チャイルドシート着用義務は何歳まで?知っておきたいルールや注意点
チャイルドシートを利用するときの注意点
助手席につけるのは避けよう
ただ、安全上の観点からいうと、助手席に取りつけるのは避けた方がよいですね。特に、ベビーシートを後ろ向きに取りつけるときには、助手席は避けましょう。
助手席に後ろ向きのベビーシートを取りつけると、エアバックとの距離が近くなり、膨らんだ衝撃で赤ちゃんがケガをする可能性があります。前向きに乗せる場合も、エアバックとの距離が近いと、圧迫されて窒息する危険があるので、座席を後ろに下げて乗せるようにしましょう。
チャイルドシートの一番安全な設置場所
チャイルドシートを取りつけるに当たって、一番安全だといわれているのが「運転席の後ろの席」です。
交通事故の瞬間、多くのドライバーは咄嗟にハンドルを右にきる傾向があるといわれています。ハンドルを右に切った場合、対向車と衝突する可能性が高いのは車の左側の座席ですよね。日本を走る車の多くは右ハンドルの国産車なので、助手席や助手席の後ろの席よりも、運転席の後ろの席の方が安全なのです。
逆に一番危険なのは助手席だといわれています。助手席は交通事故の死亡率がもっとも高い座席なので、できるだけ避けるようにしたいですね。
安全基準のついたチャイルドシートを!
安全基準に適合しているかどうかは、型式指定マークがついているかどうかで判断できます。現行の基準を満たしている製品には「Eマーク」が添付されています。
2012年6月30日以前に作られたチャイルドシートには、旧基準に適合した証の「自マーク」が添付されていることもあります。インターネットなどで格安販売されているチャイルドシートの中には、このマークがついていないものもあるので、購入前に確認しておきましょう。
新しく購入する際には、Eマークのついている製品を選びたいですね。
チャイルドシートに関するよくある疑問
後ろ向きで使う理由は?
どうしてわざわざ顔が見えない後ろ向きにつけるのかということですが、より事故時のリスクを抑えるためです。前向きでもしっかりと装着できていれば万が一の事故のときに、子どもが座席から飛び出すことは少ないかもしれません。しかし、体が固定されていることで頭だけが前に投げ出されて、頭や首を損傷してしまう可能性があるのです。
後ろ向きではその衝撃が分散されるので、子どもがシートからはみ出さない時期まではなるべく後ろ向きで使った方がよいといわれています。
「ISOFIX」ってよく聞くけれど何?
装着するには、車に装備されている取りつけ金具にコネクターを差し込むだけと簡単です。また、シートベルト固定方式の場合に多い「だんだんグラグラしてきた」「シートベルトを通す位置を間違える」などの取りつけミスが少なく、確実に装着することができます。
実家の車や友人の車に乗るなどで、取り外したり取りつけたりをよくする場合も、ISOFIX対応のチャイルドシートなら手間になりませんよ。
中古品を使うのは危ない?
例えば、事故時の衝撃は内部のクッションが吸収してくれるのですが、内部でクッションが損傷していたとしても見た目では分かりません。実際に、新品を購入し、一度事故で衝撃を受けたチャイルドシートでも、見た目に問題がなく使い続けているというケースもあるようです。
中古品ともなるとそんな事故歴を見抜くのはより難しいでしょう。本来の機能を十分得るためにも、中古品の使用は控えた方が安心です。また、友人や親せきなどから譲り受ける場合も、使用期間や事故歴をしっかりと聞く必要があります。
まとめ
また、使っているチャイルドシートが本当に安全なものなのか、使い方は合っているのかについても、再確認してみましょう。
チャイルドシートを正しく使って、家族とのお出かけを安全で楽しいものにしたいですね。