赤ちゃんとの散歩はいつからできる?お出かけを楽しむためのコツとは
出産後はなにかと忙しい日々が続きますが、日に日に赤ちゃんが成長している姿を見るにつけ、一緒に散歩できる日が待ち遠しくなるものですよね。今回は、赤ちゃんが散歩できるようになる時期や散歩がもたらすメリット、出かけるときに気をつけたいポイントなどについてご紹介していきたいと思います。
赤ちゃんと散歩に出かけるメリット
散歩で赤ちゃんと生活リズムをつかもう
赤ちゃんはたくさんの体験をする中で成長していきますが、散歩もその一つ。生まれたばかりのころは昼夜を問わず寝ていた赤ちゃんも、朝起きたときにカーテンを開けて朝日を浴びたり、日中に散歩に出かけて体を動かしたりするうちに、次第に昼夜の区別がついて生活リズムができあがっていきます。
日中に体を動かして疲れることで、夜泣きをすることなくスムーズに寝ついてくれる、という効果も期待できますよ。
ビタミンDを摂取でき肌が強くなる効果も
しかし、いつまでもそのような環境にいては体温調整機能が発達しないので、屋外に出て暑さや寒さを体感して肌を鍛えたり、体温をコントロールする神経を発達させたりすることが大切なのです。
また、「日光を浴びることで、体内でビタミンDを生成できる」というメリットにも注目したいところ。ビタミンDが不足すると骨が十分に発達しない「くる病」になる恐れも指摘されていますので、散歩で日光を浴びて効率よくビタミンDを生成するようにしましょう。
散歩で五感が刺激され心身によい影響が
虫や鳥の声、風の音、川のせせらぎなどは聴覚を、暑さや寒さ、葉っぱや石などの感触は触覚を、色鮮やかな花や青い空は視覚を、といった具合に、さまざまな方向から刺激が与えられるのです。
低月齢のうちは散歩をしても反応が薄いかもしれませんが、赤ちゃんの五感を刺激して好奇心の芽を育て、きっと心身ともによい影響を受けることができるでしょう。ぜひ毎日の生活に散歩を取り入れるようにしてみてくださいね。
赤ちゃんと散歩を楽しむための方法は?
赤ちゃんとの散歩は生後1カ月過ぎてから
とはいえ、免疫機能が未熟な新生児のうちは外出は避けた方が無難です。「赤ちゃんと一緒にお出かけしたいな」「気分転換に買い物にでも行きたいな」という気持ちはわかりますが、免疫力が弱い赤ちゃんは少しずつ外の空気に慣らしていく必要があるのです。
一般的に、赤ちゃんの外出は生後1カ月健診を過ぎてからがよいといわれています。赤ちゃんの体調のよいときを見計らってベランダや庭に出て、外の空気に短時間触れることからはじめるようにしましょう。
散歩をする時間帯は季節によって調節して
体温調整機能が未熟な赤ちゃんは、室内外の気温差や暑い日差し、冷たい風などにうまく対応することが難しいため、暑すぎず寒すぎない、気温が20〜25℃くらいの時間帯に外出するのがおすすめです。春や秋ならば午前中から昼過ぎ、夏は比較的涼しい早朝や夕方、冬は気温が上がりはじめる昼過ぎが理想的ですね。
ただし、上記の時間帯はあくまで目安ですので、その日の気温や気候、授乳や離乳食の時間、赤ちゃんの体調や機嫌などを総合的に判断した上で、無理のない範囲で出かけるようにしてください。
5分程度から始めてだんだん時間を伸ばそう
「散歩のついでに買い物もしたい」と思うママもいるかもしれませんが、人混みのある場所への長時間の外出は赤ちゃんの負担になってしまいます。近所を10〜15分かけて一周する程度にとどめ、赤ちゃんの体調や機嫌がよくない場合にはすぐに家に帰れるようにするとよいですよ。
赤ちゃんの月齢が上がれば次第に免疫がつき、長時間の外出も可能になります。まずは替えのおむつや着替え一組、タオル1枚くらいの荷物を持って近所を散歩することからはじめていきましょう。
赤ちゃんとの散歩を楽しむためのコツとは
散歩は無理に毎日続けなくても大丈夫
しかし、「いざ散歩に行こう」と思ったときに限って赤ちゃんが泣き出してしまうことはよくあるもの。おなかがすいた、おむつが汚れた、などの理由で泣いてしまい、散歩に行けない日もあることでしょう。
散歩はたしかに赤ちゃんの成長に多くのメリットをもたらしますが、「毎日散歩に行かなければ」と思うあまり、ママのストレスになってしまってはいけません。散歩は生後半年くらいまでは週2〜3回程度でもかまいませんので、赤ちゃんの機嫌が悪いとき、極端に暑い日や寒い日、雨風の強い日などは避け、無理のない範囲で続けていくとよいでしょう。