幼児の冬に流行る病気に要注意!病気の種類と予防について知ろう
冬に流行る主な病気は感染力が高く集団感染しやすい病気です。のどや気管支が乾燥しやすい時期なので、感染症を引き起こしやすくなります。重症化すると合併症も引き起こす危険性もあるので、病気の重症化や感染しないために冬に流行る主な病気とその症状、予防法を紹介していきます。
どんな病気が冬に流行しやすいの?
ぐったりして高熱を出す「インフルエンザ」
咳やくしゃみなどで感染し、感染力が強く集団生活をする場などで感染することが多くあります。熱の症状から始まり、2~3日で収まります。ですが、1週間長引くこともあり合併症を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
急激に熱が上がることによりけいれんを起こすこともあります。10分以上症状が続く、または意識がはっきりしない場合はすぐに病院を受診しましょう。
そのほか、中耳炎は合併症の中でもかかる可能性が高く、耳に膿がたまることで痛みを感じます。また、湿った咳が激しい場合はひどくなると呼吸困難を起こすことがありあます。肺炎になることもあるので注意しましょう。
下痢と嘔吐が特徴「ロタウイルス」
嘔吐下痢のほかに39℃以上の発熱も主な症状です。水下痢となり水分が多く排出されてしまうので、脱水症状を起こす危険性があります。嘔吐の症状が治まっているときなどに水分補給をしておきましょう。
ジュースなど酸味の強いものや、一気にたくさんの量を飲むと嘔吐してしまう可能性があるので、少しずつ様子を見ながら水分を取り味の濃いものは控えましょう。
嘔吐してしまった場合は部屋の換気をして素早く適切に処理をし、ウイルスが拡散していますので広範囲を消毒して処理が終われば感染予防に手洗いうがいをしっかりしておきましょう。
幼児が1度は感染「RSウイルス感染症」
咳やくしゃみ、ドアノブなどについているウイルスが口や鼻から侵入し感染を起こすので学校や幼稚園など集団生活をする場で集団感染することが多くあります。
症状は発熱や鼻水、咳など風邪の症状と似ています。初めて感染する子どもは1週間内には症状が回復し軽度で済むことが多いですが、咳がひどくなると呼吸困難を引き起こす可能性や気管支炎、肺炎になることもあるので注意が必要です。
大人が感染することもあるので、感染してしまった場合はできるだけ乳幼児には近づかないようにしましょう。
冬に流行る病気に感染しないための予防法
免疫を付けるために予防接種を受けよう
RSウイルス感染症には現在のところ予防接種が存在しませんが、インフルエンザとロタウイルスに関しては予防接種は2回に分けて受けるようになっています。重症化を防ぐまでの免疫ができるのは、2回目の接種後2週間ほど経ってからです。
予防接種をしたからといって感染症にかからないというわけではありませんが、予防接種を受けておくと感染しても比較的軽症ですむといわれ、合併症予防にもつながります。
手洗いや消毒をこまめにしよう
病原体が手についたまま食事をすると体内に自ら病原体を取り込んでしまいます。それを防ぐためにも食事やおやつの前にも手洗いや消毒をしておくのが感染予防の基本です。
子どもがよく触るおもちゃや家族がよく触るドアノブなどもできるだけこまめに消毒しておくとより効果的です。手洗いや消毒は感染症を防ぐとても簡単な予防法なので、病気にかかって何日も辛い思いをする可能性を減らすためにも実践していきましょう。乳幼児は1人での手洗いは困難かと思いますので、ママが一緒に手洗いさせてあげてくださいね。
部屋やのどを乾燥させないようにしよう
部屋の乾燥を防ぐために加湿器などを利用して部屋の湿度を上げたり、濡らしたタオルなどを部屋に干したりして湿度を上げましょう。マスクをしておくのもよいと思います。
最近ではインテリアにもなるオシャレな加湿器が増えています。加湿器の形が動物だったり、水分を放出する紙の部分が街並みや動物の切り絵のようになっていたりするものもあるので、感染症の予防をしながらお部屋をオシャレに飾れます。
マスクも濡れマスクなど加湿に特化したものがコンビニやドラッグストアなどで販売されているので使用してみるのもよいと思います。
それでも幼児が病気にかかってしまったら
ぐったりしていたらすぐ病院へ
高熱が出たときは解熱剤で下げなければ、と思いがちですが、発熱は体が正常反応している証拠ですので、すぐ解熱剤を使うというのは必ずしも正しい判断とはいえません。しかし、あまりにもぐったりしている場合は氷枕などで体を冷やしたり、解熱剤を使って熱が下がっている間に軽食や水分補給をしたりしましょう。
水分がとれていないときや、意識が朦朧としている場合はすぐに病院を受診することをおすすめします。