乳児も夢をみている?眠りながら笑う理由や夢遊病との見分け方
赤ちゃんのお世話はなにかと大変ですが、寝顔を見ていると一気に疲れが吹き飛びますよね。しかし、寝ているときにニヤッと笑ったり、突然泣き出したり動き回ったりして驚いたというママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、乳児が寝ながら笑ったり泣いたりする理由や夢のメカニズム、夢遊病についてご紹介します。
乳児が寝ながら泣いたり笑ったりする理由
「新生児特有の」笑いやうなりの可能性も
生後間もない赤ちゃんがうなるのは、腸に溜まったうんちやガスを出そうとしているときや、げっぷが出せなくてお腹が苦しい場合などが考えられます。
この時期の赤ちゃんがいきんだりうなったりしてお腹の不快感を訴えるのはよくあることなので、赤ちゃんが辛そうな場合はお腹を「の」の字に優しくマッサージしてあげたり、寝返りをうたせて少し体勢を変えてあげたりするとよいでしょう。
レム睡眠とノンレム睡眠が切り替わっている
レム睡眠とノンレム睡眠は個人差はあるものの規則正しく交互に繰り返されるのですが、乳児期(特に新生児期)の赤ちゃんはこのリズムが整っていないため、大人と比べてレム睡眠状態が多いです。このため夜の眠りが浅く、ちょっとした刺激で起きてしまうこともしばしば。
寝ぼけているような状態でなかなか寝てくれなかったり、突然起きたと思えばパニックになって大泣きしたりする赤ちゃんもいるため、困ってしまうママは多いようです。
夢をみて昼間のできごとを再現している
赤ちゃんにとっては毎日が驚きと発見の連続なので、その刺激が夜泣きとなって表れることもありますね。筆者の友人のママも「お祝いでたくさんの親せきが集まった日や、予防接種で大泣きした日は夜起きて泣くのを覚悟している」そうです。
赤ちゃんが寝ながら口や手足を動かしているのはレム睡眠のときに起こる反応です。生後間もない赤ちゃんが眠りながら笑っているときは、夢をみているのかな?と考えるとなんだか微笑ましいですね。
人間が夢をみる理由とメカニズム
人間の体と精神を健康に保つため
夢は自分が経験したことや感情などの記憶をランダムにつなぎ合わせたもので、よくわからない内容のものが多いです。現実で起これば明らかに不自然なことでも、夢の中では思考が眠っているためあまり気になりません。
ですが赤ちゃんの場合は実際に体験したことも少なく思考も未熟で、夢と現実の区別がつかない場合があります。突然泣いて起きたときは眠るのを嫌がることもありますので、優しく声をかけて安心させてあげましょう。
寝ぼけているような状態でパニックになっているときは、一度部屋を明るくして起こしてあげると落ち着く場合がありますよ。
目を閉じているのに、脳で映像を見るから
そのため視力はほとんどないといわれている生後間もない赤ちゃんも音や感触、不安や安心感といった感情を夢にみながら成長します。この頃の赤ちゃんは、感情によって夢の中がが心地のよい淡い色や、不安を感じる暗いグレーにみえるのだとか。
またレム睡眠状態のときは音楽や声などといった外部の情報も脳が夢に組み込むことがあるため、ママの子守歌や決まったオルゴールを好み、歌が終わると同時に起きてしまう赤ちゃんもいます。
脳をメンテナンスしているときに夢をみる
寝る子は育つとはよくいったもので、脳が整理する情報は昼間学習したことだけではなく、運動や感情に至るまであらゆる記憶を定着させています。新生児から昼夜の区別がつくようになってやっと落ち着いたのもつかの間、生後5~6カ月を過ぎると今度は夜泣きに悩まされるママも。
これは寝返りやハイハイをするようになって運動量の増えた赤ちゃんに多く、睡眠時に処理する情報が多いのでどうしても眠りが浅くなってしまうためと考えられています。