2歳児の見立て遊びの特徴は?遊びの効果と一緒に遊ぶときのポイント
2歳になると遊びの幅が広がってくるものですね。しかし見立て遊びと聞いても「それってなに?」と思うママもいるのではないでしょうか?「ごっこ遊び」と何が違うのか分からないママも多いでしょう。そこで、見立て遊びのことや遊び方、遊ぶことの効果などをご紹介します。
2歳ごろにみられる見立て遊びとは
目の前にないものを想像してする遊び
例えば、ぬいぐるみを赤ちゃんにしてお世話をしてみたり、積み木でアイロンをかける真似をしたり、タクシーや電車の運転手の真似をしたりするものですね。空っぽのコップの中身をスプーンでくるくるしたり、飲んでみたりするのもジュースやお茶が入っているつもりの見立て遊びです。
これだけ見ていると「ままごとと何が違うの?」と思うかもしれませんが、ここに役割はなくただつもりで真似をして遊んでいるだけなのです。見立て遊びに必要なのは想像力で、子どもはその想像力だけで様々な遊びを思いついていきますよ。
1歳ごろから見立て遊びを始める子が多い
厚生労働省の保育所保育指針解説では、見立て遊びやごっこ遊びは子どもの心身の成長によいとされているそうです。1~2歳くらいの見立て遊びは、パパやママなど一緒に住んでいる家族の様子を観察し、それを真似るものが主流となるでしょう。
見立て遊びの注意点としては「これはこれ」というようにパパやママが決めつけるのではなく、子どもの想像力に委ねることが大切だということです。パパやママがよかれと思ってしたことが、子どもの想像を膨らませる力を阻害することになるようですよ。
見立て遊びがやがて「ごっこ遊び」に
見立て遊びはものなどを自分で想像したものに見立てて遊ぶものでしたが、ごっこ遊びはこれにシチュエーションが加わってきます。具体的にいうと、お人形で遊ぶときにお人形が赤ちゃんで自分はママ役などですね。
もう少し大きくなると、お友だちとの役目などを決めたりするようになります。自分が先生でお友だちが園児というものなどです。ままごとでもお友だちがパパで自分がママ、もうひとりのお友だちが子どもなど家族の設定にし、会話はママの口癖を真似したり、仕草を取り入れたりするでしょう。
見立て遊びをすることで得られる効果
相手の気持ちを理解でき想像力が育つ
男の子なら輪投げのわっかを持って車の運転手の真似をしたり、女の子なら箱をベッドに見立ててぬいぐるみを寝かせてみたりなど色々ありますね。最初は寝かせているだけのぬいぐるみをママが自分にしてくれるようになでなでしたり、寝かせるようにとんとんしたりするようになるかもしれません。
ママが思いつかないものを、思いがけないものに見立てて遊ぶ子どもを楽しみながら見守りましょう。
観察力や協調性が身につけられる
「ママは電話をしているときに受話器を耳に当てて『もしもし』と高い声で言う」や「パパはビールを飲むと『プハー』と声を出す」などの癖も見ています。癖などを観察することで上手に真似ができるようになりますよね。
また、男の子がするヒーローになりきる戦いごっこも力いっぱい叩いたり、蹴ったりすれば相手を傷つけてしまうことがあります。そうするとお友だちと仲良くできなくなりますから、仲良くするために相手を思いやり、手加減したり、合わせたりするうちに協調性が身につくでしょう。
だんだんお友だちと一緒に遊べるようになる
室内なら、おはじきやビー玉、積み木やブロック、ビーズ、折り紙、毛糸などをその子なりの食べ物に見立てて遊ぶことができますね。床に前後に座ったり、イスを前後に並べたりして運転手と後部座席に乗せている人という役割でも遊ぶこともできるでしょう。
ひとりの世界から複数の世界になり、楽しさが広がっていきますよ。
一緒に見立て遊びをするときのポイントとは
パパやママが見立て遊びのお手本を見せよう
ブロックや積み木を車に見立てたり、積み木を食べるふりをして「おいしい」と言ってみたり、おはじきをお金に見立ててお買い物ごっこをしたりなどをしてもよいですね。段ボールでおうちやそり、電車を作ってみてもよいかもしれません。パパとママと遊ぶことで親子のコミュニケーションをとることにもなりますね。
2歳はまだお友だちと遊ぶところまではいきませんが、パパとママと遊ぶことでその後のお友だちとの遊びに備えることができるでしょう。