ガルガル期のママと上の子の関係。子どもとの向き合い方と対処法
下の子を出産後「上の子についイライラしてしまう」「上の子がかわいいと思えない」と悩んでいませんか。実はそれは、産後の「ガルガル期」ならではの感情で、決して珍しい悩みではないのです。この記事では、ママたちを悩ませる「ガルガル期」の原因と上の子への対応について、対処法をご紹介します。
産後ママが悩むガルガル期の原因と時期
ガルガル期の原因とは
具体的には「パパや実母であっても『赤ちゃんを触らせたくない』と感じる」「自分以外の人が、赤ちゃんをあやして喜んだり、うまく寝かしつけたりすると、落ち込む・不安になる」というものです。
育児に不慣れなことによる自信のなさや、ホルモンバランスの乱れ、子どもを守ろうとする本能から引き起こされているといわれています。また、産後しばらくは授乳や夜泣きによって、ママは充分に眠れませんが、睡眠不足や育児疲れによるイライラもガルガル期の一因と考えられていますよ。
ガルガル期が終わる時期はいつ
ただし、個人差が大きく、先輩ママに聞いても「1年半ほど続いた」「赤ちゃんの夜泣きが減って、朝まで眠れることが増えたら和らいだ」「ガルガル期はなかった」「妊娠中からずっとある」とその回答は様々でした。パパや周りの家族の理解や協力度合い、2人目以降のママは上の子の年齢によっても左右されそうですね。
産後ママの上の子との向き合い方
「母親失格だ」と落ち込んでしまうママも多いようですが、上の子に対するネガティブな感情も、ガルガル期による一過性のものです。とはいえ、上の子に冷たくし続けることで、子どもの自己肯定感が低くなったり、上の子が下の子に対して憎らしいという感情が芽生えてしまったりする恐れがありますよ。
また、上の子本人も、下の子が生まれたことにより「自分に目を向けてほしい」「ママを取られた」という気持ちから、赤ちゃん返りをすることが多く見られますね。
ガルガル期のママができる上の子への対処法
上の子の気持ちを理解しよう
例えば、下の子が理解していないままに「上の子のおもちゃを取る」などし、喧嘩になりますよね。そんなとき「下の子はまだ小さいんだから」と上の子を諭すのではなく「これはお姉ちゃんのだよ」「お兄ちゃんが今遊んでたよ」と上の子の気持ちに寄り添ってあげると「ママは自分のことも見てくれているんだ」と思うでしょう。また、下の子の授乳やおむつ替えで上の子を待たせたときには「待っててくれてありがとう」と伝えられるとよいですね。
上の子を優先してちゃんと愛情を伝えよう
一番効果的なのは、スキンシップです。リラックスした気持ちで触れ合うと、ストレス耐性を強めたり、情緒を安定させたりする効果がある脳内物質「オキシトシン」が、子どもとママ双方に分泌されますよ。「大好き」と言葉かけをするとさらによいでしょう。
「ちゃんと愛されている」と実感することが、上の子の安心感や自信につながり、自然と下の子にも優しくできるようになりますよ。
ガルガル期はいつか必ず終わると受け入れる
先輩ママは「下の子が生まれた直後は、下の子がかわいくて仕方なかったけど、2年後の今はどちらかというと逆。下の子がイヤイヤ期の今、上の子にたくさん助けられているし、上の子に癒やされているよ」「一生懸命おにいちゃんになろうとしている姿が健気でかわいいと思えるようになった」と話していましたよ。
産後ママが実践したいガルガル期解決策
寝られるときには思いきりたくさん寝る
パパや両親に頼めるようであれば、子どものお世話をお願いしてぐっすり眠るのもよいでしょう。友人ママは「つらいときは、夜間の授乳をミルクに切り替えてパパに頼んでいた」と話していましたよ。一晩ぐっすり眠ると心身ともにリラックスできたそうです。
「家事を後回しにすることや子どもを預けることに罪悪感があるから」と睡眠不足の状態で毎日を迎えるよりも「気持ちを切り替えるために寝てしまおう」と割り切って眠った方が、心身ともに健やかに過ごせるものですよ。