乳時に自然に必要な量が出たり授乳間隔が空いたりすることがあげられます。ただ、判断がつきにくいケースもありますよね。
するとママは母乳が十分出ているのに頻繁に授乳し続け、赤ちゃんは飲み過ぎて授乳後に母乳を吐き出すことがあるのです。
お腹がパンパンで著しく体重が増加している
厚生労働省の「乳幼児身体発育評価マニュアル」の中では母乳とミルクの混合、またはミルクだけの赤ちゃんの場合は1日約25~30gとされています。1日約50g以上体重が増加し続けていれば母乳の飲み過ぎかもしれません。
お腹がパンパンに膨らみおへそが出っ張っているケースもありますよ。飲み過ぎの心配があるときは赤ちゃん用の体重計をレンタルするなどして、こまめに体重を計るとよいかもしれませんね。
泣いたり唸ったりなど不機嫌な様子をみせる
足を突っ張ったり呼吸が多かったりするのも飲み過ぎのサインになる場合がありますよ。ママが抱っこしても泣き止まず、反り返って泣くケースもあります。
赤ちゃんが唸る原因は母乳の飲み過ぎ以外では便秘が多いですが、母乳を受けつけない、熱がある、元気がない、顔色が悪いなどの症状がある場合は病気でつらくて唸っている可能性もあります。赤ちゃんを観察して見極めることも必要ですね。
おっぱいの飲み過ぎが続くと眠りも浅くなり、排泄回数も増えるためおむつかぶれしやすくなります。早めに気づいて対策するようにしましょう。
母乳の飲み過ぎ「過飲症候群」とは
鼻詰まりやゼロゼロなどの風邪のような症状
鼻詰まりや喉がゼロゼロとする風邪のような症状も過飲症候群の一つです。赤ちゃんの胃は大人と違ってまっすぐなうえ入り口の筋肉が未発達なため、通常でも吐き戻しやすいのですが、母乳が胃の容量を超えると口だけでなく鼻にも逆流します。
これが続くと母乳で鼻が詰まったり喉が鳴ったりしやすくなるのです。風邪だと思って小児科の薬を飲んでもこの症状が治らないときは過飲症候群を疑い、心当たりがあれば小児科医に相談するなどの対応が必要かもしれませんね。
吸啜反射や未発達な満腹中枢が原因
吸啜反射が消える前の赤ちゃんは、口におっぱいがきたら満腹でも本能的に吸いつきます。母乳の出がよかったり赤ちゃんが疲労を感じずに吸い続けられる体力があったりすれば、飲みすぎになる可能性がありますよね。
生まれて間もない赤ちゃんは、満腹になったら食べるのを抑制しようとする神経である満腹中枢も未発達だといわれます。胃が母乳で満タンになっても吸い続けてしまうのですね。
母乳不足の思い込みや母乳過多によるもの
しかしそれが分からずにいつまでも母乳不足だと思い込んでいると、飲み過ぎになっているケースがあります。周りから「おっぱいが足りないんじゃないの?」と言われて、焦ってしまうことがあるかもしれませんよね。
ママの体質などによっては母乳過多になっている場合があります。すると赤ちゃんはどんどん飲めて飲み過ぎになるかもしれません。
母乳過多は母乳が勢いよく出過ぎて赤ちゃんがむせたり、母乳パットが手放せなかったりすることが目安となりますよ。