子どもの喧嘩にはいつ介入する?自己防衛でついてしまう嘘への対処法
日本のことわざに「子どもの喧嘩に親が出る」というものがありますが、幼い子ども同士の喧嘩は加減が分からず、親の介入が必要場合もありますよね。ですが、どのようなタイミングで介入すればよいのでしょうか。また、わが子が喧嘩の原因に関して嘘をついたとき、ママが行うとよい対応方法をご紹介します。
子どもの喧嘩に大人が介入するタイミング
喧嘩が始まっても口を出さずに見守ろう
わが子が傷つくのではないか、ほかのママから責められるのではないかという気持ちから、ついママは口を出したくなりますよね。ですが、このような喧嘩は子どもの成長に欠かせない大切な経験です。
叩かれると痛い、否定されると悲しいなど、子どもは喧嘩を通じてこのような経験をし、喧嘩をしないためにはどうしたらよいのかを考えます。感情のコントロール方法や相手を思う気持ちも身につけていくため、喧嘩が始まっても口を出さずに見守りましょう。
手が出てしまいそうなら迷わず介入して
幼い子どもは言葉で自分の気持ちをまだうまく伝えられず、イライラとした気持ちから咄嗟に手が出ることもあります。相手の体を軽く押し合うような遊びがエスカレートして、突き飛ばし合ってしまうこともありますよね。
お互いが興奮をして叩き合いや突き飛ばしがエスカレートし、怪我につながる危険性があるときは介入することも必要です。とくに手に積み木やブロックなどのおもちゃを持っているときや噛み癖があるときは、迷わず介入しましょう。
落ち着いたら原因を考えて喧嘩を学びに
子どもが落ち着いたら喧嘩をしたことを叱るのではなく、「どうして喧嘩になったのか」という原因を考える時間を子どもに与えましょう。ママが喧嘩の原因を決めつけることは避けるようにします。
喧嘩によって生じたわが子の気持ちを察し、ママが一度代弁して伝えます。ここで、子どもは気持ちをどう言葉にすればよいかを学ぶとともに、ママが気持ちを分かってくれたと安堵しますよ。そのうえで、焦らずに原因を一緒に整理していくとよいでしょう。
子どもの喧嘩を対処する際に気をつけること
子どもの言い分は最後まで聞いて共感して
まずは子どもの言い分を最後まで聞き、子どもの気持ちに寄り添ってママが共感をすることが大切ですよ。子どもが「ママは自分の味方だ」「ママはちゃんと話を聞いてくれる」と感じられることが必要なのです。
子どもの言い分に対してママの判断だけでジャッジすることは避けましょう。言い分を聞き終わってからママが子どもの話を整理し、わが子の気持ちを受け止めたうえで、相手の立場に立ったときにどう思うかを一緒に考えてみるとよいですね。
子どもは防衛本能で嘘をついてしまうことも
ですが子どもは事実を伝えたら叱られると思い、嘘をつくことが多々あります。注意されたくないという防衛本能が働くからです。物を壊してしまったり相手を叩いてしまったりしても、素直に伝えることによって大好きなママから叱られることが分かっていれば、「やっていない」と言うこともあります。
ママから見れば丸分かりの嘘でも、子どもは自分を守るために懸命に嘘をついてしまいます。これは、自分を守れるようになってきた成長の一過程でもありますよ。
わが子の言い分だけ鵜呑みにせず事実確認を
喧嘩は自分ひとりのことではなく、相手がいますよね。わが子の言い分があるように、喧嘩相手の言い分もあります。場合によっては、相手の言い分の方が正しいこともあるでしょう。子どもは叱られないように嘘をつくことがあるので、慎重な判断をする必要がありますよ。
一方的にわが子の言い分だけを鵜呑みにするのではなく、どのような事実があったのかを確認するとよいですね。相手の言い分も聞き、喧嘩をした子ども同士が納得できる結論を導きましょう。
子どもが嘘をついているときの対処法
頭ごなしに責めて追い詰めるのはやめて
このように嘘をついたことを頭ごなしに叱ったり、責めて追い詰めたりすると、子どもはより巧妙な嘘をつくようになることがあります。ほかにも「ママやパパはどうせ分かってくれない」と思い、子どもがママに信頼を寄せなくなることもあるのです。
喧嘩によって子どもは悲しかったり、悔しい気持ちになることもあります。まずは気持ちを受け止めて、嘘の裏にある純粋な気持ちを察することが必要です。その後、保身のために嘘をつくことはいけないということを諭すようにするとよいですよ。