赤ちゃんの非常食を準備しよう!災害時に備えておきたい食品を紹介
いつ起きてもおかしくない災害に備えて、非常食を準備しておきたいけれど「離乳食期の赤ちゃんには何を用意すればよいのか」「どこで買えばよいのか」と悩んでいるママも多いと思います。この記事では、非常食の予備知識と赤ちゃんがいる家庭ならではの備えや月齢ごとの非常食について解説します。
災害時に慌てないために知っておきたいこと
様々な自然災害に対する備えを考えよう
海や川が近い地域では洪水や津波、河川の氾濫の危険性がありますし、斜面が近い地域では土砂災害、海抜が低い地域では大雨による冠水の危険性があります。住んでいる地域によって、起こりうる災害も様々です。一度ハザードマップを確認しながら、自宅周辺ではどのような災害の可能性が高いのかを知っておくとよいでしょう。
どこにいたとしても、災害に巻き込まれる可能性はゼロではありません。「いざとなってからでは遅い」ことを十分に理解し、日頃から備えておくことが大切ですよ。
救援物資や炊き出しは数日後になることも
土砂崩れや大規模な冠水等で道路が寸断されることで地域が孤立し、物資が届きづらかったり、停電や断水が起こりライフラインが断たれ、非常時の生活が長期化したりする可能性もあります。最悪の場合、自宅に閉じ込められ、出られない危険性もあります。
「近くに避難所があるから行けばなんとかなる」「きっとすぐ支援物資が届くだろう」と楽観視せず、あらゆる可能性を考慮して、少なくとも1週間は自力で生活ができる備えをしておきましょう。
「あかちゃんとママを守る防災ノート」
また、ハザードマップを使いながら自宅の想定災害を記入するページ、緊急連絡先、発災時に冷静になれる言葉などを記入するページもあり、ママと家族だけの防災ノートを完成させることができます。
有事の際は、どうしてもパニックになりがちです。あらかじめ情報を整理しておき、手元においておくと心強いですよ。内閣府監修の「TEAM防災ジャパン」のページからダウンロード可能ですので、ぜひ手元に置いておきましょう。
あかちゃんとママを守る防災ノート(国立保健医療科学院) | TEAM防災ジャパン
妊婦も含めたママを対象にした自分で作る防災ノート。地元のハザードマップを入手して自宅の想定災害を記入、「発災時に冷静になれる言葉」や避難生活でリラックスする方法を書き込んで完成させる。母親・両親学級、産後のクラスなどの教材活用できる。
赤ちゃんの非常食の種類を月齢別に紹介
離乳食開始の6カ月ころの非常食
ツナ缶はノンオイルのものがベターですが、オイル入りのものであれば湯通ししてから使いましょう。野菜ジュースは、このころの赤ちゃんには濃いのでお湯や水で薄めてから与えましょう。
非常時には無理に離乳食を進めずに、母乳やミルクをメインにして過ごしたり、新しい食材を試さずに赤ちゃんが食べ慣れているお粥に限定したりするなど、ある程度割り切る気持ちも大切ですよ。
離乳食中期の8カ月ころの非常食
離乳食初期のラインナップに加え、お粥だけでなく「ご飯や雑炊のパウチパック」や「パンの缶詰」をメインとしてもよいしょう。パックご飯やパンの缶詰は、家族で食べられるよう大人と一緒のもので構いません。離乳食の段階に応じて、お湯や野菜ジュースで薄めたり、柔らかくしたりすると赤ちゃんも食べやすくなりますよ。
一般的におっぱいやミルクの回数がぐっと減る時期ですが、ミルク(フォローアップミルク)があると栄養補給になります。コップやマグなどを少しずつ使えるようになる時期なので、哺乳瓶がなくてもミルクをあげやすくなるでしょう。
離乳食完了期の1歳ころの非常食
ベビーフードは、瓶やカップに入ったタイプだと容器に移さずにあげられるメリットがある一方で、かさばる・重いというデメリットもあります。パウチタイプの離乳食は薄いため、特に大量に保管する際には比較的コンパクトに収められます。その一方で、パッケージのままであげづらいというデメリットがあります。
ベビーフードのほかに、五目煮やひじき煮などの大人用の缶詰を薄めてあげるのもよいですね。